ファイルサーバーへの送信に関するトラブルと対処方法

ファイルサーバーへの送信に関するトラブルの原因とその対処法について説明しています。
データを送信できない/ファイルを共有できない(FTP)
原因1
FTPサーバーが正しく設定されていない。
処置
次のコマンドを実行して、サーバーの状態を確認してください。(Windowsをお使いの場合は、コマンドプロンプトで実行してください。)
FTPサーバーのIPアドレスが、192.168.1.195の場合のUNIXでの実行例
U:>ftp 192.168.1.195←サーバーへの接続
Connected to 192.168.37.195.
220 canmfs FTP server (UNIX(r) System V Release 4.0) ready.
User (192.168.37.195:(none)): user_name←ユーザーログイン
331 Password required for user_name.
Password:←パスワード入力
230 User user_name logged in.
ftp>cd /export/share←データの送信先のディレクトリーに移動
250 CWD command successful.
ftp> bin←データ転送タイプ指定(バイナリ指定)
200 Type set to I.
ftp> put sample.tif←確認用の転送ファイル名指定
ftp> by←サーバーとの接続を切断
221 Goodbye
メモ
以上のことを実行しても正常に動作しない場合は、お使いの環境のネットワーク管理者にご相談ください。
原因2
本製品の宛先の[ユーザー名]の設定で、ユーザー名の末尾に空白(スペース)が入力されている。
処置
本製品の宛先の[ユーザー名]の設定で、末尾に空白(スペース)が含まれていないかどうかを確認してください。
原因3
本製品のサーバーからFTPサーバーへのデータの送信中に本製品の主電源が切れたので、再起動後にこのデータを再送信した(Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2をFTPサーバーに設定している場合)。
処置
FTPサーバーへのファイルの送信中に本製品の主電源が切れた場合、FTPサーバーは転送が完了しなかったデータを書き込み中の状態で保持しています。したがって、FTPサーバーに新たに接続して再送信しても、このデータに上書きすることはできません。いったんFTPサーバーを停止して、転送が完了しなかったデータを削除すると、再びデータを送信できるようになります。
原因4
本製品のタッチパネルディスプレーに、エラーメッセージが表示されている。
処置
エラーメッセージを確認したあと、「基本操作ガイド」を参照して表示されているエラーメッセージに適した処置を行ってください。
データを送信できない/ファイルを共有できない(Windows、Sambaのファイル共有)
原因1
共有フォルダーのファイル共有の設定が正しく設定されていない。
処置
次のことを確認してください。
お使いのコンピューターの[ネットワーク]/[マイネットワーク]に、共有したいコンピューターがあるかどうかを確認します。([ネットワーク]のクイック検索ボックス、または[スタート]メニューの[検索]を使用して、共有したいコンピューターがネットワーク上にあるかどうかを確認することもできます。)
共有したいコンピューターがあった場合には、そのコンピューターのアイコンをダブルクリックして、共有したいフォルダーの共有名があるかどうかを確認します。
共有名が見つからない場合は、「ファイルサーバーの設定」を参照して、共有フォルダーの設定を確認してください。
原因2
本製品のタッチパネルディスプレーに、エラーメッセージが表示されている。
処置
エラーメッセージを確認したあと、「基本操作ガイド」を参照して表示されているエラーメッセージに適した処置を行ってください。
WebDAVサーバーに送信しようとすると、「サーバーを確認して下さい。」と表示される
原因
WebDAV サーバーが利用できない状態になっている。
処置
WebDAV サーバーの状態を確認してください。
WebDAVサーバーに送信しようとすると、「TCP/IPエラー」と表示される
原因1
DHCP、RARP、BOOTPによるアドレスの自動取得ができなかったため、<IPアドレス設定>(IPv4設定)の[IPアドレス]が0.0.0.0に決定された。
処置
「TCP/IPv4の設定」を参照して、正しいIPv4アドレスを設定してください。
原因2
<IPアドレス設定>(IPv4設定)の[IPアドレス]で0.0.0.0を固定のIPv4アドレスとして設定した。
処置
「TCP/IPv4の設定」を参照して、正しいIPv4アドレスを設定してください。
原因3
IPv6 アドレスが正しく設定されていない。
処置
次のことを確認してください。
利用するアドレスの設定(<ステートレスアドレスを使用>/<手動アドレスを使用>/<DHCPv6を使用>)が「ON」であることを確認してください。
ステートレスアドレスおよびDHCPv6を使用する場合、それぞれのアドレスが取得できていることを確認してください。
アドレスを取得できていない場合は、ルーターやDHCPv6サーバーの設定を確認してください。
メモ
ステートレスアドレスが決定するまでには、数分かかる場合があります。
原因4
DNS サーバーのアドレスが正しくない。
処置
「TCP/IPv4の設定」、または「TCP/IPv6の設定」を参照して、DNSサーバーのアドレスを確認してください。
原因5
TCP/IP プロトコルスタックが資源不足となり、送信できなかった。
処置
「TCP/IPv4の設定」、または「TCP/IPv6の設定」を参照して、正しいIPv4アドレス/IPv6アドレスを設定してください。
WebDAV サーバーを介してSSL 暗号化通信を使用して送信しようとすると、宛先に送信できずに「SSLエラー」と表示される
原因1
WebDAV サーバーがSSL 暗号化通信をサポートしていない。
処置
お使いの環境に合わせて、WebDAV サーバー側でSSL を設定してください。
原因2
プロキシーサーバーがSSL 暗号化通信をサポートしていない。
処置
WebDAV クライアントがプロキシーを経由でインターネットに接続する場合は、プロキシーサーバー側でSSL を設定してください。
WebDAV サーバーを介して送信しようとすると、「送信できませんでした。」と表示される
原因1
WebDAV サーバー、またはプロキシーサーバーにエラーが発生した。
処置
次のことを確認してください。
WebDAV サーバーの設定を確認してください。
プロキシーサーバーの設定を確認してください。
原因2
目的のファイルまたはディレクトリーは、外部からのアクセスを禁止されている。
処置
次のことを確認してください。
WebDAVサーバーの設定を確認してください。
「宛先を指定する」を参照して、宛先の設定を確認してください。
原因3
WebDAV サーバーへのアクセスが混み合っている。
処置
しばらく時間をおいてから、もう一度送信してください。
原因4
チャンク分割送信が拒否された。
処置
[ファンクション設定](設定/登録)の[送信]にある[WebDAV送信時にチャンク分割送信を使用]を「OFF」にしてください。(→WebDAV送信時にチャンク分割送信を使用する)
原因5
送信データのサイズが大きすぎる。
処置
送信データのサイズを確認してください。
原因6
指定したURI(宛先として設定したホスト名とフォルダーへのパス)が長すぎる。
処置
「宛先を指定する」を参照して、宛先として[ホスト名]に入力したHTTPサーバーのフルパス、[フォルダーへのパス]に入力したWebDAVフォルダーのパスを確認してください。
WebDAV サーバーを介して送信しようとすると、「サーバーを確認して下さい。」と表示される
原因1
プロキシー経由でのアクセスが必要だったが、プロキシーを経由せずにアクセスしようとした。
処置
次のことを確認してください。
WebDAV サーバーの設定を確認してください。
「TCP/IPv4とTCP/IPv6に共通の設定」の手順12を参照して、プロキシーの設定を確認してください。
原因2
送信先へのアクセスが許可されていない。
処置
WebDAV サーバーの設定を確認してください。
原因3
SSL 暗号化通信を使用せずに、プロキシー経由でアクセスしようとした。
処置
[ファンクション設定](設定/登録)の[送信]にある[WebDAV送信時にチャンク分割送信を使用]を「OFF」にしてください。(→WebDAV送信時にチャンク分割送信を使用する)
原因4
プロキシーサーバーが上流サーバーとの通信に失敗した。
処置
次のことを確認してください。
WebDAVサーバーの設定を確認してください。
プロキシーサーバーの設定を確認してください。
原因5
WebDAVクライアントからのリクエストにおいて、WebDAVサーバーがサポートしていないHTTP プロトコルバージョンが使用された。
処置
WebDAV サーバーの設定を確認してください。
原因6
WebDAVクライアントのリクエストに対して、WebDAVサーバーのディスクスペースが不十分である。
処置
WebDAV サーバー上に、リクエストに対する十分なディスクスペースを確保してください。
WebDAV サーバーに送信しようとすると、「接続できません。」と表示される
原因
プロキシー認証が失敗した。
処置
「TCP/IPv4とTCP/IPv6に共通の設定」の手順12を参照して、プロキシー認証の設定を確認してください。
SMBサーバーの設定後に「SMBサーバー名の設定を確認してください。」と表示される
原因
[WINS設定]の<WINSによる名前解決>を「ON」にしているときに、SMBサーバーの名前として設定したサーバー名と同一の名前のコンピューターやプリンターがWINSデータベースに登録されている。
処置
[SMBサーバー設定]の[サーバー名]に設定されている名前と同一の名前のコンピューターやプリンターがWINSデータベースに登録されていないかを確認してください。SMBサーバーとWINSによる名前解決の設定については、「SMBとWINSの設定」を参照してください。