インスペクションシステムの概要
インスペクションシステムは、基準となる画像と設定をもとに印刷された画像の品質を検査したり、印刷された文字、バーコードの読み取り検査やCSVファイルとの照合を自動的に行うシステムです。
検査や照合に必要なユニットやソフトウェア(インスペクションツール)と、印刷に必要なプリンターやコントローラーなどを組み合わせたシステム全体を、インスペクションシステムと呼びます。
印刷指示者は、インスペクションツールを使用して、検査ジョブの作成を行います。検査ジョブには、フォントの登録、基準画像の作成、検査基準の設定という工程が含まれています。印刷オペレーターは、印刷指示者が作成した検査ジョブの実行と、検査結果の確認を行います。
インスペクションツールの概要
インスペクションツールは出力紙の検査を行うときに使用するソフトウェアです。インスペクションツールでは以下のことができます。
検査ジョブの作成
フォントの登録
インスペクションツールにフォント登録チャートの文字を読み込んで、フォントの情報を登録します。
基準画像の作成
インスペクションツールに検査対象の画像を読み込んで、品質に問題がない画像をもとに、検査の基準となる画像を作成します。印刷ジョブごとに、検査ジョブを作成できます。
検査基準の設定
画像の品質、文字やバーコードの読み取りや照合結果に問題があるかどうかを判定するための検査基準を設定します。
検査ジョブの実行
用紙に出力された画像を読み込んで検査を実行します。
画像の場合は基準画像と比較して、汚れ(点やすじ)や位置ずれを検査します。
用紙に出力された文字やバーコードの場合は、読み取りができるかを検査します。
CSVファイルの文字列と用紙に出力された文字やバーコードを照合する場合は、照合結果に問題がないかを検査します。
検査ジョブの管理
管理画面から、作成済みの検査ジョブを管理できます。検査結果をレポート出力することもできます。