機器情報配信の設定をする

ネットワーク上に接続されている複数のキヤノン製複合機間では、1台の親機に機器情報(管理データ)を登録するだけで子機に同じ情報を配信できます。機器情報を配信された子機は、情報を受信して、更新します。機器情報を登録する手間や時間を省くことができ、複数の子機を同時に管理、運用できます。
本体は、機器情報を配信または受信できます。
また、本製品では、機器情報配信にSSO-Hによる認証を設定できます。

機器情報配信の流れ

機器情報配信の基本的な操作の流れを説明します。
Step 1 機器情報の配信先の登録(親機)
はじめに、親機側で機器情報の配信先を登録します。手動で登録するか、または検索結果から配信先を選択して登録します。(→機器情報の配信先の登録/削除/プリント)
Step 2 受信側の設定(子機)
つぎに、子機側でも受信に必要な設定を行います。機器情報配信を受け付ける機種や、受信したい項目を設定します。(→受信側の設定をする)
Step 3 配信方法の配信(親機)
親機、子機の設定が終わったら、機器情報を配信します。配信方法には次の2通りがあります。
自動配信
機器情報を自動で配信する場合に設定します。配信する曜日や時間、配信する情報を指定できます。(→自動配信の設定をする)
手動配信
機器情報を手動で配信する場合に設定します。配信する情報を指定して配信を開始します。(→手動配信の設定をする)
Step 4 通信履歴の確認/プリント(親機/子機)
必要に応じて、通信履歴の詳細を確認できます。通信履歴レポートを自動または手動でプリントすることもできます。(→通信履歴を確認プリントする)
メモ
機器情報配信時にSSO-Hによる認証を行うには、次の設定が必要になります。
親機側で、認証に使用するユーザー名、パスワード、ドメイン名を登録します。
子機側で、配信時に親機側でSSO-Hによる認証を必要とするかどうか設定します。
詳細については「機器情報配信にSSO-Hによる認証を設定する」を参照してください。

配信できる機器情報

機器情報配信できる項目については、次の表を参照してください。
配信項目
配信内容
備考
アドレス帳
[宛先設定]-[宛先の登録]で登録されている宛先表情報
[ファンクション設定]-[受信/転送]-[共通設定]-[転送設定]
[ファンクション設定]-[送信]-[共通設定]-[よく使う設定の登録]
[ファンクション設定]-[送信]-[共通設定]-[よく使う設定の編集]
既に登録されている宛先をすべて消去してから、配信されたデータの内容が登録されます。
部門ID
[管理設定]-[ユーザー管理]-[システム管理者情報の設定]
[管理設定]-[ユーザー管理]-[部門別ID管理]
子機にだけ存在する部門IDは消去されます。
子機に同じ部門IDがある場合は、パスワード、カウンター上限値の上書きを行います。カウンター値の上書きは行いません。
親機にあって、子機にない部門IDの場合は、部門ID、パスワード、カウンター上限値の追加を行います。カウンター値は初期化して登録されます。
親機と子機で、コピーカードリーダー・F1の装着状態が異なる場合は、システム管理者情報の設定のみ配信が行われます。
プリンター設定
[ファンクション設定]-[プリンター]-[プリンター設定]
配信されない項目もあります。詳しくは、「ファンクション設定:プリンター」を参照してください。
用紙情報
[環境設定]-[用紙設定]-[用紙種類の管理設定]
既に登録されているユーザー定義用紙が配信されます。エクスポートの際は、ユーザー定義された用紙情報を複製して配信されます。インポートの際には、既に登録されているユーザー定義用紙に用紙情報が上書きされます。
設定/登録の設定値
上記以外の設定/登録
配信されない項目もあります。詳しくは、「設定/登録一覧表」を参照してください。
パスワード付きボックスの情報は配信されません。また、子機側のパスワード付きボックスの情報も上書きされません。
[設定/登録の設定値]と[アドレス帳]を同時に配信しないと、[受信トレイ設定]および[ボックス設定]の[URL送信設定]は設定内容が消えてしまうことがあります。
ウェブブラウザーのお気に入り
[ウェブブラウザーのお気に入り]
親機と子機で、ウェブブラウザーが有効の場合のみ配信可能となります。
Workflow Composer
フロー
子機側では、すでに登録されているフローはすべて削除され、配信されたデータの内容が登録されます。
親機と子機の双方でWorkflow Composerが開始状態の場合に、配信、受信が行われます。
Workflow Composerについては付属する取扱説明書を参照してください。

重要
配信の準備および受信後の更新に数分かかることがあります。これらの動作が完了するまで、本製品の主電源は切らないでください。本製品が故障する恐れがあります。
この機能は同一機種グループ間(imageRUNNER ADVANCE 4245/4245F/4235/4235F/4225/4225F)で有効です。ただし、オプションの装着状態によっては、一部の情報は正常に配信されない場合があります。
この機能は、<受信側設定>の[配信元による受信制限]を「OFF」にした場合、同一機種グループ以外からの配信を受け付けます。(→受信側の設定をする)ただし、一部の情報は正常に配信されない場合があります。
子機側で親機とは異なるシステム管理部門IDとシステム管理暗証番号を登録している場合、子機に機器情報は配信されません。
メモ
IPアドレスなどの固有の情報は配信されません。
本体は、IPv4を使用している機器とIPv6を使用している機器に機器情報を配信できます。
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