動作モードの種類
本プリンターは、標準で「LIPSモード」と「ESC/Pエミュレーションモード」を内蔵しており、印刷データを受信すると、自動的にデータを判別して、適切な動作モードに切り替えて印刷します。コントロールROMを装着している場合は、オプションのエミュレーションモードを含めた自動切り替えが行えます。
本プリンターは、次のエミュレーションモードが使用できます。
LIPS モード
LIPS は、LBP Image Processing System の略で、キヤノンが独自に開発したページプリンターをコントロールするためのコマンド体系です。LIPS に対応しているアプリケーションソフト(一太郎、Lotus 1-2-3、桐など)は、このモードで印刷します。
Windows やMacintosh では、付属のプリンタードライバーを組み込むと、自動的にLIPSモードで印刷します。
LIPS には、現在LIPS II、LIPS II+、LIPS III、LIPS IVc、LIPS IVs、LIPS4、LIPS LX のバージョンがあります。これらのうち本機では、LIPS II+、LIPS III、LIPS4、LIPS LX に対応しています。
LIPS V は、LIPS4(LIPS II+、LIPS III を含む)およびLIPS LX から構成されたコマンド体系の総称です。LIPS LX は、最新のOS に最適化されたプリンティングシステムです。印刷処理をコンピューターとプリンターで分散させて行うため、高速な印刷が行えます。また、プリンターのメモリー追加を行わない場合でも、高速な印刷が可能です。
メモ
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LIPSモードの制限事項
LIPS II+ 対応アプリケーションソフトを使用する場合、従来のレーザーショットシリーズで行った印刷とは解像度が異なります。
LIPS IVc 対応アプリケーションソフトからも本製品で印刷することができますが、解像度の違いにより、印刷結果の見た目は異なります。
LIPS LXはWindows XP/Server 2003/Vista/7/Server 2008およびMac OS Xのみで使用可能です。
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ESC/P エミュレーションモード
IBM-PC/AT 互換機(DOS/V コンピューター)、AX コンピューターで標準的に使用されているESC/P 準拠プリンターの動作をエミュレートする(まねをする)モードです。これらのコンピューターで、LIPS に対応していないアプリケーションソフトを使用しているときは、このモードで印刷します。セイコーエプソン(株)が提唱するESC/P-J84 のコマンド体系に準拠しています。
その他のエミュレーションモード
コントロールROM を取り付けることにより、PC-9800 シリーズ、PS/55 シリーズ、HP-GL、HP-GL/2 対応のアプリケーションソフトから印刷できるようになります。
メモ
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動作モードの固定について
通常は工場出荷時の設定のままで対応できますが、次のときに動作モードを設定したり、固定したりします。
コントロールROMについて
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