印字領域の上端での印字動作

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源を入れたときや、プリンターのリセット処理が行われた状態)のときの印字領域は、I75モードとProモードとで異なり、I75モードでは有効印字領域の上端からかなり下がった位置、Proモードでは有効印字領域の上端とほぼ同じ位置になります。
先頭行(TOF行)の文字は、この位置から45ドット(300 dpi)下がった位置をベースラインとして印字されます。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。
IBM5577では、日本語モードと英語モードで文字をそろえる基準が違います。日本語モードでは、文字の上端を合わせて印字し、英語モードでは、文字の下端を合わせて印字します。先頭行に縦倍文字がある場合、文字が下端合わせとなる英語モードでは、先頭行の縦倍文字が有効印字領域を越えると印字されません。本エミュレーションモードでは、IBM5577と同等の印字動作を行います。
ページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの先頭行(TOF行)の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。それぞれのページフォーマットでの印字領域の上端は、iRシリーズ/imagePRESSシリーズ/imageRUNNER ADVANCEシリーズの有効印字領域の上端から次の量だけオフセットした位置になります。
ページフォーマット
A3
B4
A4
B5
A5
はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3)
810
477
81
1
15インチ→A4横(Fmode 4)
578
345
65
1
15インチ→B4横(Fmode 6)
251
15
1
B4→A4縦(Fmode 7)
875
543
146
1
B4→A4横(Fmode 8)
621
386
106
1
単位:1/300インチ
表の値は「上余白」が初期値[0]の場合です。
Fmode 3, 4, 7, 8でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 6でA3、B4サイズの用紙を使用するときは、印字が用紙の中央にレイアウトされるように、先頭行の文字の上端を有効印字領域の上端からのオフセット量で調整しています。
そのほかの組み合わせでは、1ドット(300 dpi)のオフセット量で調整しています。
先頭行(TOF行)の文字のベースライン位置は、上の表で決まる印字領域の上端の位置から文字フォントの高さだけ下がった位置になります。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。
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