インターネットに接続されていないコンピューターに本ソフトウェアをインストールする

インターネットに接続していないコンピューターには、本ソフトウェアのマネージャーやエージェントをインストールできないことがあります。原因として、本ソフトウェアの署名を検証するための証明書がコンピューターにインストールされていないことや、コンピューターに必要な設定がされていないことが考えられます。
このような場合は、本ソフトウェアをインストールするコンピューターに以下の設定をしてください。
メモ
インターネットに接続しているコンピューターに本ソフトウェアをインストールする場合は、この操作は必要ありません。

証明書をインストールする

1.
インストール先のコンピューターに、以下の証明書がインストールされているかどうかを確認します。
DigiCert Trusted G4 Code Signing RSA4096 SHA384 2021 CA1
コンピューターに管理者権限でログオンします。
スタートメニューを右クリックして、[ファイル名を指定して実行]を選択します。
[名前]に「certlm.msc」と入力したあと、[OK]をクリックします。
[ユーザーアカウント制御]画面が表示された場合は、[はい]をクリックします。
[中間証明機関] > [証明書]を選択します。
必要な証明書がインストールされているかどうかを確認します。
2.
手順1で示した証明書がコンピューターにインストールされていない場合は、証明書を入手してインストールします。
インターネットに接続されているコンピューターで、DigiCertのWebサイトから、手順1で示した証明書のファイル(拡張子:crt)をダウンロードします。
https://www.digicert.com/kb/digicert-root-certificates.htm
メモ
WebサイトのURLは変更される場合があります。
入手した証明書のcrtファイルを、本ソフトウェアをインストールするコンピューターにコピーします。
コピーしたファイルを右クリックして、[プロパティ]を表示します。[全般]タブの下部に、[セキュリティ]の項目があり、[許可する]のチェックボックスが表示されている場合は、チェックマークを付けて[OK]をクリックします。
証明書のファイルをダブルクリックします。
[証明書のインストール]をクリックします。
[ローカルコンピューター]を選択して、[次へ]をクリックします。
[証明書をすべて次のストアに配置する]を選択します。
[参照]をクリックして、[中間証明機関]を選択したあと[OK]をクリックします。
[次へ]をクリックします。
[完了]をクリックします。

証明書の失効リスト取得時のタイムアウト値を変更する

署名を検証するときに実行される失効リストの取得に時間がかかってタイムアウトすると、本ソフトウェアのインストールに失敗します。そのため、タイムアウト値を延長するための設定を、レジストリに登録または変更する必要があります。以下の操作を行ってください。
1.
マネージャー、エージェントをインストールするコンピューターに管理者権限でログオンします。
2.
レジストリ登録エントリファイルを作成します。
メモ帳などのテキストエディターを起動して、以下の内容をテキストエディターにコピーします。
先頭の行から末尾の空行まで、すべてをコピーしてください。
拡張子を「.reg」、文字コードを「UTF-16 LE」にして、ファイルを保存します。
OSやエディターによって、文字コードの表示が異なることがあります。BOM付き、リトルエンディアンのUTF-16で保存してください。
Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control]
"ServicesPipeTimeout"=dword:0000ea60

3.
レジストリエディター(%SystemRoot%regedit.exe)を管理者権限で起動します。
4.
現在の全レジストリの設定をバックアップします。
レジストリエディターの[ファイル] > [エクスポート]を選択します。
[エクスポート範囲]で[すべて]を選択して、任意のファイル名をつけて保存します。
5.
レジストリを登録します。
レジストリエディターの[ファイル] > [インポート]を選択します。
手順2で作成したファイルを指定して、[開く]をクリックします。
6.
[OK]をクリックして、ダイアログを閉じます。
7.
コンピューターを再起動します。
8.
本ソフトウェアをインストール後にレジストリの値を元に戻したい場合は、レジストリの設定を元の状態に戻して、コンピューターを再起動します。その後、本ソフトウェアの定義ファイルに、証明書の失効リストを取得しないための設定を追記します。
メモ
本ソフトウェアの新しいバージョンに正しくアップグレードできるようにするために、事前に定義ファイルの設定を変更しておく必要があります。
レジストリを変更後の設定のままにしておく場合は、定義ファイルの変更は必要ありません。
マネージャー、エージェントをインストールするコンピューターに管理者権限でログオンします。
メモ帳を管理者権限で起動します。
[ユーザーアカウント制御]画面が表示された場合は、[はい]をクリックします。
メモ帳で、以下のファイルを開きます。
マネージャー
%ProgramFiles%\Canon\EMC\Manager\ManagementConsoleService.exe.config
マネージャーと同じコンピューターで稼働しているエージェント
%ProgramFiles%\Canon\EMC\Manager\agent\mcagent.exe.config
マネージャーとは別のコンピューターで稼働しているエージェント
%ProgramFiles%\Canon\EMC\Agent\mcagent.exe.config
<runtime>の子要素として、</runtime>の1行前に、以下の一行を追加します。
<generatePublisherEvidence enabled="false"/>
例:マネージャー
ファイルを保存します。
9.
本ソフトウェアのサービスを再起動します。
スタートメニューから、[Windows 管理ツール] > [サービス]を開きます。
以下のサービスを再起動します。
Canon Management Console Manager
Canon Management Console Agent