注意と制限事項
ここでは、Desktopの注意と制限事項について説明します。
ライブラリー/フォルダー
Document Server側で次のプロパティーを変更した場合、変更内容を表示させるには、ライブラリーへの再接続が必要です。
Document Serverライブラリーのプロパティー
別のユーザーが個人ライブラリーとして登録したフォルダーを選択した場合、所有者情報を変更して使用できます。
別のユーザーがネットワークライブラリーとして登録したフォルダーを選択した場合、所有者情報を変更して使用できます。
次を操作の対象とする場合は、ライブラリーへの接続が必要です。
未接続のDocument Serverライブラリー
認証の必要なネットワークドライブ上のライブラリー
Desktop Browserを管理者特権を有効にして起動した場合、ドラッグ&ドロップでライブラリーに文書を追加できません。
個人ライブラリー内の文書を開いて保存し直しても、再度更新するまで表示されている更新日時は変わりません。
選択したネットワークライブラリー(データベース)において、データベースが管理している文書数が20000文書を超えているか、データベースの容量が2 GBになっていると警告メッセージが表示されます。その場合は、選択したネットワークライブラリー(データベース)に対して、次の対処をしてください。
[ファイル]メニュー > [オプション] > [データベースの有効範囲の設定]で、データベースが管理する文書数を減らす
[ネットワークライブラリーの登録情報の変更]ダイアログボックスで、[フォルダーやファイルの管理にデータベースを使用する]のチェックマークを外す
文書名、ユーザー名についての文字列制限、および使用不可な文字列は、使用しているコンピューターのファイル名の制限、ユーザー名の制限に依存します。
アドバンスドボックスに保存する文書やフォルダーには属性を付けられません。そのため、ごみ箱フォルダーなど、Desktopが使用する管理ファイルを含むすべてのファイルやフォルダーが、デバイスの操作パネルから参照されます。
Document Serverライブラリーを検索する際に、サロゲート文字をキーワードや値として指定すると、正しい検索結果が得られない場合があります。
ファイルリストビューウィンドウで選択したフォルダー内の文書のプレビューが生成されている途中では、フォルダーを移動できません。ただし、*.iwb/PDF/*.xps/画像の場合は移動できます。
IWB文書
IWB文書には1200 mm(47 1/4 インチ)を超えないページのみをインポートします。
IWB文書に差し込みフィールドが設定されていた場合、差し込みフィールドは、注釈モードのコマンドからは編集できません。また、差し込みフィールドの枠も表示されません。
IWB文書へのインポート
Desktop Editorを管理者特権を有効にして起動した場合、ドラッグ&ドロップやDesktop Document Writer経由でDesktop Editorにインポートできません。
3D PDF文書をIWB文書にインポートした場合、3D PDF文書内の3Dデータには対応したデフォルト画像が表示されますが、3D表現はされません。デフォルト画像が存在しない場合、3Dデータ部分のプレビュー表示、印刷は行えません。
幅/高さのいずれかが482.6 mm(19 インチ)を超えるイメージをインポートする場合、482.6 mm(19 インチ)以内に収まるように、縦横比を等倍で縮小してインポートを行います。
出力用紙サイズの設定で、用紙サイズを指定している場合、指定した用紙サイズに収まるようにイメージが縮小されます。
出力用紙サイズの設定で、[自動(サイズ)]を選択していた場合、[イメージを縮小する用紙サイズ]で指定した用紙サイズに合わせてイメージが縮小されます。ただし、イメージの形状によっては、指定した用紙サイズと、印刷時に選ばれる用紙サイズが異なる場合があります。
出力用紙が混在していた場合(例:A4/A3)、大きいほうの用紙サイズに合わせてイメージが縮小されます。
イメージに解像度の情報が含まれていない場合、96 dpi換算でイメージを縮小します。
[ファイル]メニュー > [オプション] > [システム設定] > [共通設定] > [インポート] > [イメージを縮小する用紙サイズ]
Windowsエクスプローラー上で文書を選択して右クリックした際に、右メニューに[印刷]メニューが表示されない文書は、Desktop Editorにインポートできません。この場合は、作成したアプリケーションの印刷画面で、印刷に使用するプリンターにCanon Desktop Document Writerを指定して印刷してください。
IWB文書をDesktop Editorへインポートする場合、章構成、印刷設定は引き継がれません。
添付ファイル付きPDFは、原文のみがDesktop Editorにインポートされ、添付ファイルはインポートされません。暗号化されていない添付ファイルはオリジナル文書データとしてIWB文書内に保存されますが、これをエクスポートした際の添付ファイルの状態については、サポート外となります。また、暗号化された添付ファイル、暗号化されたPDF文書の添付ファイルは、インポート時に削除されます。
PDF文書、イメージ文書を他のアプリケーションからDesktop Editorへインポートした場合、ドラッグ&ドロップでインポートした際と表示が異なる場合があります。
Desktop Editorの注釈モードで編集中のPDF文書は、同一のDesktop Editorへインポートできません。
Desktopの表示
Windows Vistaでデスクトップのカスタマイズを行い、ハイコントラストの配色を設定した場合、Desktop画面上の文字が一部見えなくなることがあります。
Desktop以外で編集したPDF文書
署名により証明されているPDF文書は、証明済み文書モードで開けます。この場合、文書の編集、保存はできません。
Desktopで追加できない種類の注釈の場合、不明な注釈と表示されます。不明な注釈は編集作業が制限されます。
注釈のプロパティーがDesktopでは設定できない内容になっていても、注釈は設定通りに表示されます。ただし、プロパティーには表示されずに空欄となる場合があります。また、プロパティーを変更する場合は、Desktopで設定できる範囲内に制限されます。
Desktop Officeツールバー
Microsoft Office 2010/2013/2016で開いたときにファイル検証機能で問題となるファイルは、Officeファイル検証機能をオフにしなければ、Desktop Officeツールバーで開けません。
印刷/ファクス送信
テキストスタンプの注釈を付けた文書を印刷すると、スタンプ文字と囲み枠の色の濃淡が異なって印刷されることがあります。同じ色で印刷するには、使用しているプリンタードライバーの設定を変更してください。
[印刷品質]シート > [詳細]、または[処理オプション] > [モード詳細]を選択し、1 BPP以外に変更します。
詳細については、各プリンタードライバーのヘルプを参照してください。
デバイスにインストールされているDesktop Communicatorのバージョンが2.0.0以前の場合、宛先表01~10に登録されているアドレスのグループは取得対象になりません。ただし、ワンタッチボタンのアドレス帳の場合は、グループを取得できます。
デバイスにインストールされているDesktop Communicatorのバージョンが1.1.0の場合、ワンタッチボタンのアドレスは取得対象になりません。
次の確認メッセージが表示された際、[いいえ]をクリックしても、内部的な印刷処理がすでに終了しているために印刷が実行される場合があります。
[印刷処理に時間がかかっているか、文書に関連付けられているアプリケーションが実行中の可能性があります。印刷が終了しているか、プリンターを確認してください。また、処理を行った文書に関連付けられているアプリケーションが起動している場合は、終了してください。処理を継続しますか?]
フォルダーを選択して[ファイル]メニュー > [印刷]で印刷できません。この場合は、プリンターアウトプットボタンを使用してください。
Windowsのプリンターのプロパティー画面でデバイスの構成を変更したり、プリンターの追加を行った場合で、Printer Monitorや簡単印刷ツールで正常に監視が行われないときは、Printer Monitorを再起動してください。
部門管理を行っているデバイスに対して部門IDとパスワードのないジョブを送信した場合、ジョブは削除されます。ジョブの状態を確認できないため、このジョブは状態不明として扱われます。認証に失敗した場合や許可された面数を上回って印刷しようとした場合、ジョブはエラーとなります。
セキュアジョブ機能には、デバイスで同時に保持できる印刷指示待ちのジョブの数に制限があります。最大値を超えた場合、デバイスはそのジョブを削除し、ジョブがどのような結果で終了したかを特定できない場合があります。
ファクスボードを装着していないデバイスにファクスジョブを投入すると、ジョブの状態はエラーとして表示されます。
Windowsの処理だけで終了したジョブについては、終了通知は行われません。
アプリケーション上でスプール中に削除したり、Windowsのプリントマネージャー上で削除したりした場合、終了通知は行われません。
アプリケーション、またはドライバーの処理でジョブが複数に分割される場合は、分割されたジョブを単一ジョブとして扱い、各ジョブの状態表示、終了通知が行われます。デバイス内部で複数のジョブに分割される場合は、分割されたジョブのうち、最初に終了するジョブについての終了通知が行われます。
複数の終了通知を同時に行う場合、通知は上書きされるため、1件のみ表示されます。履歴一覧には終了通知ごとの履歴が表示されます。
複数の宛先にファクスを同報送信した場合、送信に1つでも失敗した宛先があると、終了通知にはエラーが表示されます。宛先ごとの送信結果は履歴一覧画面で確認できます。
Desktop Editor画面で表示している文書にすでに設定されていた内容と、テンプレートによる設定内容が同時に適用できない場合は、テンプレートの内容が優先されて適用されます。すでに設定されていた内容が同時に適用可能なものであった場合は、そのまま元の設定が保持されます。
Desktop Editorの印刷プレビューは、プリンターのプロパティーで設定する余白などの印字領域の調整機能を反映しません。そのため、プリンターのプロパティーで印字領域の設定を変更した場合には、印刷結果とプレビューに差が出る場合があります。
モノクロ印刷をする場合、使用するプリンタードライバー、またはデバイスによってはプレビューで表示されている色の濃淡が、印刷結果に正確に反映されない場合があります。
透過オブジェクトを含む文書を印刷すると、一部のデバイスで色味が変わって描画される場合があります。その場合は、次のいずれかの方法で改善される場合があります。
Desktop Document Writerでパターンデータの処理に[中間色で置き換え]、[イメージで置き換え]、または[下地を透過で出力]を指定してIWB文書を作成する
Adobe AcrobatでPDF文書を作成してDesktop Browserに取り込む
PSプリンターで印刷する
製本印刷を指定した場合、Desktop Editorで指定するヘッダー/フッターの印字位置は、レイアウト設定された原稿ページの領域内になります。そのため、レイアウト設定によっては、原稿の画像や文字とヘッダー/フッターの印字が重なる場合があります。
使用する用紙によっては、ヘッダー/フッターの印字位置が余白にかかって消えてしまうことがあります。印刷前にワークウィンドウの印刷プレビューで、ヘッダー/フッターが正しく表示されていることを確認してください。ヘッダー/フッター位置の調整については、次を参照してください。
一部のアプリケーションでは、プリンターアウトプットボタンを使用して印刷した場合に、指定したプリンターではなく、使用しているコンピューターで設定された通常使うプリンターに出力される場合があります。そのようなアプリケーションに関連付けられた文書を印刷する場合は、Desktop Editorに取り込んで印刷するか、関連付けられたアプリケーションを起動して印刷してください。
注釈
ネットワークの接続状況によっては、リボンの
(スタンプ)の
をクリックして、イメージスタンプの一覧を表示させる場合に、時間がかかることがあります。
注釈の一覧から注釈のグループは選択できません。
注釈は、表示されたページの領域外へ移動できません。
次の場合、注釈の一部がページの領域外にはみ出し、表示されません。このような非表示部分を持つ注釈を移動、コピーして貼り付け、大きさを変更した場合は、非表示部分がページの領域内に表示される場合があります。
ページ分割により注釈の表示も分割された場合
ページの領域より大きな注釈が貼り付けられた場合
Desktop Editorで144個以上の注釈を選択すると、選択位置がずれることがあります。
余白をつめる
PDF文書の1ページ内に1,000を超えるような多くのオブジェクトが存在している場合、各種編集処理には非常に時間がかかる場合があります。そのため、ハングアップしたように見える場合もありますが、しばらく待つと復帰します。復帰するまでの時間はオブジェクトの個数に依存するため、非常に長い場合もあります。
複数階層にグループ化されたオブジェクトを含むページの余白をつめた場合、図形の重なりが変化することによって予期せぬ見栄えになる場合があります。この場合、[元に戻す]ツールボタンを使用しても、正常な表示には復帰できません。複数階層にグループ化されたオブジェクトは、IWB文書をPDF形式でエクスポートする際に作成される場合があります。また、他のアプリケーションによって作成される場合もあります。
オブジェクト編集
原稿編集モードではUnicode情報を使用してテキストを編集します。Unicode情報を取得できない場合は、テキストの編集はできません。
imageRUNNER/imageRUNNER ADVANCEから送信されたPDF文書(サーチャブルPDF) には、イメージ文字に重ねてOCR処理で生成された透明な文字オブジェクトが配置されます。原稿編集モードで編集を行うことで、透明な文字オブジェクトと目に見えるイメージ文字の文字オブジェクトの内容がずれてしまい、文字列検索の結果が目に見えるイメージ文字の内容と食い違う場合があります。
差し込みフィールド
データベースに設定したExcelファイルは、差し込み印刷設定モードを起動中は読み取り専用となります。
データベースに設定したファイルを開いている状態で差し込み印刷設定モードを起動した場合、データベースに接続していない状態で差し込み印刷設定モードが起動します。この際、メッセージが表示されます。
日付と時刻の組み合わせを入力したレコードが、文字列ではなく日付/時刻として認識されている場合、差し込みフィールドとして使用すると、入力時の組み合わせによってレコードの内容と差し込みフィールドの表示が異なります。
日付に1899年12月30日、時刻に任意の時刻を入力した場合:時刻のみを表示
日付に1899年12月30日以外、時刻に0時0分0秒を入力した場合:日付のみを表示
テキストフィールドに設定されているフォントがシステムに登録されていない場合、代替フォントを使用して描画します。また指定されているフォントで、描画できない文字が含まれている場合、描画できない文字に代替フォントを使用して描画します。代替フォントは指定できません。
次の操作後に、異なるページに移動し、[元に戻す]ツールボタンを使用して操作を取り消した場合、ワークウィンドウの表示は、操作を取り消した差し込みフィールドのページに切り替わりません。
差し込みフィールドの挿入
差し込みフィールドの貼り付け
次の操作を取り消し、異なるページに移動し、[やり直し]ツールボタンを使用して操作をやり直した場合、ワークウィンドウの表示は、操作をやり直した差し込みフィールドのページに切り替わりません。
差し込みフィールドの削除
差し込みフィールドの切り取り
旧バージョンからのアップデート
Desktop V2.0.1以前を使用して作成された注釈付きのPDF文書をサムネイル表示した場合、注釈は表示されません。
ライブラリー/フォルダー内の文書に挿入されたDesktop V2.0.1以前を使用して作成された注釈を、次の操作で一度にPDFの注釈に変換できます。
ライブラリー/フォルダーを選択して、リボン、またはツールバーの [PDF形式の注釈に変換]をクリック
ライブラリー/フォルダーを右クリックして、[PDF形式の注釈に変換]を選択
指定したライブラリー/フォルダーに大量の文書がある場合は処理に時間がかかる場合があります。
Windowsの操作
共有フォルダーへの接続制限数が規定され、かつ最大値に達している場合、Desktop Browser終了後もWindowsエクスプローラーから共有フォルダーにアクセスできない場合があります。このような場合は、接続制限数を増やすか、しばらく待ってから再度接続してください。
簡単印刷ツール
簡単印刷ツールに文書をドラッグ&ドロップした際に表示される[印刷]、[印刷設定]、および[ファクス]は、簡単印刷ツールのデバイスの設定の有無によっては表示されません。例えば、プリンターのみを設定すると、[ファクス]は非表示になります。