Address Book Diagnostic Toolを使用する
Address Book Diagnostic Toolは、プリンターが、本ソフトウェアによるアドレス帳の取得/配信が行えるように設定されているかどうかを診断して、必要な設定を行うツールです。
本ソフトウェアによるアドレス帳の配信やバックアップに失敗した場合に、原因を特定するために使用します。
メモ |
Address Book Diagnostic Toolが対応しているプリンターは、以下の通りです。 アドレス帳管理機能に対応しているType Iのプリンター 機種名とタイプの対応については、以下を参照してください。 |
プリンターの診断を行う
Address Book Diagnostic Toolを使用して、プリンターの設定を確認します。
1.
マネージャーまたはエージェントが稼働しているコンピューターにログオンします。
2.
Address Book Diagnostic Toolを起動します。
以下のファイルをダブルクリックします。
マネージャーとエージェントが稼働しているコンピューターの場合
%ProgramFiles%\Canon\EMC\Manager\agent\abdiag.exe
エージェントのみ稼働しているコンピューターの場合
%ProgramFiles%\Canon\EMC\Agent\abdiag.exe
重要 |
abdiag.exeを上記の場所から移動した場合は、正常に動作しないことがあります。 |
3.
情報を取得するプリンターを指定します。
[IP Address]にプリンターのIPアドレス、または、ホスト名を入力します。
[SNMP]で、対象プリンターに設定されているSNMPのバージョンを選択します。
選択したバージョンに応じて、書き込み権限があるSNMPの情報を入力します。
[Retrieve Information]をクリックします。
4.
取得されたプリンターの情報を確認します。
[Status]が[Valid]の場合
手順5に進んでください。
[Status]が[Invalid]の場合
プリンターのWebサービスを有効にします。
詳細は、以下を参照してください。
メモ |
画面に表示されるログは、メーカーによる調査が必要な場合に必要となる情報です。 |
5.
プリンターの認証情報を入力します。
プリンターに設定されている認証方法に応じた項目が表示されます。
[Basic Authentication]が表示された場合
[System Manager ID]に、プリンターに設定されているシステム管理部門IDを入力します。
[System Manager PIN]に、プリンターに設定されているシステム管理暗証番号を入力します。
[Export Test]をクリックします。
[Authentication Method]が表示された場合
[Domain Name]が表示されている場合は、以下のようにします。
ドメイン認証を使用していない場合
空欄にします。空欄で認証に失敗した場合は、「localhost」と入力します。
ドメイン認証を使用している場合
ドロップダウンリストで[Basic]、[Basic2]が選択されている場合は、[Domain Name]を空欄にします。
ドロップダウンリストで[NTLM]が選択されている場合は、[Domain Name]に「localhost」と入力します。
[User Name]に、プリンターに設定されている、管理者権限を持つローカルユーザーのユーザー名を入力します。
[Password]に、入力したユーザーのパスワードを入力します。
[Export Test]をクリックします。
6.
表示されたメッセージを確認します。
青色の枠で以下のメッセージが表示された場合
"An address list was retrieved from the device. (Bytes: <バイト数>)"
プリンターからアドレス帳を取得できることが確認できました。
手順5で入力した認証情報を、本ソフトウェアに登録してください。
詳細は、以下を参照してください。
Address Book Diagnostic Toolを終了します。
赤色の枠で、末尾のかっこ内の表示がE211~E213のメッセージが表示された場合
[Domain Name]欄の表示がある場合に、管理者権限があるユーザーの正しいユーザー名とパスワードを入力したにもかかわらず、このメッセージが表示された場合は、[Domain Name]欄に「localhost」を入力して[Export Test]を再度クリックしてください。
それでもこのメッセージが表示される場合は、管理者権限があるユーザーの正しいユーザー名とパスワードを確認して入力しなおしてください。
赤色の枠で上記以外のメッセージが表示された場合
プリンターからアドレス帳を取得できませんでした。
表示されたメッセージにしたがって、対処をしてください。
詳細は、以下を参照してください。
プリンターのWebサービスを有効にする
本ソフトウェアでプリンターのアドレス帳を管理できるようにするには、プリンターのWebサービスを有効にする必要があります。Address Book Diagnostic Toolで[Retrieve Information]をクリックした結果、[Status]欄に[Invalid]が表示された場合は、以下の操作を行ってください。
1.
プリンター側で、MIBアクセス権限を設定します。
これは、Address Book Diagnostic Toolを使用してプリンターのWebサービスを有効にするために必要な設定です。
プリンターで、
(設定/登録) > [環境設定] > [ネットワーク] > [SNMP設定] > [専用コミュニティー設定]を押します。
[MIBアクセス権限]で[読込/書込]を選択して、[OK]を押します。
2.
Address Book Diagnostic Toolを起動します。
3.
情報を取得するプリンターを指定します。
[IP Address]にプリンターのIPアドレス、または、ホスト名を入力します。
[SNMP]で[Version 1]を選択して、[Use a dedicated community]にチェックマークを付けます。
[Retrieve Information]をクリックします。
4.
[Enable Web Service]をクリックします。
5.
表示されたメッセージを確認します。
青色の枠で以下のメッセージが表示された場合
"The web service has been enabled.
If a message is displayed on the device control panel, restart the device."
[OK]をクリックします。
プリンターの操作パネルに再起動のメッセージが表示された場合は、プリンターを再起動します。
赤色の枠でメッセージが表示された場合
表示されたメッセージにしたがって、対処をしてください。
詳細は、以下を参照してください。