用紙サイズと作図範囲

本エミュレーションモードでは、ユーザーが作図する用紙サイズ(原稿用紙サイズ)と出力する用紙サイズ(出力用紙サイズ)を設定することができます。
ここでは、この2つの用紙サイズの概念と作図範囲について説明します。

原稿用紙サイズ

本エミュレーションが作成する原稿(作図)の用紙サイズを「原稿用紙サイズ」といいます。
本エミュレーションでは、以下の用紙サイズを原稿用紙サイズとして使用することができます。

定形用紙(原稿用紙サイズ

はがき、B5、B4、B3、B2、B1、B0、A4、A3、A2、A1、A0、レター、レジャー

ユーザー設定用紙(ユーザー設定用紙

高さ/幅:100.0~2000.0 mm

出力用紙サイズ

本エミュレーションが出力する用紙サイズを出力用紙サイズといいます。
本エミュレーションでは、以下の用紙サイズを出力用紙サイズとして使用することができます。
はがき、B5、B4、A4、A3、レター、レジャー
お使いの機種によって、使用できる出力用紙サイズの種類は異なる場合があります。

用紙サイズの選択方法

本エミュレーションモードでは、用紙サイズの選択をアプリケーションソフトウェアや操作パネルで行うことができます。
メニューのクリップモードで、用紙サイズの選択方法を設定することができます。
お使いの機種によっては、「クリップモード」は使用できません。

作図範囲

用紙サイズから上下左右の余白を差し引いた印字可能な領域を「ハードクリップ領域(作図範囲)」と呼びます。

原稿用紙および出力用紙のハードクリップ領域

本エミュレーションモードでは、メニューの余白から上下左右の余白の範囲を指定できます。また、メニューのイメージの向きの設定によって、余白とハードクリップの位置関係は異なります。「余白」で指定した範囲は、原稿用紙および出力用紙の両方に適用されます。したがって、用紙を拡大/縮小した場合、ハードクリップ領域は拡大/縮小されますが、余白の範囲だけは同じままです。

PSコマンドによるハードクリップ領域

原稿用紙のハードクリップ領域内に、アプリケーションソフトウェアで生成されたPSコマンドのwidth(用紙の幅)またはlength(用紙の高さ)によってハードクリップ領域を指定できます。
ただし、widthまたはlengthの範囲が原稿用紙のハードクリップ領域を超える場合は、強制的に原稿用紙のハードクリップ領域内に収められます。その場合は、アプリケーションソフトウェアで作図範囲を調整してください。
「クリップモード」の設定による余白範囲について
「クリップモード」が[データ]の場合
widthとlengthを指定してlengthがwidthよりも大きな値の場合、選択された用紙サイズとPSコマンドで指定したハードクリップ領域との差分を上下左右の余白として設定します。この設定は、メニューの余白で設定した上下左右の余白よりも優先されます。また、選択された用紙サイズとPSコマンドで指定したハードクリップ領域との差分は、上下余白または左右余白に均等に割り当てられます。
widthまたはlengthが最大定形用紙サイズ(B0)より大きいのに、原稿用紙に最大定形用紙サイズ(B0)が選択された場合、上下左右の余白値は5.0 mmに設定されます。
ユーザー定義用紙が原稿用紙として選択された場合、メニューの余白で指定した上下左右の余白(パネル値)の値が設定されます。
「クリップモード」が[パネル]の場合
メニューの余白から上下左右の余白の範囲を指定できます。
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