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出力紙のカールを直したい

用紙がカールして出力される場合は、以下を確認してください。

カールの基本的な原因を取り除く

以下にあてはまるものがないか確認し、原因を取り除いてください。

湿度の高い環境や低い環境に本機を設置したり、用紙を保管したりしていませんか?

湿度により、用紙は伸び縮みします。湿度が極端に高い環境や低い環境に用紙を保管していると、印刷する前から用紙がカールしてしまう場合があります。
解決するには
温度と湿度が一定に保たれた室内に本機を設置し、用紙を保管してください。室内環境の変動が大きいと、用紙の伸び縮みが大きくなるためカールが起きやすくなります。
本機および用紙に対する適切な温度/湿度については、「設置環境基準書」または「メディアガイド」を参照してください。
用紙は包装された状態のまま本機のそばに置き、温度や湿度に十分なじませてからセットしてください。
用紙はセットする直前に包装紙から取り出してください。

画像の端に極端に色の濃い部分がありませんか?

画像の端に極端に色の濃い部分があると、印刷中にカールしやすくなります。
解決するには
より厚い用紙を使用してください。
濃い部分と薄い部分の濃度差が小さくなるように、濃い部分の濃度を下げてください。

用紙の特性にあわせて本機の設定値を変更する

「カールの基本的な原因を取り除く」の対処をしても同じ現象が続く場合は、用紙の特性にあわせて本機の設定値を変更します。
ご注意
この機能は、用紙の搬送に影響を与えます。数値を大きく変更すると、紙づまりの原因になる可能性があるので、小さい変更から徐々に試してください。
1
(設定/登録)→[環境設定]→[用紙設定]→[用紙種類の管理設定]を押す
ユーザーズガイド「よく使う用紙の登録」>「カール補正量を変更する」
2
対象となる用紙種類をリストから選択→[詳細/編集]→<カール補正量>の[変更]を押す
3
[フェイスアップ出力時]、または[フェイスダウン出力時]の[-][+]を押して補正量を調整→[OK]を押す
排紙面指定
自動
フェイスアップ
フェイスダウン
片面印刷時
実際の排紙面に合わせる*1
フェイスアップ出力時
フェイスダウン出力時
両面印刷時
フェイスアップ出力時*2
*1:出力された用紙の排紙面を確認いただき、フェイスアップ出力される場合は「フェイスアップ出力時」、フェイスダウン出力される場合は「フェイスダウン出力時」を調整してください。
*2:両面出力時には[フェイスダウン出力時]の[-][+]を押しても補正量は反映されません。
反り方向は排紙トレイに排出されたそのままの状態で判断します。
反り方向と反対に補正量の調整をしてください。
上側にふくらんでいるとき
 
 
[-]を押す
 
下側にふくらんでいるとき
 
 
[+]を押す
4
試しに出力して仕上がりを確認する
カールが取れるまで手順1~4を繰り返し、補正量を調整します。
メモ
カール量は用紙の材質や厚さなどによって左右されるため、それぞれの用紙の特性に応じてカール補正量をあらかじめ設定するのが一般的な方法です。しかし、何らかの原因で温度湿度などの環境が極端に変化し、一時的に用紙にその影響が及ぶと(水分量など)、この補正だけでは満足いく結果が得られないことがあります。この場合は下記を参照し、用紙がセットされている用紙カセットに対してカール補正量を設定してください。
ユーザーズガイド「画質と仕上がりの調整(キャリブレーション)」>「動作調整」>「用紙カセットごとにカール補正量を調整する」
搬送方向に垂直なカール