重ね印字の指定/解除([ESX] 13h)

指定した文字コードを以降の印字データに重ねて印字します。重ね印字は本制御命令で解除するまで有効です。
JIS
ESX 13h<バイト数(2バイト)>[印字モード(2バイト)](文字データ)
16進数
1Bh 7Eh 13h <バイト数(2バイト)> [印字モード(2バイト)](文字データ)
<バイト数(2バイト)>
本パラメータ以降のバイト数を指定します。
設定内容
00h 03h
重ねる文字として1バイトコード文字(ANK文字)を指定できます。
00h 04h
重ねる文字として2バイトコード文字(漢字)を指定できます。
00h 01h
重ね印字の解除を指定できます。
「00h 01h」によって重ね印字を解除する場合は、[印字モード]の1バイト目に「00h」を指定します。「00h 02h」または「00h 05h」以上の場合、本制御命令は無効となり、本パラメータ以降のデータは指定数量だけ読み飛ばされます。
[印字モード(2バイト)] (2バイト目は任意の値)
重ね印字の指定または解除を選択します。
また、スペースに対して重ね印字を行うかどうかを指定します。
それぞれの指定は、[印字モード]の1バイト目の次のビットで行います。2バイト目は任意の値でかまいません。
重ね印字の指定と解除(ビット0)
設定内容
0
重ね印字の解除
1
重ね印字の指定
スペースの処理(ビット1)
設定内容
0
スペースに対しても重ね印字を行います。
1
スペースの場合は重ね印字を行いません。
(文字データ)
以後の印字データに重ねる文字コードを指定します。
<バイト数>で3バイトを指定した場合は、1バイトコード文字(ANK文字)を指定します。
(範囲:1バイトコード00h~FFh)
<バイト数>で4バイトを指定した場合は、2バイトコード文字(漢字)を指定します。
(範囲:2バイトコード00h 00h~FFh FFh)
重ねる文字と印字データの種類によって印字は次のようになります。
1バイトコード文字に2バイトコード文字を重ね印字する場合
IBM5577(日本語モード)では2バイトコード文字の左側半分が印字されます。I75モードでは2バイトコード文字は正しく印字されます。ただし、1バイトコード文字の文字ピッチで移動するため、2バイトコード文字は重なって印字されます。なお、有効印字領域付近では、印字領域にかかる文字は印字されません。
重ね印字する文字コードが未定義の2バイトコードの場合
IBM5577(日本語モード)では送られてくる印字データも印字しませんが、I75モードでは印字データだけを印字します。
重ね印字する文字が半角スペースだった場合
印字データが2バイトコード文字のとき、IBM5577(日本語モード)では右側の半分だけが印字されますが、I75モードでは2バイトコード文字は印字されません。
縦書きモードの場合
重ね印字する文字が2バイトコード文字のとき、IBM5577(日本語モード)では重ねる文字は横書きで印字されますが、I75モードでは重ねる文字も縦書きで印字されます。