カスタマバーコードの仕様
ア.カスタマバーコードの形
カスタマバーコードは、上下にバーを延ばしたロングバー、上方向のみにバーを延ばしたセミロングバー(上)、下方向のみにバーを延ばしたセミロングバー(下)およびタイミングバーの4つの形状のバーを3本組み合わせて1つのキャラクタを表す4ステイト3バーとします。
イ.カスタマバーコードの体系について
※本製品のコード番号は、ヘキサコードです。
ウ.カスタマバーコードの寸法
カスタマバーコードの寸法は、次表の通りとし(10ポイントの場合、a/10=1)、8≦a≦11.5の大きさを許すものとします(8ポイントから11.5ポイント相当)。
aポイント | 比率 | 基準寸法(mm) | 許容範囲(mm) |
ロングバー長さ | 6 | 3.6×a/10 | 3.40×a/10~3.60×a/10 |
タイミングバー長さ | 2 | 1.2×a/10 | 1.05×a/10~1.35×a/10 |
バーピッチ | 2 | 1.2×a/10 | 0.95×a/10~1.30×a/10 |
バー幅 | 1 | 0.6×a/10 | 0.50×a/10~0.70×a/10 |
バースペース | 1 | 0.6×a/10 | 0.45×a/10~0.60×a/10 |
8 ≦a ≦11.5
エ.カスタマバーコードのフォーマットおよびけた数
カスタマバーコードのフォーマットは次のとおりとします。ただし、新郵便番号の3けた目と4けた目の間のハイフンおよび新郵便番号と住所表示番号を連結するハイフンは省きます。また、英字1文字は、制御コードと数字コードの組み合わせにより表現し、バーコード2けた分として扱います。
フォーマット: | スタートコード | + | 新郵便番号 | + | 住所表示番号 | + | チェックデジット | + | ストップコード |
バーコード桁数: | (1) | | (7) | | (13) | | (1) | | (1) |
住所表示番号が規定のけた数13けたに対して過不足のある場合には、次により調整します。
13けたを超える場合 | 13けたまでの住所表示番号をバーコードに変換し、それ以上の情報は含めません。ただし、制御コード+数字コードで表される英字の制御コードが13けた目に当たる場合は、この制御コードに該当するバーコードまでを含めるものとします。 |
13けたに満たない場合 | 13けたになるまで制御コードCC4に該当するバーコードで埋めるものとします。 |
また、チェックデジットは、新郵便番号~住所表示番号に盛り込む情報の各キャラクタをチェック用数字に置き換え、その合計が19の倍数となるように生成します。各キャラクタのチェック用数字への置き換えは、次のとおりとします。
バーコード用キャラクタ | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
チェック用数字 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
バーコード用キャラクタ | - | CC1 | CC2 | CC3 | CC4 | CC5 | CC6 | CC7 | CC8 |
チェック用数字 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
オ.印字位置
カスタマバーコードの上下左右には、2 mm以上の空白を設けるものとします。ただし、窓枠とカスタマバーコードの間の空白は、封筒と内容物のズレにかかわらず、常に上下左右とも2 mm以上を確保するものとします。
あて名を横書きする場合は、最下行(あて先氏名の直下)にカスタマバーコードを単独で印字することとし、あて名を縦書きにする場合には、左右または下部に単独で印字することとします。なお、カスタマバーコードは、次の図のように、郵便物の表面の縁から10 mmおよび消印領域である70 mm×35 mmを除いた範囲内に印字することができます。また、次のような2つの方向で印字することができます。
印字可能領域は、郵便物の縁から10 mm(ただし、※部は、できる限り縁から15 mm以上開けていただくようお願いします)および消印領域である70 mm×35 mmを除いた範囲。印字方向は、矢印の方向。
カ.カスタマバーコードが印字される下地
カスタマバーコードが印字される下地は、白色または地模様のない淡い色とします。
キ.カスタマバーコードの傾き
カスタマバーコードの傾きは、バーコードの長辺と同一方向の郵便物辺が成す角が5度以内になるようにします。また、バーコードの長辺に対する垂線とバーコードとの成す角は1.5度以内になるようにするものとし、上記2つが混在する場合には、2つの傾きの絶対値を加えたものが、5度以内になるようにします。
ク.使用インク
カスタマバーコードの印字に使用されるインクは、キヤノン複合機/プリンターによる通常のあて名打ち出しに使用されるインクと同等のものとし、黒または濃い青色とします。
ケ.印字品質
カスタマバーコード印字面には、反射率50%以上の紙を使用し、印字面とカスタマバーコードとの反射率PCS(Print Contrast Signal)は、0.6以上とします。また、カスタマバーコードにはインクのにじみやかすれなどが極力ないものとします。