階調を補正する

階調とは、色の濃さや明るさが徐々に変化するグラデーションのことです。グラデーションがきれいに再現されなくなり、プリント結果が元のデータや原稿と大きく異なる場合は、階調を補正します(キャリブレーション)。
プリント/スキャンの実行中や、トナー残量がない場合は、補正できません。
階調の補正には、クイック補正/フル補正の 2 種類があります。
まず、簡易的に補正する「クイック補正」を試します。それでも改善されない場合に、精密に補正する「フル補正」を行います。
重要
補正が実行されると、トナーが使用されます。
ひんぱんに補正を実行すると、トナーの寿命に影響することがあります。
補正を実行しても症状が改善されない場合は、トナー残量が少ないことが考えられます。トナーの残量を確認し、残量の少ないトナー容器を交換することをおすすめします。

簡易的に補正する - クイック補正

ここでは、操作パネルを使用して補正する方法を説明します。
パソコンからリモートUIを使用して設定することもできます。パソコンによる本機の管理 - リモートUI

C7100シリーズ/C5100シリーズの場合

1
操作パネルの[ホーム]画面などで、[ 設定/登録]を押す [ホーム]画面
[設定/登録]画面が表示されます。
2
[調整/メンテナンス][画質調整][自動階調補正]を押す
[自動階調補正]画面が表示されます。
3
補正する用紙の種類を選択する
用紙の種類が表示されない場合は、この手順は不要です。手順4に進みます。その場合、補正はすべての用紙種類に適用されます。
4
[クイック補正]を押す
[クイック補正]画面が表示されます。
5
[開始]を押す
補正が実行されます。
補正が完了すると、[補正を終了しました。]と表示されます。
クイック補正を実行しても効果が不十分な場合は、フル補正を行います。精密に補正する - フル補正
メモ
クイック補正が定期的に自動で実行されるように設定できます。[自動階調補正の実行時刻設定]
C7100シリーズ/C5100シリーズの場合、クイック補正を適用する範囲を手順2の画面の[補正レベル]で設定できます。初期設定では[用紙種類ごと]が設定されており、手順3で選択する用紙の種類ごとに補正します。[簡易]を選択すると、すべての用紙種類に補正が適用され、補正の精度は低くなりますが、補正にかかる時間は短くなります。この設定には、Administrator権限またはDeviceAdmin権限が必要です。
※設定を変更したあと、フル補正をしないままにすると、カラーバランスが悪くなることがあります。

精密に補正する - フル補正

本機からプリントしたテストページを、フィーダーまたは原稿台ガラスでスキャンして、階調を精密に補正します。
次にフル補正を行うまで、ここで補正した結果が使用されます。
補正に使用できる用紙サイズと用紙種類
機種によって、補正に使用できる用紙のサイズと種類が異なります。
C7100シリーズ/C5100シリーズ
サイズ:A3、A4、11"×17"、レター
種類:普通紙1~3、厚紙1~7
 
フル補正は、操作パネルを使用して行います。パソコンからリモートUIを使用してフル補正することはできません。
1
操作パネルの[ホーム]画面などで、[ 設定/登録]を押す [ホーム]画面
[設定/登録]画面が表示されます。
2
[調整/メンテナンス][画質調整][自動階調補正]を押す
[自動階調補正]画面が表示されます。
3
補正時の設定をする
[フル補正時にフィーダーを使用]を選択していない場合、プリントされたテストページは、原稿台ガラスを使用して 1 枚ずつスキャンします。
[フル補正時にフィーダーを使用]は、機種によっては表示されません。テストページをスキャンするときは、原稿台ガラスを使用してスキャンします。
[フル補正時の初期化]で[ON]を選択すると、以前行ったフル補正のデータを初期化して、補正します。
※補正時の設定を変更したあと、フル補正をしないままにすると、カラーバランスが悪くなることがあります。
4
補正する用紙種類を選択する
用紙の種類が表示されないときは、この手順は不要です。手順5に進みます。その場合、補正はすべての用紙種類に適用されます。
5
[フル補正]を押す
[用紙選択]画面が表示されます。
6
使用できる用紙がセットされている給紙部を選択し、[OK]を押す
7
[プリント開始]を押す
テストページがプリントされます。
8
テストページをスキャンして、補正を実行する
テストページが厚紙6~7にプリントされた場合は、原稿台ガラスを使用してスキャンします。
フィーダーを使用してスキャンする場合(C7100シリーズの場合)
フィーダーを使用してスキャンする場合(C5100シリーズの場合)
原稿台ガラスを使用してスキャンする場合
メモ
補正レベルを変更する場合(C7100シリーズ/C5100シリーズのみ)
フル補正を適用する範囲を手順2の画面の[補正レベル]で設定できます。初期設定では[用紙種類ごと]が設定されており、手順4で選択する用紙の種類ごとに補正します。[簡易]を選択すると、すべての用紙種類に補正が適用され、補正の精度は低くなりますが、補正にかかる時間は短くなります。この設定には、Administrator権限またはDeviceAdmin権限が必要です。
※設定を変更したあと、フル補正をしないままにすると、カラーバランスが悪くなることがあります。
CJ23-121