ステイプルフィニッシャー・AC/中綴じフィニッシャー・AC/2/4穴パンチャーユニット・A

ステイプルフィニッシャー・AC/中綴じフィニッシャー・ACは、ソート機能、グループ機能、シフト(ずらし)機能、ホチキス機能、針なしとじ機能、マニュアルステイプル機能を備えています。
また、中綴じフィニッシャー・ACは中とじホチキス機能、サドル折りも備えています。
2/4穴パンチャーユニット・Aを装着すると、パンチ穴をあけることができます。
注意
フィニッシャーの動作中は、動作部に手や指を触れないでください。けがやフィニッシャーの故障の原因になることがあります。
フィニッシャーのトレイから用紙をとるときは、フィニッシャーの排紙口側に手をかけないでください。トレイが上昇して、手をはさむ恐れがあります。
フィニッシャーを装着しているときは、トレイ内のホチキスされる場所やローラー部に手を入れないでください。けがの原因になることがあります。
重要
フィニッシャーのトレイの上には排紙された用紙以外は載せないでください。トレイが破損する恐れがあります。
フィニッシャーの下に物を置かないでください。トレイが破損する恐れがあります。

各部の名称とはたらき

フィニッシャー外観
中綴じフィニッシャー・AC
ステイプルフィニッシャー・AC
1.
ステイプルボタン
手動でホチキス留め(マニュアルステイプル)をするときに押します。ステイプルボタンを押さずに、自動的にホチキス留めすることもできます。自動的にホチキス留めするまでの時間を設定できます。(→ホチキスモード時のホチキス実行時間を設定する)
2.
前カバー(上)
紙づまりが起きたとき、また、ホチキスユニットで針づまりが起きたとき、針ケースを交換するときに開けます。「2/4穴パンチャーユニット・A」を装着している場合は、パンチ屑を捨てるときに開けます。
3.
スリット部
手動でホチキス留め(マニュアルステイプル)をするときに用紙を差し込みます。
4.
前カバー(下)
中とじユニットで紙づまりが起きたとき、また、針づまりが起きたとき、針ケースを交換するときに開けます。
5.
製本トレイ(中綴じフィニッシャー・AC)
ここに中とじ製本された出力紙が排紙されます。
6.
ロック解除レバー(中綴じフィニッシャー・AC)
引きながら下げると排紙ストッパーのロックが解除されます。
7.
排紙ストッパー(中綴じフィニッシャー・AC)
重要
排紙ストッパーを下げる際には、ロック解除レバーを引きながら下げてください。ロック解除レバーを引かずに排紙ストッパーを下げると破損する恐れがあります。
 
メモ
排紙ストッパーを下げると、製本部数の制限を解除し、続けて印刷ができます。大量に印刷することが多い場合に便利です。ただし、出力された印刷物が直接床に落ちないように受け取る箱等を用意して運用を行ってください。
8.
トレイC
ここに出力紙が排紙されます。排紙トレイの設定により出力種類の設定を行うことができます。(→機能ごとに排紙トレイを設定する)
9.
ジョガーキット・A(オプション)
ジョガーキット・Aを取り付けることで、出力紙の束を自動的に整えることができます。
10.
トレイB
ここに出力紙が排紙されます。排紙トレイの設定により出力種類の設定を行うことができます。(→機能ごとに排紙トレイを設定する)
11.
トレイA
ここに出力紙が排紙されます。排紙トレイの設定により出力種類の設定を行うことができます。(→機能ごとに排紙トレイを設定する)
メモ
長尺用トレイ・B(オプション)を装着しているときは、トレイCの先に排紙延長トレイがつきます。
フィニッシャー内部
中綴じフィニッシャー・AC
ステイプルフィニッシャー・AC
1.
中とじユニット(中綴じフィニッシャー・ACのみ)
中とじユニットで紙づまり、針づまりが起きたとき、また、中とじユニットの針ケースを交換するときに引き出します。(→紙づまりが起きたときには)
2.
パンチ屑入れ(2/4穴パンチャーユニット・A)

フィニッシャーの機能

ステイプルフィニッシャー・AC/中綴じフィニッシャー・ACは次の機能を備えています。

ソート機能

プリント用紙を自動的にページぞろえして排紙する機能です。

グループ機能

原稿の各ページのプリント用紙を、ページごとに仕分けて排紙する機能です。

シフト(ずらし)機能

プリント用紙を手前にずらして排紙する機能です。プリント用紙は、排紙トレイの前後に交互にずらして排紙されます。

ホチキス機能

1部プリント後、自動的にホチキスユニットでとじて排紙する動作を連続して行う機能です。ホチキスされる箇所は次のようになります。
原稿台ガラスにセットした場合
コーナーホチキス
ダブルホチキス
*1
左上
*1
左とじ
*2
右上
*2
右とじ
*3
右下
*4
左下
フィーダーにセットした場合
コーナーホチキス
ダブルホチキス
*1
右上
*1
右とじ
*2
左上
*2
左とじ
*3
左下
*4
右下

中とじホチキス機能

プリントされた用紙を、中とじホチキスする機能です。
原稿
コピー
折って製本

針なしとじ

ホチキスの針を使わず圧着させて用紙を留めて排紙します。圧着部分を指で押すと用紙をかんたんにはがすことができるので、針の節約だけでなく一時的に用紙を留めておきたいときにも便利です。

マニュアルステイプル

プリントした用紙をスリット部に差し込み、1部ずつ手動でホチキスすることができます。たとえば、ホチキス留めされている原稿から針を外してコピーやスキャンをしたあと、もう一度ホチキス留めしたいときなどに便利です。
1.
ステイプルフィニッシャー・ACまたは中綴じフィニッシャー・ACのスリット部に用紙束を差し込みます。
用紙束のオモテ面を下にして、ホチキスしたい角をまっすぐ差し込みます。
用紙束を検知するとステイプルボタンが点滅し、自動的にホチキス止めされます。
メモ
ホチキス止めされるまでの秒数を設定することができます。(→ホチキスモード時のホチキス実行時間を設定する)
ホチキス実行時間を待たずにホチキス止めすることができます。用紙束を持ったまま、もう片方の手でステイプルボタンを押してください。
2.
用紙束を引き抜く
ステイプルボタンが消灯してから、用紙束を引き抜いてください。
メモ
プリントの出力中にマニュアルステイプルはできません。

パンチ機能

プリントされた用紙にパンチ穴をあける機能です。
パンチ穴をあけられる箇所は次のようになります。
原稿台ガラスの場合
フィーダーの場合
 *パンチ穴があけられる箇所
パンチ穴の間隔は次のようになります。
*80 mm

サドル折り機能

用紙を2つ折りして出力する機能です。

重要
ホチキスできる用紙サイズは、A3、B4、A4、A4R、B5です。
郵便はがき、封筒、OHPフィルム、透明フィルム、ラベル用紙、厚紙6、片面コート紙6、両面コート紙6、マットコート紙6、片面コート紙7、両面コート紙7、マットコート紙7、片面コート紙8、両面コート紙8、マットコート紙8、エンボス紙8、ベラム紙にはホチキスできません。
中とじホチキスできる用紙サイズは、305 × 457 mm、A3、B4、A4R、ユーザー定義サイズ(195 mm × 270 mm~304.8 mm × 457.2 mm)です。
郵便はがき、封筒、OHPフィルム、透明フィルム、ラベル用紙、パンチ済み紙、厚紙6、片面コート紙6、両面コート紙6、マットコート紙6、片面コート紙7、両面コート紙7、マットコート紙7、片面コート紙8、両面コート紙8、マットコート紙8、エンボス紙8、ベラム紙、インデックス紙1、インデックス紙2には中とじホチキスできません。
パンチ穴をあけられるのは以下の用紙サイズです。
A3、B4、A4、A4R、B5、B5R
300 g/m2以上の用紙にはパンチ穴をあけることはできません。
サドル折りできる用紙サイズは、305 × 457 mm、A3、B4、A4R、ユーザー定義サイズ(195 mm × 270 mm~304.8 mm × 457.2 mm)です。
郵便はがき、封筒、OHPフィルム、透明フィルム、ラベル用紙、パンチ済み紙、厚紙6、片面コート紙6、両面コート紙6、マットコート紙6、片面コート紙7、両面コート紙7、マットコート紙7、片面コート紙8、両面コート紙8、マットコート紙8、エンボス紙8、ベラム紙、インデックス紙1、インデックス紙2はサドル折りできません。
メモ
フィニッシャーの針交換などのお手入れのしかたについては「メンテナンス」を、紙づまりや針づまりといったトラブルについては「トラブルシューティング」を参照してください。
ソート、グループを設定している場合、トレイは用紙が排出されるにつれて下降していき、積載制限に達すると自動的に排紙可能なトレイに排紙先が移ります。排紙可能なトレイがすべて積載制限に達すると、プリント動作は停止します。この状態でトレイにあるすべての用紙を取り除くと、トレイが上昇し、残りのプリントが再開されます。
ソート機能、グループ機能選択時に[シフト(ずらし)]を押してプリントした場合、用紙束ごとにずらして排紙されます。
トレイは、用紙が排出されるにつれて下降していきます。ホチキスを設定している場合、トレイがある位置に達するとプリント動作とホチキス動作が停止します。この状態でトレイにあるすべての用紙を取り除くと、残りのプリント動作とホチキス動作が再開されます。
ホチキス処理中の用紙束は途中で取り除かずに完全にトレイに排紙されてから取り除いてください。
ホチキスできる用紙の枚数は、以下のとおりです。
A4、B5:65枚(52~91 g/m2)、50枚(91~105 g/m2
A3、B4:40枚(52~91 g/m2)、25枚(91~105 g/m2
A4Rのみ:40枚
ホチキスの途中でフィニッシャーが停止して、「ホチキスユニットの針を補給してください。」と表示された場合は、針が残り少なくなり針ケースの交換が必要となっています。針ケースを交換してください。(→メンテナンス)
中とじホチキスできる用紙の枚数は用紙の厚さや種類によって異なります。(表紙(最大256 g/m2)1枚含む)
薄紙/普通紙
52~81 g/m2
20枚
普通紙
82~105 g/m2
10枚
厚紙
106~150 g/m2
5枚
厚紙
151~209 g/m2
4枚
厚紙
210~220 g/m2
3枚
コート紙
85~150 g/m2
5枚
コート紙
151~209 g/m2
4枚
コート紙
210~220g/m2
3枚
中とじホチキスを設定した場合、紙の種類や枚数によって折り具合が変わることがあります。
2/4穴パンチャーユニット・Aを装着している場合のみ、パンチ機能を使用できます。
サドル折りは、中綴じフィニッシャー・ACのみの機能です。
用紙は1~3枚ごとにサドル折りされて排紙されます。
用紙の種類によっては、綴じ枚数の上限に達さないことがあります。その場合は、用紙を変更するか、綴じる枚数を減らしてください。
針なしとじができる用紙サイズは、A3、A4です。
使用環境や用紙の種類などにより、接着部分がはがれやすくなる場合があります。

排紙可能な用紙サイズ

ステイプルフィニッシャー・AC/中綴じフィニッシャー・ACの排紙トレイに排紙できる用紙サイズは次のようになります。ただし、設定した機能によっては排紙できない場合があります。
:使用可能 ×:使用不可
用紙サイズ
トレイA
トレイB
トレイC
製本トレイ
330 × 483 mm
×
305 × 457 mm
SRA3
×
A3
A4
×
A4R
A5R
×
B4
B5
×
B5R
×
はがき
×
往復はがき
×
4面はがき
×
ユーザー設定サイズ
(98.4 × 148 mm~330.2 × 487.7 mm)
×
ユーザー設定サイズ(長尺用紙)
(210 × 487.8 mm~330.2 × 1,300 mm)
×
×
*
×
封筒
長形3号
×
洋形長3号
×
角形2号(横置き/縦置き)
×
COM10 No.10
×
Monarch
×
DL
×
ISO-C5
×
ユーザー設定サイズ
(98.4 × 148 mm~330.2 × 487.7 mm)
×
* 長尺用トレイ・Bを取り付けている場合は長尺用紙が使用可能です。
メモ
製本トレイは、中綴じフィニッシャー・AC装着時のみ使用できます。
3E93-041