機器情報配信の設定をする

ネットワーク上に接続されている複数のキヤノン製複合機間では、1台の親機に機器情報(管理データ)を登録するだけで子機に同じ情報を配信できます。機器情報を配信された子機は、情報を受信して、更新します。機器情報を登録する手間や時間を省くことができ、複数の子機を同時に管理、運用できます。
本体は、機器情報を配信または受信できます。
親機と子機にimageRUNNER ADVANCE C2030/C2020シリーズをお使いの場合は、機器情報配信にSSO-Hによる認証を設定できます。
配信できる機器情報は次のとおりです。
配信項目
配信内容
備考
アドレス帳
[宛先設定]-[宛先の登録]で登録されている宛先表情報
[ファンクション設定]-[受信/転送]-[共通設定]-[転送設定]
[ファンクション設定]-[送信]-[共通設定]-[よく使う設定の登録]
[ファンクション設定]-[送信]-[共通設定]-[よく使う設定の編集]
既に登録されている宛先をすべて消去してから、配信されたデータの内容が登録されます。
部門ID
[管理設定]-[ユーザー管理]-[システム管理者情報の設定]
[管理設定]-[ユーザー管理]-[部門別ID管理]
子機にだけ存在する部門IDは消去されます。
子機に同じ部門IDがある場合は、パスワード、カウンター上限値の上書きを行います。カウンター値の上書きは行いません。
親機にあって、子機にない部門IDの場合は、部門ID、パスワード、カウンター上限値の追加を行います。カウンター値は初期化して登録されます。
親機と子機で、カードリーダー・C1/コピーカードリーダー・F1の装着状態が異なる場合は、システム管理者情報の設定のみ配信が行われます。
プリンター設定
[ファンクション設定]-[プリンター]-[プリンター設定]
配信されない項目もあります。詳しくは、「仕様設定メニュー設定項目一覧」を参照してください。
用紙情報
[環境設定]-[用紙設定]-[用紙種類の管理設定]
既に登録されているユーザー定義用紙が配信されます。エクスポートの際は、ユーザー定義された用紙情報を複製して配信されます。インポートの際には、既に登録されているユーザー定義用紙に用紙情報が上書きされます。
設定/登録の設定値
上記以外の設定/登録
配信されない項目もあります。詳しくは、「設定/登録一覧表」を参照してください。
[設定/登録の設定値]と[アドレス帳]を同時に配信しないと、[受信トレイ設定]の[URL送信設定]は設定内容が消えてしまうことがあります。
ウェブブラウザーのお気に入り
[ウェブブラウザーのお気に入り]
親機と子機で、ウェブブラウザーが有効の場合のみ配信可能となります。
Workflow Composer
フロー
子機側では、すでに登録されているフローはすべて削除され、配信されたデータの内容が登録されます。
親機と子機の双方でWorkflow Composerが開始状態の場合に、配信、受信が行われます。
Workflow Composerについては付属する取扱説明書を参照してください。

重要
配信の準備および受信後の更新に数分かかることがあります。これらの動作が完了するまで、本製品の主電源は切らないでください。本製品が故障する恐れがあります。
この機能は同一機種グループ間(imageRUNNER ADVANCE C2030/C2020シリーズ)で有効です。ただし、オプションの装着状態によっては、一部の情報は正常に配信されない場合があります。
この機能は、<受信側設定>の[配信元による受信制限]を「OFF」にした場合、同一機種グループ以外からの配信を受け付けます。(→受信側の設定をする)ただし、一部の情報は正常に配信されない場合があります。
子機側で親機とは異なるシステム管理部門IDとシステム管理暗証番号を登録している場合、子機に機器情報は配信されません。
メモ
IPアドレスなどの固有の情報は配信されません。
本体は、IPv4を使用している機器とIPv6を使用している機器に機器情報を配信できます。