ESC/Pエミュレーションのページフォーマット(LBP9660Ciのみ)

ESC/Pエミュレーションモードで印刷するときのページフォーマットは、次のとおりです。
メモ
アプリケーションソフトで設定した用紙サイズに合わせて、プリンター側の用紙サイズも変更します。ESC/P設定メニューの「用紙サイズ」で設定します。
「実寸縦」、「実寸横」で「ESC/P設定メニュー(LBP9660Ciのみ)」の「用紙サイズ」を「A3」に設定している場合、および「10インチ→A4縦」、「15インチ→A4横」、「15インチ→B4横」、「B4→A4縦」、「B4→A4横」では、用紙の余白を有効に使って印刷できるワイド領域モードが使えます。
10 インチ × 11 インチの連続用紙の 1 ページあたりのサイズは、254 mm × 279.4 mm です。15 インチ × 11 インチの連続用紙の 1 ページあたりのサイズは、381 mm × 279.4 mm です。
用紙を縦に使う場合をポートレイト、横に使う場合をランドスケープといいます。

ESC/Pエミュレーションのページフォーマット

設定値名
実寸縦
ページフォーマット
カット紙の場合のページフォーマット
ESC/P準拠プリンターにカット紙を縦置きにセットして印刷するときのフォーマットです。
ESC/P準拠プリンターと同じ改行ピッチ、文字間隔で、実寸、ポートレイトで印刷します。
用紙サイズ
A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズが使用できます。
A3サイズに印刷するときにワイド領域モードを設定できます。
印字文字
初期状態で 10 ポイントのフォントです。
イメージの印字
プリンターの解像度が異なるため、ESC/P準拠プリンターとは印字結果が若干異なります。
印字領域
第一文字目の印字位置
先頭行(TOF行)の左マージン位置です。
右マージン
用紙サイズに関係なく、初期状態で 345.4 mm(13.6 インチ)またはESC/P設定メニューやコントロールコマンドで設定した右マージン位置になります。
(有効印字領域の右端を超えた場合は、はみ出たデータは印刷されません。)
ボトム位置
ESC/P準拠プリンターのカットシートフィーダー「実寸縦」と同じです。ESC/P準拠プリンターのカットシートフィーダーの用紙エンド検出とほぼ同じ位置、またはESC/P設定メニューやコントロールコマンドで設定したページ長になります。
上余白
上余白を調整した結果は次のようになります。
メモ
上余白を増やした結果、印刷データがボトム位置を超える場合は、次ページの 1 行目の位置から印刷されます。
上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を超えた部分は印刷されません。下端はボトム位置まで印刷されます(ただし、ページ長を設定していない場合)。
用紙位置微調整
用紙位置を調整した結果は次のようになります。
実寸サイズで印刷するページフォーマットの場合

単票用紙長
[システム]に設定すると、ページフォーマットで決められているページ長に設定します。
[設定方法]を[任意設定]に設定して[任意設定値]を「1」 ~ 「199」に設定すると、1 ページに印刷する行数を 1 ~ 199 行の範囲で設定します。
メモ
行間は 1 インチあたり 6 行(6 lpi)です。(lpiは、Line Per Inchの略で、1 インチあたりの行数を表す単位です。)
設定値が 1 増えると、ページ長が約 4.2 mm(1/6 インチ)増えます。
操作パネルまたはコントロールコマンドによってミシン目スキップ行数が設定されている場合、実際の改ページ位置は、設定したページ長の位置より上になります。
ミシン目スキップ
設定値名
実寸横
ページフォーマット
カット紙の場合のページフォーマット
ESC/P準拠プリンターにカット紙を横置きにセットして印刷するときのフォーマットです。
ESC/P準拠プリンターと同じ改行ピッチ、文字間隔で、実寸、ランドスケープで印刷します。
用紙サイズ
「実寸縦」と同じです。
印字文字
「実寸縦」と同じです。
イメージの印字
「実寸縦」と同じです。
印字領域
第一文字目の印字位置
「実寸縦」と同じです。
右マージン
「実寸縦」と同じです。
ボトム位置
「実寸縦」と同じです。
上余白
「実寸縦」と同じです。
用紙位置微調整
「実寸縦」と同じです。
単票用紙長
「実寸縦」と同じです。
ミシン目スキップ
設定値名
B4→A4縦
ページフォーマット
カット紙の場合のページフォーマット
ESC/P準拠プリンターにB4サイズのカット紙を縦置きにセットして印刷するときのフォーマットです。
A4サイズに縮小し用紙のほぼ中央(ワイド領域では有効印字領域ほぼいっぱい)に、ポートレイトで印刷します。
用紙サイズ
A3、B4、A4サイズが使用できます。(A4より小さい用紙へのプリントは保証しません。)
A3、B4サイズを使用した場合でも、A4サイズと同じ比率で縮小し印刷します。
印字文字
初期状態で 8 ポイントのフォントを、若干縮小して印字します。
イメージの印字
プリンターの解像度の違いや縮小印刷のため、ESC/P準拠プリンターの印字結果とは見た目が異なります。
印字領域
第一文字目の印字位置
標準領域モード: (TOF行)の左マージン位置です。
右マージン
標準領域モード:
用紙サイズに関係なく、初期状態で 345.4 mm(13.6 インチ)です。(有効印字領域の右端を超えた場合は、はみ出たデータは印刷されません。)
ワイド領域モード:
印字領域は本プリンターの有効印字領域とほぼ同じです。
ボトム位置
標準領域モード:
ESC/P準拠プリンターのカットシートフィーダーの用紙エンド検出とほぼ同じ位置、またはESC/P設定メニューやコントロールコマンドで設定したページ長になります。
ワイド領域モード:
有効印字領域の下端とほぼ同じ位置です。
上余白
「実寸縦」と同じです。
用紙位置微調整
標準領域モードでの印字動作
用紙位置を調整した結果は次のようになります。
縮小印刷するページフォーマットの場合
ワイド領域モードでの印字動作
用紙位置を調整した結果は次のようになります。
単票用紙長
「実寸縦」と同じです。
ミシン目スキップ
ワイドモードで有効です。
設定値名
B4→A4横
ページフォーマット
カット紙の場合のページフォーマット
ESC/P準拠プリンターにB4サイズのカット紙を横置きにセットして印刷するときのフォーマットです。
A4サイズに縮小し、用紙のほぼ中央(ワイド領域モードでは有効印字領域ほぼいっぱい)に、ランドスケープで印刷します。
用紙サイズ
「B4→A4縦」と同じです。
印字文字
「B4→A4縦」と同じです。
イメージの印字
「B4→A4縦」と同じです。
印字領域
第一文字目の印字位置
「B4→A4縦」と同じです。
右マージン
「B4→A4縦」と同じです。
ボトム位置
「B4→A4縦」と同じです。
上余白
「実寸縦」と同じです。
用紙位置微調整
「B4→A4縦」と同じです。
単票用紙長
「実寸縦」と同じです。
ミシン目スキップ
ワイドモードで有効です。
設定値名
10インチ→A4縦
ページフォーマット
連続用紙の場合のページフォーマット
ESC/P準拠プリンターに 10 インチ × 11 インチの連続用紙をセットして印刷するときのフォーマットです。
A4サイズに縮小し、用紙のほぼ中央(ワイド領域モードでは有効印字領域ほぼいっぱい)にポートレイトで印刷します。
用紙サイズ
「B4→A4縦」と同じです。
印字文字
初期状態で 10 ポイントのフォントを、文字間をつめて印字します。
イメージの印字
「B4→A4縦」と同じです。
印字領域
第一文字目の印字位置
「B4→A4縦」と同じです。
右マージン
「B4→A4縦」と同じです。
ボトム位置
標準領域モード:
初期状態の印字開始位置から 279.4 mm(11 インチ)(実際の用紙上では 271.8 mm{10.7 インチ})下、またはESC/P設定メニューやコントロールコマンドで設定したページ長になります。
ワイド領域モード:
有効印字領域の下端とほぼ同じ位置になります。
上余白
上余白を調整した結果は次のようになります。
メモ
上余白を増やした場合、印刷データがボトム位置を超えると、ボトム位置からページ長(初期状態の1 行目からボトム位置までの範囲)までのあふれたデータは印刷されません。
上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を超えた部分のデータは印刷されません。このとき、下端はページ長までのデータを印刷します。
用紙位置微調整
「B4→A4縦」と同じです。
連続用紙長
「システム」に設定すると、ページフォーマットで決められているページ長に設定します。
「設定方法」を「任意設定」に設定して「任意設定値」を「1」 ~ 「199」に設定すると、1 ページに印刷する行数を 1 ~ 199 行の範囲で設定します。
メモ
行間は 1 インチあたり 6 行(6 lpi)です。(lpiは、Line Per Inchの略で、1 インチあたりの行数を表す単位です。)
設定値が 1 増えると、ページ長が約 4.2 mm(1/6 インチ)増えます。
操作パネルまたはコントロールコマンドによってミシン目スキップ行数が設定されている場合、実際の改ページ位置は、設定したページ長の位置より上になります。
ミシン目スキップ
連続用紙のページフォーマットで有効です。
設定値名
15インチ→A4横
ページフォーマット
連続用紙の場合のページフォーマット
ESC/P準拠プリンターに 15 インチ × 11 インチの連続用紙をセットして印刷するときのフォーマットです。
A4サイズに縮小し、用紙のほぼ中央(ワイド領域モードでは有効印字領域ほぼいっぱい)にランドスケープで印刷します。
用紙サイズ
「B4→A4縦」と同じです。
印字文字
初期状態で 8 ポイントのフォントを、行間をつめて印字します。
イメージの印字
「B4→A4縦」と同じです。
印字領域
第一文字目の印字位置
「B4→A4縦」と同じです。
右マージン
「B4→A4縦」と同じです。
ボトム位置
標準領域モード:
初期状態の印字開始位置から 279.4 mm(11 インチ)(実際の用紙上では 210.8 mm{8.3 インチ})下、またはESC/P設定メニューやコントロールコマンドで設定したページ長になります。
ワイド領域モード:
有効印字領域の下端とほぼ同じ位置になります。
上余白
「10インチ→A4縦」と同じです。
用紙位置微調整
「B4→A4縦」と同じです。
連続用紙長
「10インチ→A4縦」と同じです。
ミシン目スキップ
連続用紙のページフォーマットで有効です。
設定値名
15インチ→B4横
ページフォーマット
連続用紙の場合のページフォーマット
ESC/P準拠プリンターに 15 インチ × 11 インチの連続用紙をセットして印刷するときのフォーマットです。
B4サイズに縮小し、用紙のほぼ中央(ワイド領域モードでは有効印字領域ほぼいっぱい)にランドスケープで印刷します。
用紙サイズ
A3、A4サイズ(B4より小さい用紙への印刷は保証しません。)
A3サイズを使用した場合でもB4サイズと同じ比率
印字文字
初期状態で 10 ポイントのフォントを、行間をつめて印字します。
イメージの印字
「B4→A4縦」と同じです。
印字領域
第一文字目の印字位置
「B4→A4縦」と同じです。
右マージン
「B4→A4縦」と同じです。
ボトム位置
標準領域モード:
初期状態の印字開始位置から 279.4 mm(11 インチ)(実際の用紙上では 266.7 mm(10.5 インチ)下、またはESC/P設定メニューやコントロールコマンドで設定したページ長になります。
ワイド領域モード:
有効印字領域の下端とほぼ同じ位置になります。
上余白 
「10インチ→A4縦」と同じです。
用紙位置微調整 
「B4→A4縦」と同じです。
連続用紙長 
「10インチ→A4縦」と同じです。
ミシン目スキップ 
連続用紙のページフォーマットで有効です。

ページフォーマットと印字範囲

用紙のサイズが小さい場合、[ワイド]に設定しても、印字領域拡大の効果があまり上がらないことがあります。
標準領域モード
(桁数 10 cpi、行数 6 lpi)
ページフォーマット
印字範囲
A3
B4
A4
B5
A5
はがき
実寸縦
文字数
112
97
78
67
54
35
行 数
92
78
63
54
42
28
実寸横
文字数
136
136
112
97
78
54
行 数
63
52
42
36
28
16
10インチ→A4縦
文字数
80
80
80
×
×
×
行 数
66
66
66
×
×
×
15インチ→A4横
文字数
136
136
136
×
×
×
行 数
66
66
66
×
×
×
15インチ→B4横
文字数
136
136
×
×
×
×
行 数
66
66
×
×
×
×
B4→A4縦
文字数
97
97
97
×
×
×
行 数
78
78
82
×
×
×
B4→A4横
文字数
136
136
136
×
×
×
行 数
52
52
52
×
×
×
×:印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
表中の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値初期状態の場合です。
ワイド領域モード
(桁数 10 cpi、行数 6 lpi)
ページフォーマット
印字範囲
A3
B4
A4
B5
A5
はがき
実寸縦
文字数
112
行 数
95
実寸横
文字数
161
行 数
66
10インチ→A4縦
文字数
115
99
80
×
×
×
行 数
98
94
68
×
×
×
15インチ→A4横
文字数
215
186
150
×
×
×
行 数
99
85
68
×
×
×
15インチ→B4横
文字数
161
139
×
×
×
×
行 数
77
66
×
×
×
×
B4→A4縦
文字数
150
129
104
×
×
×
行 数
127
109
88
×
×
×
B4→A4横
文字数
215
186
150
×
×
×
行 数
88
76
61
×
×
×
×:印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
表中の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値初期状態の場合です。
0FCC-0S3