除電ローラーで除電を行う

OHPフィルム、半透明フィルム、透明フィルム、合成紙・ポリプロピレン、合成紙・ポリエステルをプリントした場合に、用紙が静電気を帯びて貼り付きや積載不良が発生することがあります。その際は、除電ローラーで除電を行うことで貼り付きが改善する場合があります。
静電気測定器を使用した設定を推奨します。測定器無しで設定を行った場合は、設定時間やプリント枚数が増加したり、正常に除電を行えない可能性があります。
除電調整値の設定を高い状態で使用している場合に、過電流状態になり異常を示す赤ランプが点灯する場合があります。その場合は、本体の電源を切り、再度電源を入れて赤ランプを消灯します。次に除電調整値を赤ランプが点灯しない値まで下げて除電効果を確認してください。
用紙の種類、枚数、使用環境によっては、十分に静電気を取り除くことができない場合があります。
OHPフィルム、半透明フィルム、透明フィルム、合成紙・ポリプロピレン、合成紙・ポリエステル以外の用紙で、除電ローラースイッチを「ON」の状態で通紙すると故障に繋がる場合があります。
通紙中は設定ダイヤルを変更したり、除電ローラースイッチのON/OFFを変更しないでください。
除電が必要なプリントが終了したら、除電ローラースイッチを必ず「OFF」にしてください。
静電気を除去しても、用紙が貼り付いたままになる場合があります。その際は、用紙をよくさばいて貼り付きを解消してください。
両面プリントおよび片面プリント時に排紙設定をフェイスアップ*に設定した場合のみ、除電を行えます。
* 透明フィルムを使用する場合のみ、排紙設定をフェイスダウンにしてください。
除電ローラースイッチが「ON」の時に、片面ステイプルや合紙の追加などの後処理や用紙種類混載プリント、ジョブ結合を行わないでください。
設定ダイヤルは00~65の範囲で設定してください。

設定前の準備

1
使用環境に合わせた除電調整値の目安値を確認する
片面プリント時
環境
除電調整値
目安値
上限値
低温低湿
40
65
常温常湿
30
50
高温高湿
5
40
片面プリント時は、排紙設定をフェイスアップ*にしてください。
*透明フィルムを使用する場合のみ、排紙設定をフェイスダウンにしてください。
両面プリント時
環境
除電調整値
目安値
上限値
低温低湿
25
50
常温常湿
20
40
高温高湿
5
30
現在の使用環境が低温低湿、常温常湿、高温高湿のどれに該当するかは、下記表を参照してください。
2
設定ダイヤルを除電調整値の「目安値」の値に設定する
例:片面プリント時で常温常湿の場合
3
静電気測定器を使用した設定」もしくは「静電気測定器を使用しない設定」の手順で設定をする

静電気測定器を使用した設定

推奨する静電気測定器については販売店または担当サービスにお問い合わせください。
設定ダイヤルは00~65の範囲で設定してください。
1
設定前の準備」で設定ダイヤルを変更する
2
除電ローラースイッチを「ON」にする
3
使用する用紙を給紙箇所にセットし、プリントする予定の画像で1枚プリントする
片面プリント時は、排紙設定をフェイスアップ*にしてください。
* 透明フィルムを使用する場合のみ、排紙設定をフェイスダウンにしてください。
4
プリントした用紙の表裏を変えずに、アース接続された金属板または導電マットの上に置く
排紙された用紙の表裏を変えずに、金属板または導電マットの上に置いてください。
金属板は表面に絶縁層の無いものを用意してください。
5
用紙の表面電位を金属板または導電マットに置いてから10秒以内に測定する
用紙の表面電位を正確に測定するため、排紙後はすぐ(目安10秒以内)に金属板または導電マットに置いて測定を行ってください。
用紙がアース接続された金属板または導電マットに密着した箇所で測定を行ってください。
使用する静電気測定器の推奨測定距離で測定を行ってください。
6
測定した電位を確認し、設定ダイヤルで除電調整値を調整する
表面電位
対応
±100V以内
調整終了
-100V以上
調整ダイヤルの値を加算
+100V以上
調整ダイヤルの値を減算
7
表面電位の値が±100V以内にならない場合、3~6の手順を繰り返す
設定ダイヤルは00~65の範囲で設定してください。
設定ダイヤルの値が上限値を上回る場合、上限値で調整を終了して、除電効果を確認してください。

静電気測定器を使用しない設定

設定ダイヤルは00~65の範囲で設定してください。
1
設定前の準備」で設定ダイヤルを変更する
2
除電ローラースイッチを「ON」にする
3
使用する用紙を給紙箇所にセットし、プリントする予定の画像で複数枚プリントする
片面プリント時は、排紙設定をフェイスアップ*にしてください。
*透明フィルムを使用する場合のみ、排紙設定をフェイスダウンにしてください。
4
プリントした複数枚の用紙に貼り付きを感じるか確認する
貼り付きを感じない場合は設定完了です。
5
設定ダイヤルを10加算して、プリントする予定の画像で複数枚プリントする
例:片面プリント時で常温常湿の場合
6
プリントした複数枚の用紙で貼り付きを確認する
貼り付きを感じなくなった
設定終了です。
貼り付きが弱くなった
調整ダイヤルの値を+1~+5ずつ加算して調整を行ってください。
貼り付きが強くなった
調整ダイヤルの値を-1~-5ずつ減算して調整を行ってください。
設定ダイヤルは00~65の範囲で設定してください。
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