ESC/P設定メニュー

メモ
表の見かた
太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。
「*」印が付いている項目や設定値は、オプション品の有無や他の設定項目の内容によって表示されるときと表示されないときがあります。
ページフォーマットの設定値の詳細やレイアウトについて
ESC/P設定メニューの設定
オプションのコントロールROMを装着すると、ESC/P設定メニューに設定項目が追加されます。詳しくはオプションのコントロールROMの取扱説明書を参照してください。
設定項目
設定値
設定内容
ページレイアウトグループ
[ページフォーマット]
[実寸縦、[実寸横]、[10インチ→A4縦]、[15インチ→A4横]、[15インチ→B4横]、[B4→A4縦]、[B4→A4横]
ESC/P準拠プリンター用の用紙サイズで作成されたデータを、本プリンター用の用紙サイズに変換します。
アプリケーションソフトの印刷条件設定で選択した用紙サイズに合わせて、設定してください。
重要
[15インチ→B4横]について
本プリンターではB4サイズの用紙は印刷できないので、この設定値は選択しないようにしてください。この設定値を選択してA4サイズなどの用紙で印刷すると、用紙からはみ出たデータは印刷されません。
[上余白]
-127 ~ 0 ~ +127
それぞれのページフォーマットで設定されている 1 行目(TOF)の上端を基準に、印字開始位置を上下方向にずらします。
「+」の値で下方向、「-」の値で上方向に、印字開始位置をずらします。
メモ
設定値が 1 増えると、ずらす位置が約 0.35 mm(1/72 インチ)増えます。
用紙の上端を基準とした実寸縦のとき、印字開始位置の目安は次のようになります。
「-127」 = -23 mm ~ 「0」 = +22 mm ~ 「+127」 = +67 mm
ページフォーマットごとの用紙サイズ、印字領域によって印字開始位置は変わります。
[用紙位置微調整]
-127 ~ 0 ~ +127
用紙の左端を基準として、ページフォーマットで設定されている印字位置を左右方向にずらします。
「+」の値で左方向、「-」の値で右方向に、設定した値だけ印字開始位置をずらします。
メモ
設定値が 1 増えると、ずらす位置が約 0.35 mm(1/72 インチ)増えます。
用紙の左端を基準とした実寸縦のとき、印字開始位置の目安は次のようになります。
「-127」 = +50 mm ~ 「0」 = +5 mm ~ 「+127」 = -40 mm
ページフォーマットごとの用紙サイズ、印字領域モードによって印字開始位置が変わります。
データに左端が欠けて印刷される場合は、本項目の設定を調整して本プリンターの印字領域内(上下左右 5 mm 以内)に入るようにしてください。
[領域]
[標準]、[ワイド]
それぞれのページフォーマットにしたがったレイアウトで印刷する(標準)か、または本プリンターの有効印字領域ほぼいっぱいに印刷する(ワイド)かを設定します。
[右マージン既定値]
[136桁]、[右端]
実寸サイズで印刷するページフォーマット(実寸縦、実寸横)のときの、右マージンの位置を設定します。
[136桁]に設定すると、136 桁目の位置を右マージンとします。
[右端]に設定すると、用紙の有効印字領域の右端を右マージンとします。
[用紙サイズ]
[A4、[B5]、[A5]、[はがき]
印刷する用紙のサイズを設定します。
メモ
本項目で設定したサイズの用紙がセットされていないと、指定のサイズの用紙を要求するメッセージが表示されます。設定したサイズの用紙をセットしてください。
フォントグループ
[漢字書体]
[明朝、[ゴシック]、[フォントID]
漢字などの全角文字の書体を設定します。
オプションで追加した漢字書体を使用するときは、本項目を「フォントID」に設定したうえで、書体をID番号で指定します。ID番号は「フォントID」で指定します。
[フォントID]*
1 ~ 2 ~ 999
[漢字書体]で[フォントID]を設定した場合に、実際に使用する書体のID番号を指定します。
重要
装着されていないオプション書体の番号を指定しないでください。
メモ
標準フォントのID番号は次のとおりです。
明朝体
002
ゴシック体
004
オプションフォント用のID番号については、使用するオプションフォントのマニュアルを参照してください。
[漢字サイズ]
システム、[8ポイント]、[10ポイント]、[12ポイント]
漢字などの全角文字のサイズを設定します。
[文字コード]
[カタカナ]、[グラフィックス]
1 バイトコード表に、カタカナまたは拡張グラフィックスの文字セットをセットします。
[カタカナ]に設定すると、データに 1 バイトコードの文字があったとき、カタカナの 1 バイトコード表に対応した文字で印刷します。
[グラフィックス]に設定すると、データに 1 バイトコードの文字があったとき、拡張グラフィックスの 1 バイトコード表に対応した文字で印刷します。
メモ
この機能は、ESC/P準拠プリンターのDIPスイッチの文字コード設定機能に対応しています。
[国別文字]
日本、[ノルウェー]、[デンマーク2]、[スペイン2]、[ラテンアメリカ]、[USA]、[フランス]、[ドイツ]、[UK]、[デンマーク]、[スウェーデン]、[イタリア]、[スペイン]
1 バイトコード表に割り当てられている国別文字対応の部分に、指定の国の文字セットをセットします。
印字機能グループ
[イメージの補正]
[しない]、[する]
矩形罫線や網かけなどのイメージデータを補正するかどうかを設定します。通常は「しない」に設定しておきます。
次のような現象が出てしまうときに、本項目を[する]に設定して、イメージデータを補正します。
罫線が離れる
網かけ上にすじ(白い部分)が入る
網かけに線が入る
メモ
本項目を[する]に設定しても、上記のような現象が改善されない場合があります。本プリンターの解像度がESC/P準拠プリンターとは異なるためです。
[縮小文字]
[しない]、[する]
1 バイトコード文字(ANK文字)を縮小して印刷するかどうかを設定します。
[する]に設定すると、1 バイトコード文字の横幅を1/2程度に縮小して印刷します。
メモ
この機能は、ESC/P準拠プリンターのDIPスイッチの縮小印刷機能に対応しています。
15 cpiの文字は縮小印刷されません。
印字動作グループ
[改行機能]
[LFコマンドを待つ]、[改行]
復帰コード(CR)を受信したときの、印字位置の移動のしかたを設定します。
[LFコマンドを待つ]に設定すると、コンピューターから改行コード(LF)が送られるまで改行しません。復帰のみ行い、その行の第一文字目へ印字位置を移動します。
[改行]に設定すると、印字位置が右マージンまたは有効印字領域の右端を超えようとしたとき、改行コード(LF)を受信しなくても復帰/改行を行い、自動的に次の行の第一文字目へ印字位置を移動します。
メモ
この機能は、ESC/P準拠プリンターのDIPスイッチの自動改行に対応しています。
VFCグループ
[連続用紙長]
[設定方法]:システ、[任意設定]
[任意設定値]*:1 ~ 66 ~ 199 行
連続用紙(10 インチ→A4縦、15 インチ→A4横、15 インチ→B4横)のページ長を、ページフォーマットで決められている行数に設定するか、操作パネルで指定した行数に設定するかを選択します。
[単票用紙長]
[設定方法]:システム、[任意設定]
[任意設定値]*:1 ~ 66 ~ 199 行
カット紙(実寸縦、実寸横、B4→A4縦、B4→A4横)のページ長を、ページフォーマットで決められている行数に設定するか、操作パネルで指定した行数に設定するかを選択します。
[ミシン目スキップ]
[ミシン目スキップ]:[しない、[する]
[スキップ量]* 1 ~ 31 行
ページ長で設定されている行数のうち、下端から印刷しない(スキップする)行数を設定します。
その他のグループ
[登録レベル]
[一時]、[永久]
コントロールコマンドで登録した文字を、そのジョブの間だけ保存するのか、電源を切るまで保存するのかを設定します。
[一時]に設定すると、登録文字をジョブ中だけ保存します。ジョブが終了すると削除されます。
[永久]に設定すると、プリンターの電源を切るまで保存します。
登録内容を削除するときは、「すべての作業を中止する(ハードリセット)」 を参照してください。
メモ
プリンターはデータを受信すると、コントロールコマンドを認識して印刷を開始/終了します。この処理を「ジョブ」といいます。ジョブ中は、操作パネルのジョブランプが点灯または点滅します。
登録データと通常のデータとを別に送信する場合は、[永久]に設定してください。
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