印字領域の下端での印字動作

N201エミュレーションモードでは、PC-PR201/80Aとほぼ同じ印字動作を行うために、PC-PR201/80Aの用紙エンド(用紙の下端)に相当する位置が用紙サイズごとに決められています。
この用紙エンドによって印字の下限となる印字位置(印字下限位置)は、先頭行(初期状態)からの最小改行ピッチ(1/120インチ)で設定されていますが、この位置が実際の印字の改行ピッチによる最終行(次行が用紙エンドを越える行)と一致しないと、次ページの先頭行の位置がずれてしまいます。これは、印字時の最終行で改行が行われると、その位置から用紙エンド位置までを改行量の一部とし、改ページしたあとで、その残りの改行が行われるためです。
複数のページにわたる印字データを、改ページ後に正しい先頭行の位置から印字させるには、次のいずれかを行う必要があります。
用紙エンドの検出位置より前で改ページ命令を送る
カット紙対応のページフォーマットでメニューの「用紙長」で1ページの行数を用紙エンドの検出位置より前に設定し、「単票用紙長機能」を有効に設定する
最終行にn倍の縦倍文字がある場合、PC-PR201/80Aのカットシートフィーダ使用時は縦倍文字の上部を用紙内に印字し、下部を次の用紙のTOF行に印字します。カットシートフィーダを使用しないときはミシン目にまたがるように印字します。
本エミュレーションモードでは、ページフォーマットに関わらず、縦倍文字が有効印字領域内に入っている場合は印字し、有効印字領域をはみ出す場合は、そのページに印字しません。
次の例では、文字の印字位置が縦倍文字のための改行によって印字下限位置を越えるため、途中で改ページされます。次ページでは、TOF行から残りの改行(印字下限位置を越えた部分)が行われて印字されます。
なお、改ページ後に残りの改行が行われた場合、印字データが有効印字領域の上端を越えると印字は行われません。