ユーザー定義文字プロット命令(UC)

ユーザー独自の文字を相対座標値を指定して描きます。
JIS
UC《ペン状態(i),》<X1増分(i),Y1増分(i)>《,ペン状態(i)》《,X2増分(i),Y2増分(i),……,Xn増分(i),Yn増分(i)》;
16進数
55h 43h《ペン状態(i)2Ch》<X1増分(i)2Ch Y1増分(i)>《2Ch ペン状態(i)》《2Ch X2増分(i)2Ch Y2増分(i)2Ch …… 2Ch Xn増分(i)2Ch Yn増分(i)》3Bh
《ペン状態(i)》
ペンの上げ下げを作成する文字の各点に応じて切り替えます。
指定範囲:
スタンダードモード
ペンを上げる…-99以下の整数
ペンを下げる…+99以上の整数
エンハンスモード
ペンを上げる…-9999以下の整数
ペンを下げる…+9999以上の整数
※ エンハンスモードがOFFのときを「スタンダードモード」と呼びます。
このパラメータは、本命令の中で任意に指定できます。
本命令の実行時にはペンが上がった状態になります。
《X増分(i)》《Y増分(i)》
文字の形にしたがって、現在のペン位置からX/Y方向の増分を指定していきます。2点目以降は、直前の位置からの相対座標で指定します。
それぞれの増分は、文字プロット方向に依存します。
指定範囲:
スタンダードモード-98~+98の整数
エンハンスモード-9998~+9998の整数
パラメータを省略した場合は、ペンをキャリッジリターン位置へ移動します。
ユーザー定義文字は、本命令によって現在の文字種(固定/可変)とメニューの拡張グループの「エンハンスモード」の設定によって決定するNCPセルのグリッドで定義されます(NCPセルの大きさには依存しません)。
それぞれのモードでの文字グリッド数は次のとおりです。
モード
余白を含む1文字分の幅×高さ
文字部分の幅×高さ
スタンダードモード
6×16グリッド
4×8グリッド
エンハンスモード(固定文字)
48×64グリッド
32×32グリッド
エンハンスモード(可変文字)
42×72グリッド
32×36グリッド
ユーザー定義文字のプロット時は、「文字プロット命令LB」と同様に「文字サイズ指定命令(絶対値/相対値)SI/SR」、「斜体文字指定命令SL」、「絶対値/相対値による文字方向設定命令DI/DR」の設定が有効です。
ユーザー定義文字は、本命令実行時に直接プロットし、データが登録されることはありません。
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