インターネットファクスで文書を送信する

インターネットファクス（Iファクス）とは、電話回線ではなく、インターネットを経由して画像を送受信する機能です。

Iファクスを使用するメリット

通信コストの削減
G3FAXの通信費用は、かかる時間や距離に比例して増大します。定額制の専用線を導入済みであれば、通信時間や距離に関わらずIファクスの料金が一定になるため、通信コストを抑えることができます。枚数が多い文書を送受信する際に使用することをおすすめします。
高画質送信
最大600dpiで送受信できます。（Fullモードの場合）
送信確認
送信元に送信先へ文書が届いたかの確認結果を通知します。

必要な条件

メモ
送信機能が使用できる
ネットワーク設定がされている
送信先の機器がIファクスを受信できる
ここでは、IPv4環境からFullモードでIファクスを送信します。
次の手順で行います。

Iファクス送信のための準備

［DNS設定］
［Eメール/Iファクス設定］

タッチパネルディスプレー上でのIファクス送信

Iファクス送信のための準備

1.
次の手順でDNSサーバーアドレスを設定
ネットワーク管理者に連絡して設定してもらいます。
（設定／登録）を押す
［環境設定］→［ネットワーク］→［TCP/IP設定］を押す
［DNS設定］→［DNSサーバーアドレス設定］を押す
DNSサーバーアドレスを設定
［DNSプライマリーサーバー］を押したあと、IPアドレスを入力します。［DNSセカンダリーサーバー］を押したあと、IPアドレスを入力します。
メモ
DNSサーバーとは、インターネット上でのコンピューターの名前にあたるドメイン名を、住所にあたるIPアドレスに変換するサーバーです。
2.
［DNS設定］の［DNSのホスト名/ドメイン名設定］を押す→　<IPv4>の［ホスト名］と［ドメイン名］を設定
ネットワーク管理者に連絡して設定してもらいます。
［ホスト名］を押して本製品の名称を入力したあと、［OK］を押します。［ドメイン名］を押して本製品が属するネットワークドメイン名を入力したあと、［OK］を押します。
3.
［DNS設定］の［DNSの動的更新設定］を押す→［DNSの動的更新］を［ON］に設定
ネットワーク管理者に連絡して設定してもらいます。
ダイナミックDNSサーバーがある環境で設定します。
4.
次の手順でメールサーバーを設定
（設定／登録）を押す
［ファンクション設定］→［送信］→［Eメール/Iファクス設定］を押す
［通信設定］を押す→メールサーバーを設定
設定を確認するため［次へ］を押していきます。
設定されていない場合は、ネットワーク管理者に連絡して各項目を設定してもらいます。
<通信設定：基本設定>
［Eメールアドレス］：
本体に設定するメールアドレス
［SMTPサーバー］：
送受信時に使用するメールサーバーのIPアドレスもしくはホスト名
<通信設定：POPサーバー設定>：
［POPサーバー］：
「POP before SMTP」送信認証形式で送受信する環境で使用するメールサーバーのIPアドレスとホスト名
［POPアドレス］：
POPサーバーにアクセスするときのログイン名
［POPパスワード］：
POPサーバーにアクセスするときのパスワード
［POP発行間隔］：
本体がメールサーバーにメールを確認する間隔
<通信設定：認証設定>：
送信するサーバーが認証を必要とする場合に設定します。
［送信前のPOP認証］：
プロバイダーが「POP before SMTP」送信認証方式である場合は［ON］に設定します。
［SMTP認証］：
SMTP認証が必要なメールサーバー環境では、［ON］に設定してユーザー名とパスワードを入力します。
メモ
［POP発行間隔］は、「0」以外に設定することをおすすめします。
5.
次の手順でデータサイズの上限を設定
（設定／登録）を押す
［ファンクション設定］→［送信］→［Eメール/Iファクス設定］を押す
［送信データサイズ上限値］を押す
［-］［+］を押して送信データサイズの上限値を設定→［OK］を押す
送信データサイズの上限値は、メールサーバーのデータ量上限値を超えないようにします。
6.
次の手順で送信タイムアウト時間を設定
（設定／登録）を押す
［ファンクション設定］→［送信］→［Eメール/Iファクス設定］を押す
［Fullモードの送信タイムアウト］を押す
［-］［+］を押してFullモードの送信タイムアウト時間を設定→［OK］を押す
7.
次の手順で［MDN/DSN受信時の印刷］を［ON］に設定
（設定／登録）を押す
［ファンクション設定］→［送信］→［Eメール/Iファクス設定］を押す
［MDN/DSN受信時の印刷］を押す
［ON］を選択→［OK］を押す
送信結果の通知メールを送信したときに送信結果をプリントする場合に設定します。
8.
次の手順で［サーバーの経由を使用］を［ON］に設定
（設定／登録）を押す
［ファンクション設定］→［送信］→［Eメール/Iファクス設定］を押す
［サーバーの経由を使用］を押す
［ON］を選択→［OK］を押す
これでIファクスを送信する準備が整いました。
メモ
プロバイダーによっては、迷惑メール対策として送信用の25番ポートを閉じている場合があります。詳しくは、プロバイダーにお問い合わせください。

タッチパネルディスプレー上でのIファクス送信

9.
原稿をセット
10.
［スキャンして送信］を押す
メモ
メインメニュー画面が表示されていない場合は、（メインメニュー）を押してください。
11.
［新規に入力］を押す
12.
［Iファクス］を選択
13.
<モード選択>ドロップダウンリストを押す→［Full］を選択
14.
次の手順でIファクスアドレスに相手先のEメールアドレスを入力
［Iファクスアドレス］を押す
相手先のEメールアドレスを入力→［OK］を押す
15.
［相手先の条件］を押す→相手先の条件を設定→［OK］を押す
16.
［サーバーの経由］を［ON］に設定→［OK］を押す
17.
（スタート）を押す
18.
（状況確認／中止）を押す
19.
［送信］→［ジョブ履歴］を押す
送信が成功したかどうかを確認します。
結果が［OK］になっている場合は、成功です。
結果が［NG］になっている場合は、何らかの原因で送信できなかった状態です。
メモ
送信に失敗したときの原因の一つとして、プロバイダーによっては、迷惑メール対策として送信用の25番ポートを閉じている場合があります。本製品のポートの変更については、担当サービスにおたずねください。

参考情報

SimpleモードとFullモードの違い

Simpleモードは相手先に正しくデータ送信ができるか確認できませんが、Fullモードは、相手先に正しくデータ送信ができるかを確認できます。そのため、データを送信する場合は、Fullモードをおすすめします。ただし、NTTコミュニケーションズのインターネットファクス中継サービスを利用する場合は、「Simple」（Simpleモード）を選択してください。

通信管理レポート

送信確認は、ファンクション設定（設定／登録）の通信管理レポートでも行うことができます。

イントラネットファクス

TCP/IPプロトコルの社内LANを利用して、メールサーバーを経由せずに機器間でIP通信を行うイントラネットファクスを使用することで、通信費を抑えることができます（イントラネットファクスをお使いの場合の宛先は、「<半角英数字任意の名前>@<IPアドレス>」です）。また、イントラネットファクスの場合、送信側で送信が正常に完了すると同時に受信側での受信処理が完了しています。