ご使用になる前に

iRシリーズ/imagePRESSシリーズ/imageRUNNER ADVANCEシリーズのHP-GL/2エミュレーションモードの特徴など、ご使用になる前に知っておいていただきたいことについて説明します。
iRシリーズ/imagePRESSシリーズ/imageRUNNER ADVANCEシリーズの動作モードがHP-GL/2エミュレーションモードに切り替わることによって、HP-GL/2およびHP RTL準拠のグラフィックスプロッターを使って作図したときと同等の印刷を行うことができます。
エミュレーションの対象は、HP Designjet 800プリンターが基本となります。
アプリケーションソフトウェアなどを使って図面を印刷するときは、アプリケーション側で出力機器にHP Designjet 800プリンター(または同等の機種)を指定し、本エミュレーションモードをご利用ください。

HP-GL/2モードの特長

16種類のペンの指定が可能

ペン0~15に異なる太さ、濃さ(グレータイプ)、色(カラー)を設定することができます。 また、iRシリーズ/imagePRESSシリーズ/imageRUNNER ADVANCEシリーズでは異なるペン0~15に色を指定することができます。 色(カラー)の設定は、HP-GL/2サンプルプリントに表示される色のパレット(0~255)から選択します。(→カラー印刷時のペン色を色番号で設定する(カラー番号)

いろいろな用紙サイズを想定した作図

作図データは、A0、A1、A2、A3、A4、B0、B1、B2、B3、B4、B5、はがき、レター、レジャー、ユーザー定義用紙の15種類のサイズの用紙に印刷することを想定して作成することができます。作図データのサイズは、iRシリーズ/imagePRESSシリーズ/imageRUNNER ADVANCEシリーズで印刷できる用紙サイズに制限されずに、データを作る上での仮想的な用紙として設定できます。(→用紙サイズと作図範囲)

作図データを2モードで拡大/縮小

作成した作図データを任意の用紙サイズに合わせて拡大または縮小(自動モード)することや、1%単位で倍率を指定して拡大または縮小(手動モード)することができます。
特に、自動モードでは作図時の用紙がどのようなサイズであっても、出力用紙サイズを決めるだけであらかじめ設定されている拡大/縮小率によってきちんとその用紙に作図データを収めることができます。つまり、A0サイズなどの大きな用紙を想定したデータを、B4サイズなどの任意の大きさの用紙に簡単に印刷することができるわけです。
なお、本エミュレーションモードで拡大/縮小を行った場合は、アプリケーションソフトウェアの機能で拡大/縮小を行った場合と印字結果が若干異なります。(→作図データの拡大/縮小)

印刷時の座標回転やミラー反転が可能

作成した作図データの座標系を90°単位で回転して印刷することができます。また、作図データをミラー反転することもできるので、ひとつの作図データを利用して、左右反転、上下反転など目的に沿った印刷が可能です。(→座標系の回転を設定する(座標回転)座標系の回転を設定する(座標回転)

設定しやすいメニュー構造

このエミュレーションモードでは、タッチパネルを使って印刷に必要ないろいろな設定を行うことができます。印刷設定の項目はメニュー形式で並んでおり、ディスプレーに表示されるメニューにしたがって簡単に探すことができます。設定はタッチパネルのHP-GL/2設定で行うことができます。(→HP-GL/2モードの設定)

HP-GL/2モードを使用する準備

iRシリーズ/imagePRESSシリーズ/imageRUNNER ADVANCEシリーズは標準でLIPSモード(LIPSⅡ、LIPSⅢ、LIPSⅣ、LIPS LX)、N201エミュレーションモード、ESC/Pエミュレーションモード、I5577エミュレーションモード、HP-GLエミュレーションモードのほかに、グラフィックスプロッターをエミュレートするHP-GL/2およびHP RTL準拠のエミュレーションモードがあります。
印字を行うときのモード(「動作モード」といいます)は、送られてくる印字データを判別して自動的に切り替わりますので、特に設定する必要はありません。ただし、動作モードの自動切り替えがうまくいかなかったり、印刷が正常に行えない場合は、動作モードを本エミュレーションに設定してください。
使用するモードが決まっているときなどは、動作モードの設定を本エミュレーションに設定することをお勧めします。詳しくは、「本体からのプリント設定」をご覧ください。
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