CSVファイルを使用したユーザー情報の編集

ローカルデバイスのユーザー情報をインポート/エクスポートするときに使用する、User AuthenticationフォーマットのCSVファイルの記述について説明します。
エクスポートしたCSVファイルを直接編集して、User Authenticationで管理するユーザー情報を追加/編集することができます。

エンコードと記述ルール

CSVファイルで対応しているエンコードは、UTF-8、SJIS、BIG5、GB2312、韓国語です。
CSVファイルの先頭の行はカラム行です。2 行目以降がユーザー情報です。
各カラムは順不同です。
エクスポートしたCSVファイルでは、以下の条件のいずれかを満たす文字列が [ ] で囲まれています。CSVファイル編集時、以下の条件を満たす文字列を新たに追加するときは [ ] で囲みます。
0から始まる数字
12 桁以上の数字
[ ] で囲まれた文字列

記述内容(カラム)

CSVファイルに記述されるカラムは、以下のとおりです。
uid
ユーザー名です。
インポート時は必ず指定します。
1 文字 ~ 32 文字の半角/全角を使用できます。
制御文字、半角スペースおよび \ / : * ? | < > [ ] ; , = + @ "は使用できません。
※設定によっては、「@」は使用できます。[ユーザー名に 「@」 の使用を許可]
password
キーボード認証でログインする場合に使用するパスワードです。
0 文字 ~ 32 文字の、ISO8859-15の文字を使用できます。
エクスポート時は「********」(* 8 つ)が出力されます。
パスワードを更新する場合は、「********」を削除し、新しいパスワードで上書きします。
差分インポート時に入力を省略すると、既存ユーザーは元のパスワードを引き継ぎます。
「********」のままインポートすると、SMBサーバーとして公開しているアドバンスドボックスにアクセスするときに、認証に失敗することがあります。
pin
シンプルログインおよびICカード認証で、ユーザーに暗証番号の入力を求める場合の暗証番号です。
1 桁 ~ 16 桁の半角数字で指定します。
エクスポート時は「*******」(* 7 つ)が出力されます。
暗証番号を更新する場合は、「*******」を削除し、新しい暗証番号で上書きします。
差分インポート時に入力を省略すると、既存ユーザーは元の暗証番号を引き継ぎます。
cn
ユーザーの表示名です。シンプルログインや強制留め置きで表示されるユーザー名、メール送信時の送信者名に使用されます。
0 文字 ~ 32 文字で指定します。制御文字は使用できません。
cn;lang-ja;phonetic
表示言語で「日本語」を選択している場合の、ユーザーの表示名の読みがなです。
0 文字 ~ 32 文字で指定します。
cardIdList
ユーザーのカードIDです。
オプションのコピーカードリーダー装着時にのみエクスポートされます。
8 桁以下の半角英数字で指定します。複数のカード情報は「;」で区切ります。最大 1,000 件のカード情報を指定できます。
mail
ユーザーのメールアドレスです。
0 文字 ~ 256 文字の半角英数字および記号を使用できます。
avatorImgPath(変更不可)
アイコンの画像設定時に自動で設定されます。
dept_id
部門別ID管理を行う場合の、ユーザーが所属する部門IDです。
7 桁以下の半角数字で指定します。
dept_pin
部門IDの暗証番号です。
7 桁以下の半角数字で指定します。
roleName
ユーザーの権限(ロール)です。
本機に登録されているロール名を指定します。入力を省略した場合や、本機に登録されていないロール名を指定した場合は、デフォルトロールが設定されます。
※デフォルトロールは、初期設定では「GeneralUser」です。デフォルトロールは変更できます。[ユーザー登録時のデフォルトロール]
cardId1
ICカード認証で使用するICカード1のIDです。
0 文字 ~ 128 文字の半角英数字および記号を使用できます。
大文字/小文字の区別はしません。
他のユーザーや「cardID2」と重複した場合は、空欄で設定されます。
issueNumber1
登録したICカード1の正当性値(再発行回数)です。
半角数字0~2147483647の範囲で指定します。
cardId2
ICカード認証で使用するICカード2のIDです。
0 文字 ~ 128 文字の半角英数字および記号を使用できます。
大文字/小文字の区別はしません。
他のユーザーや「cardID1」と重複した場合は、空欄で設定されます。
issueNumber2
登録したICカード2の正当性値(再発行回数)です。
半角数字0~2147483647の範囲で指定します。
accountExpires
アカウントの有効期限です。
有効期限を設定するときは、YYYYMMDD形式で指定します。インポート後、自動的に時間として「235959」が補完されます。
accountDisabled
アカウントの状態(有効/無効)です。
0(有効)または1(無効)を指定します。
group
ユーザーが所属するユーザーグループです。
本機に登録されているユーザーグループ名を指定します。複数のユーザーグループに所属させる場合は、「|」で区切って指定します(最大 10 件まで)。
createDate
ユーザーの登録日時です。シンプルログインの、登録順のソートに使用されます。
エクスポート時は「TYYYYMMDDhhmmssmmm」の形式で出力されます。
※文字化け防止のため、先頭に「T」が付与されます。
インポート時は、以下のいずれかの形式で指定します。
YYYYMMDDhhmmssmmm
TYYYYMMDDhhmmssmmm
YYYYMMDD
TYYYYMMDD
インポート時に入力を省略すると、以下のとおり設定されます。
新規ユーザーの場合は、インポート日時が登録日時となります。
既存ユーザーの場合は、元の登録日時を引き継ぎます。
lastLoginDate
ユーザーの最終ログイン日時です。ユーザーのログインの有無と、ユーザー自動削除の判定に使用されます。
エクスポート時は「TYYYYMMDDhhmmssmmm」の形式で出力されます。
※文字化け防止のため、先頭に「T」が付与されます。
インポート時は、以下のいずれかの形式で指定します。
YYYYMMDDhhmmssmmm
TYYYYMMDDhhmmssmmm
YYYYMMDD
TYYYYMMDD
インポート時に入力を省略すると、以下のとおり設定されます。
新規ユーザーの場合は、最終ログイン日時が空欄となります。
既存ユーザーの場合は、元の最終ログイン日時を引き継ぎます。
dc(変更不可)
以下のユーザーに自動で設定されます。
サーバー認証後に登録されたユーザー
シンプルログインの[ジョブ投入時に自動で登録]で登録されたユーザー
uuid(変更不可)
ユーザー登録時に自動で設定されます。
sdl_digest(変更不可)
パスワード登録/変更時に自動で生成されます。
uac_advbox_digest1(変更不可)
パスワード登録/変更時に自動で生成されます。
uac_advbox_digest2(変更不可)
パスワード登録/変更時に自動で生成されます。
pin_digest(変更不可)
暗証番号登録/変更時に自動で生成されます。
server_user_flg(変更不可)
サーバー認証後に登録されたユーザーの識別フラグです。
server_user_gp_key(変更不可)
サーバー認証後に登録されたユーザーの所属グループです。
server_user_gp_value(変更不可)
サーバー認証後に登録されたユーザーの所属グループです。
non_expire_password
パスワードの有効期限の設定(有効/無効)です。
0(無効)または1(有効)を指定します。
next_password_change_required
ユーザーが初めてログインするときに、強制的にパスワードを変更させる設定(有効/無効)です。
0(無効)または1(有効)を指定します。
second_factor
シンプルログイン/ICカード認証時に、二要素認証として設定しているログイン方法です。
1(暗証番号)または2(パターン)を指定します。
暗証番号とパターンの両方を設定している場合は、最後に設定したほうの値が記載されます。
暗証番号とパターンの両方とも設定していない場合は、無効として反映されます。
パターンによるログインを設定時に、「second_factor」を「1(暗証番号)」に設定し、暗証番号(pin)を入力してCSVファイルをインポートすると、暗証番号によるログインに切り替わります。
CharSet:<エンコード>
CSVファイルのエンコードです(カラム行のみ)。
例:SJISの場合
カラム行が「CharSet:SJIS」となります。
メモ
ICカードのIDが重複する場合
認証機能の[認証設定]の[ICカード認証]で、以下の設定が有効な場合は、インポート先のカードID情報を削除し、新規にインポートしたユーザーにカードIDを紐付けて登録します。[基本設定の編集]画面
[臨時カードの利用を許可する]
[サーバーのユーザー情報をICカードの認証先に登録する]
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