運用上の注意事項

ここでは、本ソフトウェアを使用するにあたっての注意事項を説明します。

動作環境について

本ソフトウェアが稼働するコンピューター

以下の場合は、本ソフトウェアは正常に動作しません。
Active Directoryのドメインコントローラーとして動作しているWindowsサーバーOSに、本ソフトウェアをインストールした場合
複数のネットワークカードの装着などによって、複数のネットワークに接続されているコンピューターに、本ソフトウェアをインストールした場合
本ソフトウェアが稼働しているコンピューターのIPアドレスを変更した場合
本ソフトウェアをインストールするコンピューターには、固定のIPアドレスを割り当ててください。IPアドレスを変更する場合は、以下を参照してください。
本ソフトウェアが稼働しているコンピューターの環境を変更する
本ソフトウェアが稼働しているコンピューターのスリープモードへの移行機能がONに設定されている場合
WindowsクライアントOSでは、あらかじめスリープモードへの移行機能がONに設定されています。スリープモードへの移行機能をOFFに設定する方法については、以下を参照してください。
Windowsの取扱説明書
複数のクライアントコンピューターやWebブラウザーから、同時にログインを行った場合

本ソフトウェアが稼働するコンピューターのOS

本ソフトウェアが稼働するコンピューターのOSには、Windows Updateで最新の更新プログラムを適用し、コンピューターを最新の状態にしてください。
以下の場合は、本ソフトウェアは正常に動作しません。
本ソフトウェアが稼働しているコンピューターに、新たなOSを上書きインストールした場合

仮想環境について

インストール前の確認事項

仮想マシンに本ソフトウェアをインストールする前に、以下を確認してください。
仮想マシンのネットワーク設定を以下のように設定し、仮想マシン上の本ソフトウェアがイントラネット内の機器と双方向で通信できるようにします。
仮想マシンのネットワークアダプターを、物理ネットワークアダプターに関連づける
仮想マシンのネットワークアダプターに、イントラネットのIPアドレスを割り当てる

本ソフトウェアやソフトウェア環境のインストール

本ソフトウェアの仮想マシンへのインストールは、物理環境へのインストールと同じ手順です。

Windowsのバックアップについて

Windowsのシステムフォルダーをバックアップする場合は、以下の手順に従ってください。
1.
本ソフトウェアが稼働するコンピューターで、本ソフトウェアのサービスを停止します。
スタートメニューから、[Windows 管理ツール] > [サービス]を開きます。
以下の順にサービスを停止します。
Canon Data Collection Agent
Squid *1
*1
遠隔監視サーバーとの通信プロトコルがHTTPSで、本ソフトウェアの[監視モード]が[CCA Mode]の場合
2.
Windowsのシステムフォルダーをバックアップします。
3.
本ソフトウェアのサービスを開始します。

本ソフトウェアからエクスポートしたCSVファイルについて

本ソフトウェアからCSVファイルへの出力対象となっているデータの中に、以下の文字で始まる値が含まれている場合は、これらの値は先頭にタブ文字が挿入された状態で出力されます。(サニタイズ)
+, -, =, @
このような状態の値を含むCSVファイルを他のシステムにインポートする場合は、インポート前にタブ文字を手動で削除する必要があります。

デバイスのIPアドレスについて

Cloud Connection Agentの機能を使用して監視するデバイスには、固定のIPアドレスを割り当ててください。
デバイスのIPアドレスが変更された場合、新しいIPアドレスが本ソフトウェアに反映されるまで、該当デバイスの監視が止まります。新しいIPアドレスで通信が再開すると、監視が再開されます。

デバイスのIPアドレスを固定できない環境の場合

デバイスのIPアドレスを固定できない環境の場合は、監視が止まる期間を短くするために、タスクを以下のように設定してください。
すべてのデバイスにホスト名を設定している場合
[デバイス情報の取得]タスク
一日に1回、IPアドレスが変更される可能性が高い時間帯に実行されるように設定してください。決まった時刻に変更される場合は、変更後すぐに実行されるように設定してください。
[デバイスの登録]タスク
上記の[デバイス情報の取得]タスクが完了した後に開始されるように設定してください。
メモ
監視が止まる期間は、IPアドレスが変更されるタイミング、上記タスクの実行日時、DNSキャッシュがクリアされる間隔に依存します。DNSキャッシュのクリアが1日間隔の場合、監視が止まる期間は最長で2日程度となります。
デバイスをIPアドレスのみで運用している場合
[デバイスの探索]タスク
一日に1回、IPアドレスが変更される可能性が高い時間帯に実行されるように設定してください。決まった時刻に変更される場合は、変更後すぐに実行されるように設定してください。
メモ
変更後のIPアドレスが、探索するIPアドレスの範囲に含まれるように設定してからタスクを実行してください。

ファームウェアやアプリケーションの更新について

Cloud Connection Agentの機能を使用して監視しているデバイスに、リモート配信管理サービスを使用してファームウェアやアプリケーションを配信する場合は、以下のことに留意してください。
ネットワーク回線の通信速度によっては、ファームウェアやアプリケーションを正常に配信できないことがあります。