アドバンスドボックス/ネットワークの使用設定について

アドバンスドボックスには、共有スペースと個人スペースの2つの格納場所があります。この格納場所を利用するためには、各種設定が必要となります。管理者は、ユーザーの認証管理、個人スペースの利用許可、SMBまたはWebDAVサーバーとして外部公開するなど、利用の目的に合わせて設定します。

アドバンスドボックスのユーザー認証管理の設定

アドバンスドボックスを使用するユーザーを認証管理する場合は、次の設定が必要となります。
「アドバンスドボックスのユーザー管理」(ログインサービス)で、認証管理するユーザーを登録する。(→アドバンスドボックスのユーザー管理)
[ファンクション設定](設定/登録)の[アドバンスドボックス設定]で[認証管理]を「ON」に設定する。(→アドバンスドボックスをWebDAV/SMBサーバーとして公開する)

個人スペース利用の許可設定

個人スペースの利用を許可する場合は、上記の「アドバンスドボックスのユーザー認証管理の設定」のほかに次の設定が必要となります。
[ファンクション設定](設定/登録)の[個人スペースの作成を許可]を「ON」にする。(→個人スペースの作成を許可する )

SMBまたはWebDAVで公開して利用するための設定

アドバンスドボックスをSMBまたはWebDAVで外部公開して使用する場合は、次の設定が必要となります。本製品のアドバンスドボックスをネットワークプレースとして外部公開したり、コンピューターから使用したりできます。
SMBの場合:
[ファンクション設定](設定/登録)の[外部公開設定]を「SMBで公開」にする。(→アドバンスドボックスをWebDAV/SMBサーバーとして公開する)
[環境設定](設定/登録)の[SMBサーバーを使用]を「ON」にする。(→SMBとWINSの設定)
[ファンクション設定](設定/登録)の[アドバンスドボックス設定]で[認証管理]を「ON」にして公開する場合は、[環境設定](設定/登録)の[SMB認証設定]で[SMB認証を使用]を「ON」にして認証タイプを設定する。(→SMBとWINSの設定)
SMBサーバー設定の詳細については、「SMBとWINSの設定」を参照してください。
アドバンスドボックス内に外部からの書き込みを許可する場合は、[ファンクション設定](設定/登録)の[外部からの書込禁止]を「OFF」にする。(→外部からの書き込みを禁止する)
WebDAVの場合:
[ファンクション設定](設定/登録)の[外部公開設定]を「WebDAVで公開」にする。(→アドバンスドボックスをWebDAV/SMBサーバーとして公開する)
[環境設定](設定/登録)の[WebDAVサーバーを使用]を「ON」にする。(→TCP/IPv4とTCP/IPv6に共通の設定)
[ファンクション設定](設定/登録)の[アドバンスドボックス設定]で[認証管理]を「ON」にして公開する場合は、[ファンクション設定](設定/登録)の[アドバンスドボックス設定]にある[WebDAVサーバー設定]で認証タイプ(Basic)を設定する。(→アドバンスドボックスをWebDAV/SMBサーバーとして公開する)
アドバンスドボックス内に外部からの書き込みを許可する場合は、[ファンクション設定](設定/登録)の[外部からの書込禁止]を「OFF」にする。(→外部からの書き込みを禁止する)
メモ
imagePASSを装着している場合は、SMB での外部公開はできません。外部公開は WebDAV を設定してください。
クライアントコンピューターからアドバンスドボックスへファイル書き込み中に本体がシャットダウンした場合、不完全なファイルがアドバンスドボックス内に生成されます。本体を再起動したあと、操作をやりなおしてください。

他のimageRUNNER ADVANCEシリーズのアドバンスドボックスを利用するための設定

SMBまたはWebDAVで公開された他のimageRUNNER ADVANCEシリーズのアドバンスドボックス(ネットワーク)を本製品から使用する場合は、次の設定が必要となります。
本製品での設定:
[ファンクション設定](設定/登録)の[ネットワークプレース設定]で、外部公開されている他のimageRUNNER ADVANCEシリーズのアドバンスドボックスを登録する。(→外部参照先のアドバンスドボックス(ネットワークプレース)を設定/管理する)
[ファンクション設定](設定/登録)の[外部参照時の通信プロトコル]で、外部公開されている他のimageRUNNER ADVANCEシリーズのアドバンスドボックスと同じ通信プロトコルを設定する。(→外部参照時の通信プロトコルを使用する)
外部参照先となる他機にimagePASSが装着されている場合、通信プロトコルは WebDAV を設定してください。登録する URL は以下のようになります。
SSL が無効な場合:http://IPアドレス:18080/share
SSL が有効な場合:https://IPアドレス:18443/share
他のimageRUNNER ADVANCEシリーズでの設定:
外部参照先となるアドバンスドボックスは、認証管理を「ON」にして公開する場合、使用するユーザーを「アドバンスドボックスのユーザー管理」に登録する。(→ユーザー情報の登録)

SMBまたはWebDAVサーバーのクライアントとして対応しているOS

Windows XP
Windows Vista
Windows 7
重要
WebDAVサーバーとして公開されたアドバンスドボックスへコンピューターから接続する場合、お使いのOS/ソフトウェア環境によっては、次の更新プログラムをインストールする必要があります。
Windows XP、またはWindows Vistaの場合
Webフォルダのソフトウェア更新プログラム:KB907306
Office XPの場合
Microsoft Office XP Service Pack 1(SP-1)
2007 Office systemの場合
2007 Microsoft Office system Service Pack 1(SP-1)
詳しくは、Microsoftのホームページを参照してください。

Q&A

Q
アドバンスドボックスをSMBで公開しているが、接続できません。
A
SMBサーバーのSMB認証設定とアドバンスドボックスの認証管理を確認してください。(→SMBとWINSの設定アドバンスドボックスをWebDAV/SMBサーバーとして公開する
SMBサーバーとアドバンスドボックスの認証関係は次の表を参照してください。
設定/登録
認証状態
環境設定→ネットワーク→SMBサーバー設定
ファンクション設定→ファイル保存/利用→アドバンスドボックス設定→認証管理
タッチパネルディスプレーからのログイン
クライアントコンピューターからのログイン
SMBサーバーを使用
SMB認証設定→SMB認証を使用
ON
ON
ON
必要
必要
ON
OFF
ON
必要
アクセス不可
ON
OFF
OFF
不要
不要
ON
ON
OFF
不要
必要
Q
アドバンスドボックスをWebDAVで公開しているが、WebDAVで接続できません。
A
WebDAVサーバーのON/OFFの設定と、アドバンスドボックスの認証管理/WebDAVサーバーの認証タイプを確認してください。(→アドバンスドボックスをWebDAV/SMBサーバーとして公開する)
WebDAVサーバーとアドバンスドボックスの認証関係は次の表を参照してください。
設定/登録
認証状態
環境設定→ネットワーク→TCP/IP設定→WebDAVサーバーを使用
ファンクション設定→ファイル保存/利用→アドバンスドボックス設定
タッチパネルディスプレーからのログイン
クライアントコンピューターからのログイン
認証管理
WebDAVサーバー設定→認証タイプ
ON
ON
Basic
必要
必要
ON
ON
OFF
必要
アクセス不可
ON
OFF
Basic
不要
不要
ON
OFF
OFF
不要
不要
コンピューターから接続を行う場合、接続先URLにポート番号を含めなければ接続できない場合があります。
次の方法で接続できるかどうか確認ください。
SSLが無効な場合:http://IPアドレス:80/share
SSLが有効な場合:https://IPアドレス:443/share
imagePASSを装着している場合:
SSL が無効な場合:http://IPアドレス:18080/share
SSL が有効な場合:https://IPアドレス:18443/share
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