リージョンを設定する

複数の地域に拠点を持つような大規模な運用環境において、デバイスの管理者を拠点ごとに配置したい場合は、リージョンを設定します。
リージョンを割り当てられた管理者は、担当するリージョンに配置されたデバイスだけを管理できます。これにより、デバイス管理の負荷を分散できます。

リージョン運用時の注意事項

本ソフトウェアでリージョンを用いた運用を行った場合の注意事項について説明します。
デバイス
本ソフトウェアの管理対象デバイスは、以下のいずれかの状態になります。
リージョンのいずれか1つに属している
どのリージョンにも属していない
メモ
デバイスにリージョンを割り当てる方法については、以下を参照してください。
デバイスグループ
デバイスグループは、以下のいずれかの状態になります。
1つ以上のリージョンが割り当てられている
デバイスグループと同じリージョンのデバイスを含めることができます。
リージョンが割り当てられていない
すべてのデバイスを含めることができます。
メモ
デバイスグループにリージョンを割り当てる方法については、以下を参照してください。
タスク
タスクは、以下のいずれかの状態になります。
1つ以上のリージョンが割り当てられている
同じリージョンのデバイスグループやデバイスを対象にできます。
リージョンが割り当てられていない
すべてのデバイスグループやデバイスを対象にできます。
メモ
タスクにリージョンを割り当てる方法については、以下を参照してください。
ユーザー
ユーザーは、以下のいずれかの状態になります。
1つ以上のリージョンが割り当てられている
同じリージョンのタスクを作成/操作できます。
リージョンが割り当てられていない
すべてのタスクを作成/操作できます。
メモ
システム管理者のロールに属するユーザーには、リージョンは割り当てられません。
デバイス管理者またはユーザーのいずれかのロールに属するユーザーのリージョンは、システム管理者ロールのユーザーが設定します。詳細は以下を参照してください。
[タスクの実行履歴]ページについて
[タスクの実行履歴]ページには、ログインしているユーザーに関わらず、すべてのタスクが表示されます。ログインしているユーザーに割り当てられていないリージョンのタスクについては、以下の操作はできません。
[タスクの実行結果の詳細]ページの表示
タスクの操作(キャンセル、リカバリーなど)
アドレス帳とプリンターの組み合わせ
リージョンを割り当てられたユーザーは、同じリージョンのデバイスと組み合わされた[アドレス帳とプリンターの組み合わせ]のみを削除、編集できます。
リージョンを割り当てられたユーザーは、同じリージョンのデバイスと組み合わされた[アドレス帳とプリンターの組み合わせ]に含まれる宛先表のみ削除できます。

リージョンを作成する

デバイスの管理者が配置されている拠点ごとにリージョンを作成します。
メモ
この設定を行うと、本ソフトウェアのリージョンに関する機能を使用できるようになります。
1.
[管理]メニュー > [地域の情報]を選択します。
2.
[地域の情報]ページで、[作成]をクリックします。
3.
[地域の情報の作成]ページで、管理対象デバイスを設定します。
リージョンの設定
[名前]
リージョンを示す名前を入力します。
[管理するデバイスのIPv4アドレスの範囲]
リージョンが管理するデバイスのIPv4アドレスの範囲を入力します。「開始アドレス-終了アドレス」、「アドレス/マスク長」(CIDR形式)、または、「IPv4 アドレス」の形式で入力します。
例:
192.168.10.0-192.168.19.255
192.168.100.0-192.168.119.255
192.168.11.0/24
192.168.200.11
192.168.200.12
他のリージョンの管理対象となっているIPv4アドレスは指定できません。
[デバイスのFQDN(後方一致)]
リージョンが管理するデバイスのFQDN(完全装飾ドメイン名)の後方一致条件を入力します。
例:
ドメイン名が「example.com」のデバイスを探索する場合は、以下のように先頭のドットを含めて入力します。
.example.com
あるリージョンでIPv4アドレスの範囲を指定し、別のリージョンでFQDNを指定した場合、1つのデバイスが、両方のエージェントの対象範囲に含まれることがあります。このような場合は、IPv4アドレスの条件が優先されます。
[作成]をクリックします。