宛先表の種類と使用できるアドレス帳

アドレス帳は複数の宛先表(宛先の登録先)からなり、使用するユーザーや目的によって使い分けることができます。
宛先を指定する際には、本機のアドレス帳だけでなく、ネットワーク上の他機のアドレス帳を使用することもできます。

宛先表の種類

宛先表には、以下の種類があります。いずれの宛先表でも、登録できる宛先の種類は同じです。

ユーザー共通の宛先表

すべてのユーザーが使用できる共通の宛先表です。以下の 3 種類があります。
宛先表1~宛先表10
宛先表1~宛先表10と管理者用宛先表の合計で、最大 1,600 件の宛先を登録できます。
ワンタッチ宛先表
ワンタッチボタンの宛先が登録される宛先表です。
最大 200 件の宛先を登録できます。
管理者用宛先表
Administrator権限またはDeviceAdmin権限を持つ管理者ユーザーのみが宛先を登録/編集できる宛先表です。
送受信したファクスの転送先として指定する宛先など、管理者ユーザー以外による登録/編集を制限する宛先の登録先として使用します。
メモ
宛先の登録/編集を制限する
アドレス帳に暗証番号を設定して、宛先表1~宛先表10とワンタッチ宛先表への宛先の登録や、登録済みの宛先の編集を制限できます。アドレス帳に暗証番号を設定して登録/編集を制限する
一部の宛先の表示/使用を制限する
宛先表1~宛先表10と管理者用宛先表の宛先にアクセス番号を設定して、宛先ごとに表示や使用を制限できます。
※アクセス番号管理が有効になっている必要があります。一部の宛先を非表示にする - アクセス番号管理

ユーザー固有の宛先表

本機にログインすることで、特定のユーザーのみが使用できる宛先表です。以下の 2 種類があります。
個人宛先表
ログインユーザー専用の宛先表です。
1 ユーザーあたり最大 25 件の宛先を登録できます。
ユーザーグループ宛先表
ユーザーグループ専用の宛先表です。宛先表の公開先に設定されたユーザーグループに所属するユーザーのみが使用したり、宛先を登録/編集したりできます。宛先をグループで共有する - ユーザーグループ
1 ユーザーあたり最大 4,000 件 *1(10 グループ *2 × 400 件 *3)の宛先を登録できます。
Administrator権限を持つ管理者ユーザーでリモートUIにログインした場合は、すべてのユーザーグループ宛先表の宛先を登録/編集できます。
*1本機全体では、全グループ合計で最大 20,000 件の宛先を登録できます。
*21 ユーザーあたりの登録可能最大グループ数(本機全体では最大で 50 グループ登録可能)
*31 グループあたりの最大登録件数
メモ
使用できない機能
個人宛先表とユーザーグループ宛先表は、公開先が限定されているため、以下のことはできません。
登録されている宛先を、送受信したファクスの転送先や、メール送信時の返信先/通知先として指定する
登録されている宛先の一覧(宛先表リスト)をプリントする
グループの宛先にユーザーボックスを登録する
個人宛先表の使用を制限する
個人宛先表を使用できないように設定できます。[個人宛先表を使用]
ユーザーグループ宛先表の使用を制限する
ユーザーグループ宛先表を使用できないように設定したり、Administrator権限を持つ管理者ユーザーのみがリモートUIから宛先を登録/編集できるように設定したりできます。[ユーザーグループ宛先表を使用]

宛先表間での宛先の移動/コピー

登録済みの宛先の編集で、登録先の宛先表を変更する場合、変更前後の宛先表の種類によって「移動」と「コピー」のどちらになるかが異なります。
「ユーザー共通の宛先表間」または「ユーザー固有の宛先表間」で変更する場合
変更後の宛先表に「移動」となります。
変更例:
宛先表1から管理者用宛先表に変更
個人宛先表からユーザーグループ宛先表に変更
「ユーザー共通の宛先表からユーザー固有の宛先表」に変更する場合
「ユーザー固有の宛先表からユーザー共通の宛先表」に変更する場合
変更後の宛先表に「コピー」となり、編集前の宛先の情報が変更前の宛先表にそのまま残ります。
変更例:
宛先表1からユーザーグループ宛先表に変更
個人宛先表から管理者用宛先表に変更
※ワンタッチ宛先表に登録されている宛先は、他の宛先表に変更できません。また、他の宛先表からワンタッチ宛先表への変更もできません。
※宛先表の使用や編集が制限されている場合は、宛先の移動/コピーはできません。

使用できるアドレス帳

登録した宛先は、本機のアドレス帳(ローカルアドレス帳)に保存されます。
宛先を指定するときは、ローカルアドレス帳のほか、ネットワーク上の他機のアドレス帳(リモートアドレス帳)を使用することもできます。
リモートアドレス帳を使用するための準備
リモートアドレス帳を使用するためには、あらかじめ以下の設定が必要です。
ネットワーク上の他機(サーバー機)で、アドレス帳を公開する
本機(クライアント機)で、リモートアドレス帳を取得する設定にして、サーバー機を登録する [リモートアドレス帳取得設定]
※サーバー機でシステム管理者情報(システム管理部門IDと暗証番号)が設定されている場合は、サーバー機とクライアント機のシステム管理者情報を一致させる必要があります。管理者用の部門ID/暗証番号を変更する
リモートアドレス帳の宛先を使用する
アドレス帳の画面で、[リモートへ]または[アドレス帳の切り替え][リモート]を押すと、リモートアドレス帳に切り替わります。アドレス帳の画面
リモートアドレス帳の宛先を編集/削除する
リモートアドレス帳の宛先を、クライアント機から編集/削除することはできません。サーバー機で編集/削除します。
重要
サーバー機がシステム管理部門IDと暗証番号を設定している場合
以下の場合は、リモートアドレス帳を使用できません。
クライアント機がシステム管理部門IDと暗証番号を設定していない場合
設定されているシステム管理部門IDと暗証番号が、サーバー機とクライアント機で異なる場合
※システム管理部門IDと暗証番号については、以下を参照してください。
メモ
同時に接続できるクライアント機の台数
1 台のサーバー機に同時に接続できるクライアント機は最大 8 台までです。
※サーバー機が他にネットワーク通信を行っている場合は、これより少なくなることがあります。
※サーバー機に接続できないときは、ネットワークエラーが通知されます。
リモートアドレス帳の宛先がサーバー機で更新された場合
更新された宛先の情報をクライアント機で使用できます。ただし、クライアント機のマイボタン/共有ボタンや「よく使う設定」に、リモートアドレス帳の宛先を登録した場合、それらに登録した宛先の情報は更新されません。
ワンタッチボタンの宛先の情報は、クライアント機で以下の操作/処理を行ったときに更新されます。
 リセット]を押したとき
送信が完了したとき
オートクリアが実行されたとき [オートクリア移行時間]
本機のアドレス帳を他機からリモートアドレス帳として使用する場合
本機のアドレス帳を公開して、本機をサーバー機として設定します。[リモートアドレス帳公開設定]
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