モジュールを置き換えてドライバを更新する

インストーラが使用できない環境の場合に、モジュールを置き換えて、インストールされているドライバを新しいバージョンに更新します。
ドライバを更新するためには、登録済みのプリンタを一旦削除する必要があります。更新後にプリンタを再登録する必要があるため、あらかじめプリンタの登録情報を確認しておいてください。

事前条件

インストール時の注意事項
インストールに必要なモジュールの準備
ドライバの最新版は、キヤノンホームページ(https://canon.jp/)からダウンロードしてください。
ダウンロードしたドライバは、使用するコンピュータに解凍しておいてください。
部門管理機能の設定情報のバックアップ
ドライバを更新したあとも同じ情報を使用したい場合は、ドライバを更新する前に、次のディレクトリ内のファイルをスーパーユーザー権限でバックアップしておいてください。
バージョン5.00以降のドライバがインストールされている場合
/etc/cngplp2/account
バージョン3.70以前のドライバがインストールされている場合
/etc/cngplp/account
スーパーユーザー権限である
sudoコマンドまたはsuコマンドを実行してから操作してください。

操作手順

インストールされているドライバや環境に対応した手順を実行してください。
バージョン5.00以降のドライバを更新する
バージョン3.70以前のドライバを更新する
手順内で示すモジュールのファイル名で、「x.xx」はバージョンを示します。「nn」はお使いの機種によって異なります。
コマンドの実行例では、指定するモジュールが格納されているディレクトリに、cdコマンドで移動した場合の例を示しています。

バージョン5.00以降のドライバを更新する - Red Hat系ディストリビューション

1.
登録済みのプリンタを削除
(1) 次のコマンドを実行し、Canon Printer Setup Utilityを起動
# cnsetuputil2
(2) 表示された画面で削除するプリンタを選択 → [削除]をクリック → プリンタが削除されたら[閉じる]をクリック
Canon Printer Setup Utilityが閉じます。
2.
プリンタドライバモジュールをインストール
x86 32ビット環境の場合
# rpm -Uvh cnrdrvcups-lipslx-x.xx-1.nn.i386.rpm
x86 64ビット環境の場合
# rpm -Uvh cnrdrvcups-lipslx-x.xx-1.nn.x86_64.rpm
arm64環境の場合
# rpm -Uvh cnrdrvcups-lipslx-x.xx-1.nn.aarch64.rpm
mips64el環境の場合
# rpm -Uvh cnrdrvcups-lipslx-x.xx-1.nn.mips64el.rpm
3.
新しいバージョンのドライバだけが残っていることを確認
ドライバのバージョンを表示して、確認します。
# rpm -qa | grep cnrdrvcups
PPDファイルのバージョンを表示して、確認します。
$ rpm -qa | grep cnrcups | grep zj
4.
CUPSを再起動
次のどちらかのコマンドを使用してください。
# /etc/init.d/cups restart
または
# service cups restart
プリンタが登録済みだった場合は、再登録してください。ただし、CUPSの再起動が完了するまでは、プリンタを登録しないでください。
部門管理機能の設定情報をバックアップした場合は、次のディレクトリに保存してください。
/etc/cngplp2/account

バージョン5.00以降のドライバを更新する - Debian系ディストリビューション

1.
登録済みのプリンタを削除
(1) 次のどちらかの操作で、Canon Printer Setup Utilityを起動
OSのメニュー画面から[Canon Printer Setup Utility 2]を選択
次のコマンドを実行
$ cnsetuputil2
(2) 表示された画面で削除するプリンタを選択 → [削除]をクリック → プリンタが削除されたら[閉じる]をクリック
Canon Printer Setup Utilityが閉じます。
2.
プリンタドライバモジュールをインストール
x86 32ビット環境の場合
# dpkg -i cnrdrvcups-lipslx_x.xx-1.nn_i386.deb
x86 64ビット環境の場合
# dpkg -i cnrdrvcups-lipslx_x.xx-1.nn_amd64.deb
arm64環境の場合
# dpkg -i cnrdrvcups-lipslx_x.xx-1.nn_arm64.deb
3.
新しいバージョンのドライバだけが残っていることを確認
ドライバのバージョンを表示して、確認します。
# dpkg -l | grep cnrdrvcups
PPDファイルのバージョンを表示して、確認します。
$ dpkg -l | grep cnrcups | grep zj
4.
CUPSを再起動
次のどちらかのコマンドを使用してください。
# /etc/init.d/cupsys restart
または
# service cups restart
使用しているOSやディストリビューションによっては、rpmパッケージ用のコマンドを使用する必要があります。
プリンタが登録済みだった場合は、再登録してください。ただし、CUPSの再起動が完了するまでは、プリンタを登録しないでください。
部門管理機能の設定情報をバックアップした場合は、次のディレクトリに保存してください。
/etc/cngplp2/account

バージョン3.70以前のドライバを更新する - ディストリビューション共通

1.
ドライバをアンインストールする
2.
必要なモジュールを個別でインストールする
プリンタが登録済みだった場合は、再登録してください。ただし、CUPSの再起動が完了するまでは、プリンタを登録しないでください。
部門管理機能の設定情報をバックアップした場合は、次のディレクトリに保存してください。
/etc/cngplp2/account

関連項目

A107-00W