設置環境について
設置場所の選定・構造
設置場所について
次のような場所への設置は避けてください。
ホコリ、チリなどの多い場所
アルコール、シンナーなどの近く
温度が急に変化する場所
冷えきった部屋を急激に暖めたときなど、製品内部に水滴がつき（結露現象）、画像が著しく損なわれたり、原稿が正しく読み取られなかったり、プリント画像が写らないことがあります。
コンピューターなどの電子機器や精密機械の近く
電気的な原因や動作時の振動により、電子機器、精密機器などに悪影響を与えることがあります。
テレビ、ラジオなどの電子機器の近く
テレビやラジオ、オーディオ機器に、画面のチラツキや雑音の発生などの受信障害が生じることがあります。製品とは別系統の電源を使用し、離して設置してください。
超音波式加湿器、スプリンクラー式加湿器の近く
次のような場所に設置する際はレイアウト・使用環境にご留意ください。
揮発性物質を発する機器（※）の近く
揮発性物質が製品内部に混入し、画像に影響を与える可能性があります。該当の機器をご利用の場合は事前に営業担当/サービス部門にご相談ください。
※例：ホットメルト接着剤等を利用する機器（製本機、ラミネーター）やアロマ機器、ジアゾ複写機など
複数台設置について
本機を複数台設置する場合、吸気部が、他機の排気部と近づかないよう設置レイアウトについて事前に営業担当/サービス部門にご相談ください。
固定用のストッパーについて
一度設置したあとは、固定用のストッパーは外さないでください。カセットまたはペーパーデッキや本体ユニットをすべて引き出した状態で、機械前部に荷重をかけると、機械が前方に倒れる恐れがあり大変危険です。ストッパーは必ず固定しておいてください。
直射日光について
直射日光の当たる場所の設置は避けてください。また、やむをえない場合は、カーテンなどで遮光してください。カーテンが製品の通気口を塞いだり、電源コードや電源プラグにかぶさらないように注意してください。
照明について
機器の操作、及び保守作業のための推奨照度は、500 ルックス(床上75 cm)以上です。
搬入通路について
imagePRESS V1350のメインステーションのサイズは、1,391 mm (W)×1,130 mm (D)×1,456 mm (H) です。また、メインステーションの質量は約700 kgです。この機器を搬入する通路には、メインステーションのサイズと質量を参考にして、十分な搬入スペースと床強度を事前に確認してください。
床構造について
床構造について
本機器の設置場所床は560 kg/m2以上の積載荷重が必要です。設置場所床がこの積載荷重を満たさない構造でも、柱や梁の近くなど、場所によっては設置可能な場合があります。お客様の担当施工業者とご相談のうえ、設置をおこなってください。とくに本機器を支えるアジャスターおよびキャスター部分では、床に集中的に荷重がかかります。荷重を分散させるため、敷板の設置をお勧めします。
カーペットや木製の床などに設置する場合も、敷板の設置をお勧めします。敷板に関しては担当販売員までお問合せください。
また、床や土台が不安定な場所の設置は避けてください。
床構造の基準値
imagePRESS V1350とそのオプションを設置する際は、以下の基準値を厳守してください。
床剛性 | 1,200 kg/m2の荷重をかけた際に、床の沈み量が4 mm以下であること。 この基準にあてはまらない場合は、部分的に敷板を使用すること。 ※マット、フローリング、ラバー製の床面においては敷板を使用する。 ※沈み量によっては敷板を重ねて連結部の段差を調節する。 |
床平面度 | 任意の長方形領域（1.1 m×0.53 m）における平面度が4 mm以下であること。 |
床高低差 | 任意の2点間（1 m間隔）にて3 mm以下であること。 |
床傾斜 | 任意の2点間（1.6 m間隔）にて3 mm以下であること。 |
各基準値の測定方法
以下の要領で、各基準値を測定します。
敷板は、サイズ：890 mm×487.5 mm、重さ：13 kg、厚さ：4 mm相当の鉄板を使用してください。
床の耐荷重 | 装置を設置する建物の担当施工業者に、床設計の耐荷重仕様を確認してください。 | ||
床剛性 | 敷板を１枚準備し、大人2名（約150 kg）が板に乗って、床の沈み量を測定します。その測定値から、実機設置後の状態を比例計算によって予測します。  計算方法t：床面から敷板上面までの高さ Δｔ：荷重時の設置床面から敷板上面までの高さ Ts（mm/kgf）：予測床沈み量定数 Ts（MS）：本機器床沈み量 とします。 まず、予測床沈み量定数を出します。 Ts（mm/kgf）＝（ｔ－Δｔ）/150 予測床沈み量定数を用いて本機器の床沈み量を予測します。 Ts（MS）＝(700（kgf）/2)×Ts（mm/kgｆ） 例仮にｔ＝4 mm、Δｔ＝3 mmの場合予測床沈み量定数は （4-3）/150＝0.006 となります。 このとき本機器の予測沈み量は Ts（MS）＝(700（kgｆ）/2)×0.006＝2.1 となり2.1 mmとなります。 | ||
床平面度 | 敷板1枚を敷き、中央に簡易水準器を置きます。敷板が水平になるように図中のＡまたはＢ部分にスペーサー（コイン）を敷きます。スペーサーの厚みと枚数から床平面度を算出します。  計算方法スペーサーとして厚さが一定のコインを使用します。 スペーサー厚さ：ｔ（mm） A部に置いたスペーサーの枚数：ａ（枚） Ｂ部に置いたスペーサーの枚数：ｂ（枚） a＞bならば平面度は、ｔ×a (mm) 例仮に厚さ1 mmのコインをスペーサーとして用いて、Ａ部に2枚、Ｂ部に0枚スペーサーを敷いて水平を出した場合、床平面度は2 mmとなります。床高低差 （床に段差がある場合に、この方法で測定します。） 敷板２枚を任意の場所に連続して置き、“床平面度”の測定方法で水平に設置します。さらにもう一枚の敷板を同じ方法で水平に設置して、2枚の間の段差から床高低差を簡易測定します。 | ||
床高低差 （床に段差がある場合に、この方法で測定します。） | 敷板２枚を任意の場所に連続して置き、“床平面度”の測定方法で水平に設置します。さらにもう一枚の敷板を同じ方法で水平に設置して、2枚の間の段差から床高低差を簡易測定します。
| ||
床傾斜 （床がなだらかな傾斜になっている場合に、この方法で測定します。） | 敷板２枚を任意の場所に連続して置き、“床平面度”の測定方法で片方の敷板を水平に設置します。さらにもう一枚の敷板の下にスペーサー（コイン）を入れて、最初に設置した敷板と高さを合わせて水平に設置します。この場合、スペーサーは、敷板のへりの任意の箇所においてください。基準とした高さの箇所（基準点）から一番遠くにおいたスペーサーの厚さから、床傾斜の簡易測定をします。（図参照）
計算方法スペーサーとして厚さが一定のコインを使用します。 スペーサー厚さ：ｔ（mm） スペーサー枚数：a（枚） 床傾斜 S＝ｔ×a (mm) 例仮に厚さ1 mmのコインをスペーサーとして用いて、基準から一番遠い個所のスペーサー（コイン）枚数が3枚だった場合、床傾斜は 1×3 mm＝3 mmとなります。 |
設置スペース
必要な設置スペース
製品の背面と壁との間には、800 mm以上のスペースをとってください。
また、各オプションの連結部に5 mmの隙間が必要です。
標準（最小）構成
imagePRESS V1350＋中綴じフィニッシャー・AF＋PODデッキ・E
フルオプション（最大）構成
imagePRESS V1350＋天地トリマー・B＋小口トリマー・G＋中綴じフィニッシャー・AF＋ペーパーフォールディングユニット・K＋大容量スタッカー・J（重連）＋パーフェクトバインダー・F＋インサーター・R＋インスペクションユニット・B＋センシングユニット・B＋PODデッキ・E＋重連用PODデッキ・E
回転移動に必要なスペース
機器を廊下の角で回転させるのに必要な幅
運搬時の外形寸法 （幅×奥行） | 必要な廊下幅* | |
imagePRESS V1350 (メインステーション) | 1,391 mm×1,130 mm | 2,293 mm |
imagePRESS V1350 (サブステーション) | 936 mm×775 mm | 1,716 mm |
imagePRESS V1350 (バッファパスステーション) | 366 mm×775 mm | 1,358 mm |
PODデッキ・E | 982 mm×792 mm | 1,762 mm |
重連用PODデッキ・E | 745 mm×792 mm | 1,587 mm |
センシングユニット・B | 515 mm×750 mm | 1,410 mm |
インスペクションユニット・B | 450 mm×792 mm | 1,411 mm |
インサーター・R | 823 mm×793 mm | 1,643 mm |
除電ユニット・A | 450 mm×792 mm | 1,411 mm |
大容量スタッカー・J | 899 mm×745 mm | 1,668 mm |
ペーパーフォールディングユニット・K | 502 mm×793 mm | 1,439 mm |
ステイプルフィニッシャー・AF | 800 mm×792 mm | 1,626 mm |
中綴じフィニッシャー・AF | 800 mm×792 mm | 1,626 mm |
小口トリマー・G | 1,835 mm×790 mm | 2,498 mm |
天地トリマー・B | 536 mm×770 mm | 1,439 mm |
*回転に必要な幅は、製品（機器）の対角線の長さ＋約500 mmにしています。
各機器の質量とサイズ
サイズ（幅×奥行×高さ） | 質量 | |
imagePRESS V1350 （メインステーション＋サブステーション＋バッファパスステーション＋電装ステーション） | 2,691 mm×1,165 mm×1,456 mm | 約1,065 kg |
PODデッキ・E | 982 mm×792 mm×1,095 mm | 約250 kg |
PODデッキ・E （重連用PODデッキ・E接続時） | 1,794 mm×792 mm×1,095 mm | 約482 kg |
センシングユニット・B | 515 mm×750 mm×1,228 mm | 約100.5 kg |
インスペクションユニット・B | 250 mm×792 mm×1,040 mm | 約49.5 kg |
インサーター・R | 746 mm×793 mm×1,407 mm | 約61 kg |
除電ユニット・A | 250 mm×792 mm×1,040 mm | 約50 kg |
大容量スタッカー・J | 899 mm×745 mm (1,250 mm *)×1,141 mm (トップトレイ上端まで) * 排出トレイ排出時 | 約120 kg |
大容量スタッカー・J（重連時） | 1,803 mm×745 mm (1,250 mm *)× 1,141 mm (トップトレイ上端まで) * 排出トレイ排出時 | 約240 kg |
ペーパーフォールディングユニット・K | 336 mm×793 mm×1,190 mm | 約71 kg |
ステイプルフィニッシャー・AF | 800 mm×792 mm×1,239 mm | 約133 kg （パンチ込み） |
中綴じフィニッシャー・AF | 800 mm×792 mm×1,239 mm | 約183 kg （パンチ込み） |
小口トリマー・G | 2,095 mm×790 mm×1,040 mm （コンベヤ部、排紙トレイを含む） | 約178 kg （コンベヤ部、排紙トレイを含む） |
天地トリマー・B | 536 mm×770 mm×1,040 mm （コンベヤ部、排紙トレイを含まず） | 約145 kg （コンベヤ部、 排紙トレイを含まず） |
設置環境
 |
本機の通気口を塞ぐと画像不良が発生する場合があります。通気口は塞がないようにしてください。 |
温度・湿度条件
水道の蛇口、湯沸器、加湿器、エアコン、ヒータ、ストーブの近くなど、低温低湿または高温高湿になる場所には設置は避けてください。
機器稼動中の温度・湿度許容範囲は20～27℃、15～60％です。
許容範囲外で稼動した場合、用紙の搬送や画質に影響が起こる可能性があります。
また、用紙の保管温度・湿度許容範囲は20～27℃、15～60％です。許容範囲外で用紙を保管した場合、用紙の搬送や画質に影響が起こる可能性があります。
温度勾配
冬期の空調運転開始時など、急激な温度変化にともない、用紙に歪みや伸縮が生じて、画像の位置精度が悪化したり、結露により本機器の障害が発生することがあります。これらの現象を避けるため、温度勾配は10℃/H以下にするようにお願いします。
換気
換気率は2回/h以上、設置スペースは110 m３以上の空間を確保した設置環境に本機器を設置するようにしてください。
使用中の製品からは、オゾンが発生しますが、その量は人体に影響を及ぼさない程度です。
ただし、換気の悪い部屋で長時間使用する場合や、大量にプリントする場合には、快適な作業環境を保つため、部屋の換気をするようにしてください。
標高の制限
本機器は、標高4,000 m以下で設置してください。
※標高4,000 mの気圧：607.8 hPa（参考値）
※標高4,000 mの気圧：607.8 hPa（参考値）
電源
電源条件
以下の仕様の電源設備をご用意ください。
電源の記載のない機器に関しましては、imagePRESS V1350本体または他の機器より電源は供給されます。
電源 | 電源コードプラグ 規格 | 電源コードの 長さ | |
imagePRESS V1350 （メインステーション） | 単相200 V/60 A | メーカ：パナソニック 品番：WF8360 | 3 m |
PODデッキ・E | 200-208 V、50 Hz/60 Hz、5.0 A | JIS C 8303 極数：2（接地極付） 定格：15 A、250 V | 2 m |
重連用PODデッキ・E | 200-208 V、50 Hz/60 Hz、5.0 A | JIS C 8303 極数：2（接地極付） 定格：15 A、250 V | 2 m |
センシングユニット・B | 100-240 V、50 Hz/60 Hz、2.5 A | JIS C 8303 極数：2（接地極付） | 1.9 m |
インスペクションユニット・B | 100-240 V、50 Hz/60 Hz、1.4 A | JIS C 8303 極数：2（接地極付） | 1.9 m |
インサーター・R | 100-240 V、50 Hz/60 Hz、1.0 A | JIS C 8303 極数：2（接地極付） 定格：13 A、125 V | 2 m |
除電ユニット・A | 100-240 V、50 Hz/60 Hz、1 A | JIS C 8303 極数：2（接地極付） | 1.9 m |
大容量スタッカー・J | 100-240 V、50 Hz/60 Hz、2.5 A | JIS C 8303 極数：2（接地極付） 定格：12 A、125 V | 4.2 m |
ペーパーフォールディングユニット・K | フィニッシャーより供給 | フィニッシャーより供給 | - |
ステイプルフィニッシャー・AF | 100 V、50 Hz/60 Hz、10 A | JIS C 8303 極数：2（接地極付） | 2 m |
中綴じフィニッシャー・AF | 100 V、50 Hz/60 Hz、10 A | JIS C 8303 極数：2（接地極付） | 2 m |
小口トリマー・G | フィニッシャーより供給 | フィニッシャーより供給 | - |
天地トリマー・B | 100 V、50 Hz/60 Hz、4.5 A | JIS C 8303 極数：2（接地極付） 定格：15 A、125 V | 2 m |
最大消費電力
imagePRESS V1350本体と各機器の最大消費電力は以下のとおりです。
最大消費電力 | |
imagePRESS V1350 (メインステーション） | 12,000 W |
PODデッキ・E | 1,000 W |
重連用PODデッキ・E | 1,000 W |
センシングユニット・B | 500 W |
インスペクションユニット・B | 700 W |
インサーター・R | 120 W |
除電ユニット・A | 100 W |
大容量スタッカー・J | 300 W |
ペーパーフォールディングユニット・K | 150 W |
ステイプルフィニッシャー・AF | 500 W |
中綴じフィニッシャー・AF | 500 W |
小口トリマー・G | 300 W |
天地トリマー・B | 440 W |