SQL Serverの設定をする

ここでは、本ソフトウェアのデータベースとしてSQL Serverを使用する場合に、必要な設定について説明します。
SQL Serverが本ソフトウェアのマネージャーと同じコンピューターで稼働する場合
本ソフトウェアをインストールする前に、以下の操作を行ってください。
SQL Serverが本ソフトウェアのマネージャーと異なるコンピューターで稼働する場合
本ソフトウェアをインストールする前に、以下の操作を行ってください。

SQL Serverをインストールする

本ソフトウェアに対応しているSQL Serverをインストールします。インストール時に、SQL Serverのインスタンス名と認証モードを設定します。
ここでは、SQL Server 2017 Expressの手順を説明します。
メモ
本ソフトウェアに対応しているSQL Serverについては、以下を参照してください。
本書では、SQL Serverの各種設定について、SQL Server Management Studioを使用した手順を説明しています。必要に応じてSQL Server Management Studioもインストールしてください。
1.
管理者権限を持つユーザーで、コンピューターにログオンします。
2.
SQL Server Expressのインストーラーを実行します。
3.
[インストールの種類を選びます]から[カスタム]を選択します。
4.
インストール先フォルダーを指定したあと、[インストール]をクリックします。
インストールパッケージのダウンロードが完了すると、[SQL Server インストール センター]が表示されます。
5.
[SQL Server の新規スタンドアロン インストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加]をクリックします。
6.
ウィザードにしたがってインストールを進めます。
Windowsファイアウォールが有効になっている場合は警告が表示されますが、このままインストールを続けます。
7.
[機能の選択]画面で、インストールする機能を選択します。
以下の項目にチェックマークが付いていることを確認します。
[データベース エンジンサービス]
[Machine Learning サービス(データベース内)]とその下位の機能は、本ソフトウェアの動作には必要ありません。インストールしない場合は、チェックマークを外します。
他の項目は、初期値から変更する必要はありません。
[次へ]をクリックします。
8.
[インスタンスの構成]画面で、インスタンスを設定したあと、[次へ]をクリックします。
メモ
本ソフトウェアのインストール時に、ここで設定したインスタンス名を入力してください。
9.
[サーバーの構成]画面の[サービス アカウント]タブで、以下の表示になっていることを確認したあと、[次へ]をクリックします。
10.
[データベースエンジンの構成]画面の[サーバーの構成]タブで、認証モードとSQL Server管理者の設定をします。
重要
SQL Serverを本ソフトウェアのマネージャーと異なるコンピューターにインストールする場合は、SQL Server認証を使用できるように設定してください。
Windows認証を使用する場合
[認証モード]から[Windows 認証モード]を選択します。
[SQL Server 管理者の指定]で[追加]をクリックします。
[ユーザーまたはグループの選択]ダイアログボックスが表示されます。
[選択するオブジェクト名を入力してください]に「SYSTEM」と入力したあと、[OK]をクリックします。
[データベースエンジンの構成]画面に戻ります。
[SQL Server 管理者の指定]に、「NT AUTHORITY\SYSTEM(SYSTEM)」が表示されていることを確認します。
[次へ]をクリックします。
SQL Server認証を使用する場合
[認証モード]から[混合モード (SQL Server 認証とWindows 認証)]を選択します。
[パスワードの入力]と[パスワードの確認入力]に、SQL Serverのシステム管理者「sa」用の任意のパスワードを入力します。
[次へ]をクリックします。
11.
引き続き、ウィザードにしたがってインストールを進めます。
12.
[完了]画面が表示されたら、[閉じる]をクリックします。
13.
コンピューターを再起動します。

SQL Server認証とリモート接続を有効にする

1.
SQL Serverの管理者権限を持つユーザーで、コンピューターにログオンします。
2.
SQL Server Management Studioを起動して、データベースエンジン (SQLEXPRESS)に接続します。
メモ
TLSの証明書エラーが発生してデータベースエンジンに接続できない場合は、以下のいずれかの対応が必要です。
SQL Serverがインストールされているコンピューターのサーバーの証明書(鍵)を信頼性のあるものにする
SQL Serverに接続しているクライアントコンピューターに、サーバーの証明書(公開鍵)をインストールする
SQL Serverがインストールされているコンピューターの既存のサーバー証明書を信頼する
3.
データベースエンジンを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
4.
[セキュリティ]を選択します。
5.
[SQL Server 認証モードと Windows 認証モード]を選択します。
6.
[接続]を選択します。
7.
[リモート サーバー接続]で、[このサーバーへのリモート接続を許可する]にチェックマークを付けます。
8.
[OK]をクリックします。
9.
データベースエンジンを右クリックして、[再起動]を選択します。

TCPでの接続を有効にする

1.
SQL Server 構成マネージャーを起動します。
2.
[SQL Server ネットワークの構成]で、SQLEXPRESSのプロトコルを選択します。
3.
TCPでの接続を有効にします。
[TCP/IP]をダブルクリックします。
[プロトコル]タブで、[有効]を[はい]に設定します。
[IP アドレス]タブで、[IPAll]の[TCP ポート]に「1433」と入力します。
[OK]をクリックします。
4.
[SQL Server のサービス]を選択して、SQL Serverのサービスを再起動します。

SQL Server Browserを起動する

1.
SQL Server 構成マネージャーを起動します。
2.
[SQL Server のサービス]を選択します。
3.
[SQL Server Browser]を右クリックして、[プロパティ]を選択します。
4.
[サービス]タブで、[開始モード]を[自動]にします。
5.
[OK]をクリックします。
6.
SQL Server Browserのサービスを開始します。

ファイアウォールの受信設定を行う

本ソフトウェアのマネージャーが別のコンピューターで稼働するSQL Serverに接続する場合は、「TCPでの接続を有効にする」の手順で設定したポート(1433)を使用します。このポート(1433)をファイアウォールに登録する必要があります。
詳細は、お使いのファイアウォールの取扱説明書を参照してください。

本ソフトウェア用のデータベースとユーザーを作成する

SQL Serverにログインするユーザーを作成して、このユーザーが本ソフトウェアのデータベースの所有者となるように設定します。

ログインユーザーを作成する

1.
SQL Serverの管理者権限を持つユーザーで、コンピューターにログオンします。
2.
SQL Server Management Studioを起動して、データベースエンジン (SQLEXPRESS)に接続します。
メモ
TLSの証明書エラーが発生してデータベースエンジンに接続できない場合は、以下のいずれかの対応が必要です。
SQL Serverがインストールされているコンピューターのサーバーの証明書(鍵)を信頼性のあるものにする
SQL Serverに接続しているクライアントコンピューターに、サーバーの証明書(公開鍵)をインストールする
SQL Serverがインストールされているコンピューターの既存のサーバー証明書を信頼する
3.
[セキュリティ] > [ログイン]を右クリックして、[新しいログイン]を選択します。
[SQL Server 認証]を選択します。
[パスワード]を設定します。
[パスワードの期限を適用する]のチェックマークを外します。
[次回ログイン時のパスワードの変更を必須にする]のチェックマークを外します。
4.
[OK]をクリックします。

本ソフトウェア用のデータベースを作成する

1.
SQL Server Management Studioを起動して、データベースエンジン (SQLEXPRESS)に接続します。
2.
[データベース]を右クリックして、[新しいデータベース]を選択します。
[データベース名]に、「ManagementConsole」と入力します。
重要
本ソフトウェアが使用するデータベースの名称は、「ManagementConsole」で固定です。他の名称は使用できません。
[所有者]に、「ログインユーザーを作成する」の手順で作成したログインユーザーを指定します。
3.
[OK]をクリックします。

コンピューターがスリープモードに移行しないようにする

本ソフトウェアをSQL Serverとは別のコンピューターにインストールする場合は、SQL Serverがインストールされているコンピューターがスリープモードに移行しない設定になっていることを確認してください。
1.
スタートメニューから、[設定] > [システム] > [電源とスリープ]を選択します。
2.
スリープモードに移行しない設定になっていることを確認します。