動作モードの種類
LBP843Ciは、標準で「LIPSモード」と「ESC/Pエミュレーションモード」を内蔵しており、印刷データを受信すると、自動的にデータを判別して、適切な動作モードに切り替えて印刷します。コントロールROMを装着している場合は、オプションのエミュレーションモードを含めた自動切り替えが行えます。
本プリンターは、次のエミュレーションモードが使用できます。
LIPS モード
LIPS は、LBP Image Processing System の略で、キヤノンが独自に開発したページプリンターをコントロールするためのコマンド体系です。LIPS に対応しているアプリケーションソフト(一太郎、Lotus 1-2-3、桐など)は、このモードで印刷します。
Windows やMacintosh では、付属のプリンタードライバーを組み込むと、自動的にLIPSモードで印刷します。
LIPS には、現在LIPS II、LIPS II+、LIPS III、LIPS IVc、LIPS IVs、LIPS4、LIPS LX のバージョンがあります。これらのうち本機では、LIPS II+、LIPS III、LIPS4、LIPS LX に対応しています。
LIPS V は、LIPS4(LIPS II+、LIPS III を含む)およびLIPS LX から構成されたコマンド体系の総称です。LIPS LX は、最新のOS に最適化されたプリンティングシステムです。印刷処理をコンピューターとプリンターで分散させて行うため、高速な印刷が行えます。また、プリンターのメモリー追加を行わない場合でも、高速な印刷が可能です。
メモ |
LIPSモードの制限事項LIPS II+ 対応アプリケーションソフトを使用する場合、従来のレーザーショットシリーズで行った印刷とは解像度が異なります。 LIPS IVc 対応アプリケーションソフトからも本製品で印刷することができますが、解像度の違いにより、印刷結果の見た目は異なります。 LIPS LXはWindows Vista/7/8/8.1/10/Server 2003/Server 2008/Server 2012/Server 2012 R2およびMac OS Xのみで使用可能です。 |
ESC/P エミュレーションモード
IBM-PC/AT 互換機(DOS/V コンピューター)、AX コンピューターで標準的に使用されているESC/P 準拠プリンターの動作をエミュレートする(まねをする)モードです。これらのコンピューターで、LIPS に対応していないアプリケーションソフトを使用しているときは、このモードで印刷します。セイコーエプソン(株)が提唱するESC/P-J84 のコマンド体系に準拠しています。
その他のエミュレーションモード
コントロールROM を取り付けることにより、PC-9800 シリーズ、PS/55 シリーズ、HP-GL、HP-GL/2 対応のアプリケーションソフトから印刷できるようになります。
メモ |
動作モードの固定について通常は工場出荷時の設定のままで対応できますが、次のときに動作モードを設定したり、固定したりします。 コントロールROMについて |