文字の拡大指定

1バイトコード文字および2バイトコード文字の縦横の倍率を指定して拡大印字します。
JIS
ESC e <縦の倍率(1バイト)> <横の倍率(1バイト)>
16進数
1Bh 65h <縦の倍率(1バイト)> <横の倍率(1バイト)>
<縦の倍率(1バイト)> <横の倍率(1バイト)>
縦方向および横方向の倍率を指定します。
範囲
:1,2,3,4,6,8
たとえば、縦横の倍率を組み合わせると次のような拡大が行われます。
縦の値
横の値
倍率(縦×横)
印字例
1
1
1×1
1
2
1×2
2
1
2×1
2
2
2×2
縦方向を2倍に拡大した場合、文字のベースライン位置は1行分だけ下がり、文字の下端が揃って印字されます。
PC-PR201/80Aでは縦拡大印字時に次の問題が生じます。
n/120インチ改行幅の設定命令を使って、18/120インチより改行幅をせまく設定した場合、縦拡大文字が正常に印字されません。これに対し、本エミュレーションモードでは、設定された改行幅で縦拡大印字が正しく行われます。
用紙の下端付近で縦拡大文字を印字するとき、残りの行数(最小改行単位)が拡大文字の高さに満たない場合、文字の上半分と下半分が分断されます。これに対し、本エミュレーションモードでは、文字のベースラインがボトム位置を越えると自動的に改ページし、残りの改行が行われて印字されます。ただし、この場合、印字データが有効印字領域の上端を越えている場合は印字しません。
行バッファーがいっぱいになったとき、この行に縦拡大文字があると自動的に1行改行されるため垂直位置がずれてしまいます。本エミュレーションモードでも同様の現象がおきますが、行バッファーがいっぱいになるタイミングが異なるため印字結果も異なります。