運用上の注意事項 (基本機能)

ここでは、本ソフトウェアの基本機能を使用するにあたっての注意事項を説明します。
本ソフトウェアをインストールした後で環境を変更すると、本ソフトウェアが動作しなくなることがあります。本ソフトウェアのインストール前に、下記の注意事項をよくお読みになり、本ソフトウェアをインストールするコンピューターや、データベースサーバーに関して、十分にご検討ください。

動作環境について

本ソフトウェアが稼働するコンピューター

以下の場合は、本ソフトウェアは正常に動作しません。
Active Directoryのドメインコントローラーとして動作しているWindowsサーバーOSに、本ソフトウェアをインストールした場合
複数のネットワークカードの装着などによって、複数のネットワークに接続されているコンピューターに、本ソフトウェアをインストールした場合
本ソフトウェアが稼働しているコンピューターのIPアドレスを変更した場合
本ソフトウェアをインストールするコンピューターには、固定のIPアドレスを割り当ててください。IPアドレスを変更する場合は、以下を参照してください。
コンピューターのIPアドレス/FQDNを変更した場合
本ソフトウェアが稼働しているコンピューターのスリープモードへの移行機能がONに設定されている場合
WindowsクライアントOSでは、あらかじめスリープモードへの移行機能がONに設定されています。スリープモードへの移行機能をOFFに設定する方法については、以下を参照してください。
Windowsの取扱説明書
複数のユーザーが、本ソフトウェアのシステム構成や各種設定を変更する操作を同時に行った場合
一つのユーザーアカウントに対して、複数のクライアントコンピューターやWebブラウザーから、同時にログインを行った場合

本ソフトウェアが稼働するコンピューターのOS

本ソフトウェアが稼働するコンピューターのOSには、Windows Updateで最新の更新プログラムを適用し、コンピューターを最新の状態にしてください。
以下の場合は、本ソフトウェアは正常に動作しません。
本ソフトウェアが稼働しているコンピューターに、新たなOSを上書きインストールした場合

データベースを構築するコンピューター

本ソフトウェアで使用するデータベースは、パスワードポリシーが無効な専用のアカウントを使用します。本ソフトウェアのインストール後に、このアカウントのパスワードポリシーを変更しないでください。
以下の場合は、本ソフトウェアは正常に動作しません。
SQL ServerのDeveloper Editionを使用した場合
データベースが稼働しているコンピューターのIPアドレスを変更した場合
本ソフトウェアからデータベースが稼働しているコンピューターにIPアドレスを指定して接続している場合は、以下のことに注意が必要です。
データベースをインストールするコンピューターには、固定のIPアドレスを割り当ててください。
データベースが稼働しているコンピューターのIPアドレスを変更した場合は、データベースの接続先を変更してください。
データベースサーバー名、インスタンス名、データベース名を変更した場合
詳細は、以下を参照してください。
SQL Serverの設定をする
データベースの照合順序の設定を、デフォルト以外の設定に変更した場合
データベースが稼働しているコンピューターのスリープモードへの移行機能がONに設定されている場合
WindowsクライアントOSでは、あらかじめスリープモードへの移行機能がONに設定されています。スリープモードへの移行機能をOFFに設定する方法については、以下を参照してください。
Windowsの取扱説明書

仮想環境について

インストール前の確認事項

仮想マシンに本ソフトウェアをインストールする前に、以下を確認してください。
仮想マシンのネットワーク設定を以下のように設定し、仮想マシン上の本ソフトウェアがイントラネット内の機器と双方向で通信できるようにします。
仮想マシンのネットワークアダプターを、物理ネットワークアダプターに関連づける
仮想マシンのネットワークアダプターに、イントラネットのIPアドレスを割り当てる

本ソフトウェアやソフトウェア環境のインストール

本ソフトウェアの仮想マシンへのインストールは、物理環境へのインストールと同じ手順です。

本ソフトウェアの再インストールや別のコンピューターへのインストールについて

以下の場合は、本ソフトウェアは正常に動作しません。
本ソフトウェアが稼働しているコンピューターで作成したHDDイメージを、同一コンピューターや、別のコンピューターにリストアした場合
本ソフトウェアのインストール先フォルダーを、OSを再インストールした同一コンピューターや、別のコンピューターにコピーした場合
再インストール時や、別のコンピューターへのインストール時に、過去に本ソフトウェアが使用していたデータが保存されているデータベースを指定した場合
本ソフトウェアの稼働環境を変更する場合は、以下の手順を参照してください。過去のデータを引き継ぐことができます。

Windowsのバックアップについて

Windowsのシステムフォルダーをバックアップする場合は、以下の手順に従ってください。
1.
本ソフトウェアが稼働するコンピューターで、本ソフトウェアのサービスを停止します。
スタートメニューから、[Windows 管理ツール] > [サービス]を開きます。
以下の順にサービスを停止します。
Canon Management Console Agent (エージェントが稼働するコンピューターの場合)
Canon Management Console Manager (マネージャーが稼働するコンピューターの場合)
2.
Windowsのシステムフォルダーをバックアップします。
3.
以下の順にサービスを開始します。
Canon Management Console Manager (マネージャーが稼働するコンピューターの場合)
Canon Management Console Agent (エージェントが稼働するコンピューターの場合)

ビルトインタスクによる機能チェックについて

定期的に自動実行されるビルトインタスク(アドレス帳機能チェック、デバイス設定値の管理機能チェック)の仕様は、以下の通りです。
機能チェックは、キヤノン製のプリンターに対してのみ行われます。
機能をサポートすると判定されたプリンターに対しては、再度機能チェックは行われません。
[サポート対象外]または[不明]と判定されたプリンターに対しては、引き続き定期的に機能チェックが行われます。

本ソフトウェアからエクスポートしたCSVファイルについて

本ソフトウェアからCSVファイルへの出力対象となっているデータの中に、以下の文字で始まる値が含まれている場合は、これらの値は先頭にタブ文字が挿入された状態で出力されます。(サニタイズ)
+, -, =, @
このような状態の値を含むCSVファイルを本ソフトウェアや他のシステムにインポートする場合は、インポート前にタブ文字を手動で削除する必要があります。