97JK-011
用紙の特性に合わせて本機の設定値を変更する
用紙の特性に合わせて本機の設定値を変更します。以下を確認してください。
自動調整
ユーザー設定用紙に対して任意のタイミングで定期的に画像位置の調整を行うことができます。
重要
用紙自体に汚れがある場合や、あらかじめロゴなどが印刷されている用紙(プレプリント紙)では本機能を使用しないでください。
本機能はセンシングユニットを装着しているときに使用できます。
1
(設定/登録)→[環境設定]→[用紙設定]→[用紙種類の管理設定]→リストから編集する用紙種類を選択→[詳細/編集] <画像位置調整> の[変更]を押す
2
<自動調整>を押す
3
出力するテストページの部数を設定して<次へ>を押す
メモ
精度を求める場合は10枚に設定することをおすすめします。
4
調整したい種類の用紙がセットされている給紙箇所を選択して<調整開始>を押す
テストページが出力され、調整終了後に手順1の画面に戻ります。
スキャナーを使用する
両面にプリント/コピーされた画像の位置が、表面と裏面とでずれなど起こしている場合、手早く画像位置調整を行いたいときは、位置合わせシートのテストページをスキャナーで読み込んで調整します。
位置合わせシートを使って調整する前に
調整を行う前に原稿台ガラスとフィーダー裏面の清掃を行ってください。
ユーザーズガイド「 メンテナンス」>「日常のお手入れ」>「原稿台ガラスを清掃する」
位置合わせシート(A3用、11 × 17用)は調整を行う前に、次の条件でプリントしてください。位置合わせシートが適切にプリントされていない場合、正確な調整結果を得られない場合があります。
位置合わせシートのサイズと同じサイズの用紙を使用してください。
200 g/m2以上の用紙を使用してください。
テストページは推奨用紙にプリントすることをおすすめします。表面の凹凸が大きいメディア(エンボス紙など)や色紙では正常に調整が行えない場合があります。
[スキャナーを使用する]で正常に画像位置調整が行えない場合は、[スキャナーを使用しない]で画像位置調整を行ってください。
この調整にはオプションのマルチカラーイメージリーダーユニット・Pが必要です。
フィーダーを使用する場合
1
(設定/登録)→[環境設定]→[用紙設定]→[用紙種類の管理設定]→リストから編集する用紙種類を選択→[詳細/編集] <画像位置調整> の[変更]を押す
2
[スキャナーを使用する]を押す
3
<テストページのセット箇所>で<フィーダー>を選択し、テストページの部数設定して、<次へ>を押す
4
調整したい種類の用紙がセットされている給紙箇所を選択して、<プリント開始>を押す
テストページが出力されます。
メモ
テストページの出力枚数が多いほど、調整精度が上がります。
テストページを複数枚出力して調整する場合は、必ず排紙された順番に、すべてのテストページを連続して読み込ませてください。
5
テストページをフィーダにセットして<読込開始>を押す
6
調整が終了します
メモ
テストページを使用した画像位置調整を行った後に、さらに細かく画像位置の微調整を行う場合は、<スキャナーを使用しない>画像位置調整で対象項目を調整してください。
原稿台ガラスを使用する場合
位置合わせシート
テストページ
(表面)
(裏面)
1
(設定/登録)→[環境設定]→[用紙設定]→[用紙種類の管理設定]→リストから編集する用紙種類を選択→[詳細/編集] <画像位置調整> の[変更]を押す
2
[スキャナーを使用する]を押す
位置合わせシートを印刷するために
1
<テストページの読み込み>で<原稿台>を選択し、<位置合わせシートの出力>の<プリント>を押す
2
使用する用紙がセットされている給紙箇所を選択→[プリント開始]を押す
位置合わせシートが出力されます。
3
出力するテストページの部数を設定→[次へ]を押す
メモ
テストページの出力枚数が多いほど、調整精度が上がります。
テストページを複数枚出力して調整する場合は、必ず排紙された順番に、すべてのテストページを連続して読み込ませてください。順番を変更したり、連続して読み込みを行わなかった場合、正しい調整結果を得られない場合があります。
高精度な出力結果を得るためには、出力したテストページを10分程放置して環境になじませた後に読み込みを開始してください。伸縮しやすい用紙の場合は出力されてすぐのテストページで読み込みを開始すると、用紙の伸縮が読み込み結果に影響を与える可能性があります。
手早く高精度な補正結果を得たい場合は、テストページの出力枚数を1 枚に設定して調整を完了した後に<先端レジの移動量(e)>の[オモテ面]・[ウラ面]を追加調整することで、複数枚のテストページを読み込んだ場合の補正結果に近づけることができます。
ユーザー画像でオモテ面とウラ面の位置を合わせたい場合は、[スキャナーを使用しない]を押して追加で画像位置を調整することができます。
4
調整したい種類の用紙がセットされている給紙箇所を選択→[プリント開始]を押す
テストページが出力されます。
5
位置合わせシートの矢印(↑)と原稿台ガラスの矢印(↑)を合わせてセットする
6
位置合わせシートのマークとテストページの読込1回目のマーク
を合わせる
7
フィーダーを閉じ、[読込開始]を押す
メモ
フィーダーの開閉はゆっくりと行ってください。フィーダーを閉じるときは、位置合わせシートがずれないよう注意してください。
8
テストページを上下逆さにして、位置合わせシートのマークとテストページの読込2回目のマーク
を合わせて原稿台ガラスにセット→[読込開始]を押す
9
テストページを裏返して、位置合わせシートのマークとテストページの読込3回目のマーク
を合わせて原稿台ガラスにセット→[読込開始]を押す
10
テストページを上下逆さにして、位置合わせシートのマークとテストページの読込4回目のマーク
を合わせて原稿台ガラスにセット→[読込開始]を押す
11
調整が終了します
テストページを複数枚出力した場合は、6から10の手順を出力した枚数分繰り返します。すべてのテストページの読み込みが終わると調整が終了します。
テストページの出力順に連続して読み込ませてください。
メモ
テストページを使用した画像位置調整を行った後に、さらに細かく画像位置の微調整を行う場合は、<スキャナーを使用しない>画像位置調整で対象項目を調整してください。
スキャナーを使用しない
スキャナーを使用しない場合、用紙の特性にあわせて本機の設定値を変更します。
メモ
鉛筆マークのついていない「基本用紙」(
)の場合、設定値を変更することはできません。この場合は用紙を複製し、新たにできた鉛筆マークつきの「ユーザー設定用紙」(
)の設定値を変更します。また設定値の変更が終わったら、
(設定/登録)→[環境設定]→[用紙設定]→[用紙の設定]で、給紙箇所の用紙銘柄を新たに作ったユーザー設定用紙に変更してください。
実測した用紙サイズを登録する
「定められた枠内に正確に印字したい」というような場合は、事前に用紙サイズを正確に登録しておく必要があります。用紙サイズを実際に計測し、その値を登録してください。
(設定/登録)→[環境設定]→[用紙設定]→[用紙種類の管理設定]→印刷ズレが起こる用紙銘柄を選択→[詳細/編集]→ <サイズ> →[ユーザー設定サイズ]で、計測した値を入力してください。
ユーザーズガイド「用紙種類の管理設定」>「設定できる項目について」>「サイズ」
画像位置を調整する
画像の位置そのものを補正する方法です。
1
(設定/登録)→[環境設定]→[用紙設定]→[用紙種類の管理設定]→印刷ズレが起こる用紙銘柄を選択→[詳細/編集]→ <画像位置調整> の[変更]→[スキャナーを使用しない]を押す
2
テストページを出力する
3
以下の順で画像位置の調整を行う
4
テストページを再度出力して光源にかざし、
の位置が表裏で一致するかどうかを確認する
5
一致しない場合は、再度以下の順で画像位置の調整を行う
メモ
テストページは10枚程度を目安に出力して、最後に出力されたページを測定用に使ってください。出力開始時は画像位置のばらつきが大きく、それを避けるためです。なお、湿度が高いときは30枚程度出力して、最後に出力されたページを測定用としてください。
250 g/m2以上の厚紙またはコート紙に対して画像位置調整を行う場合、テストページは3~5枚程度出力し、その平均値を測定値として入力するようにしてください。厚紙やコート紙は画像位置のばらつきが大きいためです。
用紙サイズに対応したマークでズレの確認をしてください。例えば、テストページのサイズがA3の場合は、
のマークを使ってズレの確認をします。
[二次転写電圧の調整]の設定値を変更した場合は、必ず「倍率調整」も調整してください。
ユーザーズガイド「用紙種類の管理設定」>「画像位置を調整する」
テストページが小さいときの斜行補正/台形補正/直角補正の方法
斜行補正
テストページが小さくて「j」の指標が欠けている場合は、「h」の赤いライン上に任意の点「j'」をとります。そして、「j'」から用紙左端までの距離を[j]に入力し、「i」から「j'」までの距離を[h]に入力します。
台形補正
テストページが小さくてb とh が測れない場合は、下のイラストのように「c'」、「b'」、「h'」をとって、それらの実測値を[c]、[b]、[h]に入力してください。
直角補正
テストページが小さくて「a」の指標が欠けている場合は、「c」の赤いライン上に任意の点「a'」をとります。そして、「a'」から用紙先端までの距離を[a]に入力し、「g」から「a'」までの距離を[c]に入力します。