サイレントインストールする

サイレントインストールとは、UIを表示させずにバックグラウンドでインストールすることを指します。
Desktopはサイレントインストールに対応しています。
サイレントインストールでは、通常インストール時に設定する項目を、あらかじめ詳細パラメーターファイルで設定しておき、起動はコマンドラインで行います。
インストール途中の再起動について
詳細パラメーターファイルを設定する
サイレントモードでインストールする
メモ
サイレントモードでは、Windows側で制御されているUACなどを除き、エラーが発生した場合もメッセージを表示しません。
サイレントモードでは、自動的に再起動を行うことができません。サイレントインストールの実行時には、必要な契機を判断して、手動で再起動を行う必要がある場合があります。
サイレントインストールでは、Desktopがすでにインストールされているかどうかで、次のように異なる動作を行います。
動作
Desktopのインストール状況
処理を停止
ライセンス状態が異なるDesktopがインストールされている
インストーラーと同じか、より新しいバージョンのDesktopがインストールされている
サイレントインストールを起動
Desktopがインストールされていない
サイレントアップグレードを起動
インストーラーより古いバージョンのDesktopがインストールされている
サイレントインストールでは、インストール時のライセンス認証の手順を省略しています。そのため、インストール後の初回起動時にライセンス認証が必要になります。詳細は、『imageWARE ソフトウェア ライセンス認証ガイド』を参照してください。
サイレントモードおよび配信インストールでは、インストール後にDesktop Browserを起動させるかどうかを選択するダイアログボックスが表示されません。
サイレントモードでは、Desktopの修復を行うことができません。

インストール途中の再起動について

Desktopのインストールでは、次の場合にインストール中の再起動を要求されます。
必須コンポーネントのインストール後に再起動を要求される場合
インストーラーが環境チェックを行った結果、エラーが発生した場合
サイレントモードでは、自動的に再起動を行うことができません。このため、事前に次の必須コンポーネントをインストールしておくことを推奨します。
.NET Framework 4.6
.NET Framework 4.6 Language Pack
SMS/SCCMで配信インストールを行う場合には特に上記の準備を行ってください。
メモ
SMS/SCCM経由で、次の必須コンポーネントの準備を行う方法については、MicrosoftのWebサイトで確認してください。
.NET Framework 4.6
.NET Framework 4.6 Language Pack
インストール途中で再起動を行った場合、再起動後に自動的にインストールは継続されますが、終了コードによる実行結果の通知はできません。

詳細パラメーターファイルを設定する

通常のインストールではインストール時に選択・設定する項目について、サイレントインストールではあらかじめ詳細パラメーターファイルを編集することで事前に設定しておきます。
メモ
サイレントインストール時もインストーラーは「setup.ini」を参照しますが、同じ設定項目については詳細パラメーターファイルの設定が優先されます。
入力値が無効な場合、処理は中断されます。
1.
「Desktopインストールメディア」からインストーラーを取り出します。
2.
次の場所にある「silent.ini」をコピーし、「<任意の名前>.ini」にファイル名を変更します。
「silent.ini」は、次の場所にあります。
(インストーラーをコピーしたフォルダー)\32bit、または64bit\
重要
詳細パラメーターファイルを編集する場合は、必ず上記のとおり、「silent.ini」をコピーしたものに対して行い、必ずファイル名の変更を行ってください。「silent.ini」はデフォルトのまま編集しないでください。
Desktopのバージョンによっては、上記の場所とは別の階層にも「silent.ini」が配置されていますが、必ず「32bit」、または「64bit」フォルダー直下の「silent.ini」をコピーして使用してください。
3.
手順2で名前を付けたファイルをメモ帳などで開きます。
4.
必要な内容を編集します。
[Property]以下の各項目を設定します。
LANGUAGE
次のデフォルト値(未入力)のまま、変更する必要はありません。
LANGUAGE=
LOCALELIST
次のデフォルト値(未入力)のまま、変更しないでください。
LOCALELIST=
INSTALLDIR
Desktopをインストールするフォルダーパスを指定します。
デフォルト値は次のようになっており、インストール時にデフォルトで指定されるフォルダーを表しています。
INSTALLDIR=<IDA_INSTALL_PATH_IWDT>
INSTALLMANUAL
Desktopのインストール時にユーザーズガイドをインストールするかどうかを、次のように設定します。
入力値
TRUE
FALSE
設定内容
ユーザーズガイドをインストールします。
ユーザーズガイドをインストールしません。
デフォルト値は次のようになっており、マニュアルをインストールする設定になっています。
INSTALLMANUAL=TRUE
5.
編集が終わったら、詳細パラメーターファイルを保存します。

サイレントモードでインストールする

あらかじめ、詳細パラメーターファイルを準備したインストーラーをサイレントモードで起動します。
1.
Windowsを起動し、Administrator権限を持つユーザーでログインします。
2.
コマンドプロンプトを使い、「setup.exe」までのファイルパスを指定して実行します。
例:32bit版OSの場合
コマンドプロンプトの起動後、次のように入力します。
(インストーラーを配置したフォルダーまでのパス)\32bit\setup.exe /qn "(詳細パラメーターファイルまでの絶対パス)\(詳細パラメーターファイル名:*.ini)" /i
メモ
上記の入力例で、「/qn」はサイレントモード、「/i」はインストールモードでのインストーラーの起動を表します。
3.
Windows タスク マネージャーなどでインストーラー(setup.exe)が動作中でないことを確認してから、終了コードを確認します。
終了コードはログファイルiwsetup_yyyymmddhhmmss.logを開いて確認します。
終了コード
対応
0
インストールは正常に終了しました。
3010
コンピューターを再起動してください。
上記以外
何らかの理由でインストールがキャンセルされた場合はメッセージIDで通知します。
内部エラーが発生した場合はエラーコードが表示されます。
メモ
ログファイルの出力先は、次の優先順位で決定されます。
1.ユーザー環境変数%TEMP%
2.システム環境変数%TEMP%
3.コマンドラインでインストールを実行した際のカレントディレクトリー
ログ出力先への書き込み権が無い場合は、ログファイルが生成されません。
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