セキュリティー/管理機能の仕様

認証機能

以下のサーバーを外部認証サーバーとして使用できます。
Active DirectoryがインストールされたWindows Server
LDAPサーバー
Microsoft Entra IDを使用するクラウドサーバー

Active DirectoryがインストールされたWindows Serverを使用する場合

ソフトウェア(OS)*1
Windows Server 2016 / 2019 / 2022 / 2025 *2
Kerberosの暗号化の種類*3
AES(Advanced Encryption Standard)128 bit
AES(Advanced Encryption Standard)256 bit
DES(Data Encryption Standard)
RC4
ポート番号
DNSサーバーとの通信
53
KDC(Key Distribution Center)との通信
88
LDAPサービスとの通信
389 *4
*1KDCに関するポリシー(グループポリシー)でKerberos Armoringを有効にすると、ユーザーがActive Directory認証でログインできなくなります。Kerberos Armoringは無効にして使用してください。
*2Windows Serverのデフォルトの設定ではLDAP/LDAPSの通信ができません。Windows Serverにサーバ証明書をインストールしLDAPS(TLS)で通信してください。
*3使用可能な暗号化の種類は、Active Directoryの設定に応じて変わります。また、使用可能な暗号化の種類のうち、暗号強度の強いものが自動的に選択されます。
*4初期設定の場合のポート番号です。LDAPサービス側で設定を変更している場合は異なります。

LDAPサーバーを使用する場合

ソフトウェア
OpenLDAP
動作OS
LDAPサーバー製品の仕様に準拠
ポート番号*1
TLSを利用する場合
636
TLSを利用しない場合
389
*1初期設定の場合のポート番号です。LDAPサーバー側の設定に応じて変更することができます。

副回線のファイアウォールの初期設定

副回線は、初期設定でIPアドレスの送信フィルターと受信フィルターが設定されています。そのため、初期設定では、以下の例外アドレスと例外ポート番号のみが副回線で通信可能です。
デフォルトポリシー
拒否
例外アドレス
0.0.0.1 ~ 255.255.255.255
例外ポート番号
53、67、68、80、161、443、515 *1、631 *1、3702、5353、5357、5358、8000 *1、8080、8443 *1、9013、9100 *1、10443 *1、20010 *1、47545
*1受信フィルターのみ

TLS

本機で使用できるTLSバージョンとアルゴリズムの組み合わせは、以下のとおりです。
:使用可     :使用不可
アルゴリズム
TLSバージョン
TLS 1.3
TLS 1.2
TLS 1.1
TLS 1.0
暗号化アルゴリズム
AES-CBC(256 bit)
AES-GCM(256 bit)
3DES-CBC
AES-CBC(128 bit)
AES-GCM(128 bit)
CHACHA20-POLY1305
鍵交換アルゴリズム
RSA
ECDHE
X25519
署名アルゴリズム
RSA
ECDSA
HMACアルゴリズム
SHA1
SHA256
SHA384

IPSec

本機のIPSecはRFC2407、RFC2408、RFC2409、RFC4109、RFC4301、RFC4302、RFC4303、RFC4305に準拠しています。
対向機器のOS
Windows 10 / 11
Windows Server 2016 / Server 2019 / Server 2022 / Server 2025
接続モード
トランスポートモード
鍵交換プロトコル
IKEv1(メインモード)
認証方式
事前共有鍵方式
電子署名方式
ハッシュアルゴリズム(および鍵長)
HMAC-SHA1-96
HMAC-SHA2(256 bit または 384 bit)
暗号化アルゴリズム(および鍵長)
3DES-CBC
AES-CBC(128 bit、192 bit、256 bit)
鍵交換アルゴリズム/グループ(および鍵長)
Diffie-Hellman (DH)
Group 14(2048 bit)
ECDH-P256
ECDH-P384
ESP
ハッシュアルゴリズム
HMAC-SHA1-96
暗号化アルゴリズム(および鍵長)
3DES-CBC
AES-CBC(128 bit、192 bit、256 bit)
ハッシュ/暗号化アルゴリズム(および鍵長)
AES-GCM(128 bit、192 bit、256 bit)
AH
ハッシュアルゴリズム
HMAC-SHA1-96
メモ
ユニキャストアドレス(単一の相手)に対する通信のみ対応しています。

鍵と証明書

自己生成鍵と自己署名証明書/CSR

公開鍵のアルゴリズム
(および鍵長)
RSA(512 bit、1024 bit、2048 bit、4096 bit)
ECDSA(P256、P384、P521)
証明書の署名アルゴリズム
RSA
SHA-256、SHA-384 *1、SHA-512 *1
ECDSA
SHA-1、SHA-256、SHA-384、SHA-512
*1鍵長が 1024 bit以上の場合にのみ使用できます。

インストールする場合の鍵と証明書/CA証明書/S/MIME証明書

形式
鍵と証明書*1
PKCS#12
ユーザー署名用の鍵と証明書
PKCS#12
CA証明書、S/MIME証明書
X.509 DER形式、PEM形式
ファイルの拡張子
鍵と証明書*1
「.p12」、「.pfx」
ユーザー署名用の鍵と証明書
「.p12」、「.pfx」
CA証明書、S/MIME証明書
「.cer」、「.pem」
公開鍵のアルゴリズム
(および鍵長)
RSA(512 bit *2、1024 bit、2048 bit、4096 bit *2
DSA(1024 bit、2048 bit、3072 bit)*2
ECDSA(P256、P384、P521)
証明書の署名アルゴリズム
RSA
SHA-1、SHA-256、SHA-384 *3、SHA-512 *3、MD2 *2、MD5 *2
DSA
SHA-1 *2
ECDSA
SHA-1 *2、SHA-256、SHA-384、SHA-512
*1TLS、IEEE 802.1X、IPSec、機器署名に使用します。
*2ユーザー署名用には使用できません。
*3鍵長が 1024 bit以上の場合にのみ使用できます。

登録可能な鍵と証明書の数

登録可能数
鍵と証明書*1
6 個
ユーザー署名用の鍵と証明書
100 人分(1 個/ユーザー)
CA証明書
150 個
S/MIME証明書
2,000 個
*1TLS、IEEE 802.1X、IPSec、機器署名に使用します。

CRL(証明書失効リスト)の登録

CRLは 50 個まで登録できます。ただし、以下の場合は登録できません。
CRLのサイズが 1 MBを超える場合
サポートしない署名アルゴリズムを利用している場合
1 個のCRLに登録されている失効証明書数が 10,000 件を超える場合

「弱い暗号」の定義

[弱い暗号の使用を禁止]を[ON]に設定した場合は、以下のアルゴリズムが使用禁止となります。[弱い暗号の使用を禁止]
ハッシュ
MD4、MD5、SHA-1
HMAC
HMAC-MD5
共通鍵暗号
RC2、RC4、DES
公開鍵暗号
RSA暗号(512 bit / 1024 bit)
RSA署名(512 bit / 1024 bit)
DSA(512 bit / 1024 bit)
DH(512 bit / 1024 bit)
メモ
[弱い暗号を用いた鍵/証明書の使用を禁止]を[ON]に設定しても、ルート証明書の署名に用いられるハッシュアルゴリズムSHA-1は使用できます。

FIPS140準拠のアルゴリズム

[暗号方式をFIPS 140準拠にする]を[ON]に設定した場合は、以下のアルゴリズムが使用禁止となります。[暗号方式をFIPS 140準拠にする]
ハッシュ
MD2、MD4、MD5、SHA-1(TLS以外の用途)
共通鍵暗号
RC2、RC4、RC5、DES、ChaCha20-Poly1305、3DES
公開鍵暗号
RSA暗号(512 bit / 1024 bit)
RSA署名(512 bit / 1024 bit)
DSA署名(512 bit / 1024 bit)
DH(512 bit / 1024 bit)
X25519

ログの種類

本機では以下のログを管理できます。収集したログはCSVファイルにエクスポートすることもできます。
ログの種類
CSVファイルに「ログの種類」として記載される番号
概要
ユーザー認証ログ
4098
ユーザー認証の認証状況(ログイン/ログアウト、認証成功/失敗)、User Authenticationで管理されているユーザー情報の登録/変更/削除、ACCESS MANAGEMENT SYSTEMのロール管理(追加/設定/削除)に関するログです。
ジョブログ
1001
プリント/スキャン/ファクス/コピーのジョブに関するログです。
送受信ログ
8193
送受信に関するログです。
アドバンスドボックス保存ログ
8196
アドバンスドボックス、ネットワーク(他機のアドバンスドボックス)、メモリーメディアへのファイル保存に関するログです。
ボックス操作ログ
8197
ユーザーボックス/システムボックス/ファクスボックス内のデータ操作に関するログです。
ボックス認証ログ
8199
ユーザーボックス/システムボックス/ファクスボックスの認証状況に関するログです。
アドバンスドボックス操作ログ
8201
アドバンスドボックス内のデータ操作に関するログです。
本体管理ログ
8198
本機の起動/終了、[ 設定/登録]による設定変更、機器情報配信による設定変更などに関するログです。
販売店または担当サービスが点検や修理中に、ユーザー情報やセキュリティーに関わる設定が変更された場合も、本体管理ログに記録されます。
ネットワーク認証ログ
8200
IPSec通信に失敗した場合に記録されるログです。
一括インポート/エクスポートログ
8202
設定の一括インポート/エクスポートに関するログです。
ボックスバックアップログ
8203
以下のバックアップに関するログです。
ユーザーボックス内のデータ
システムボックス内のデータ
ファクスボックス内のデータ
アドバンスドボックス内のデータ
ホールド内のデータ
イメージ合成のフォーム登録
アプリケーション/ソフトウェア管理画面での操作ログ
3101
SMS(Service Management Service)、ソフトウェアの登録/更新、MEAPアプリケーションインストーラーなどの操作に関するログです。
セキュリティーポリシーログ
8204
セキュリティーポリシーの設定状況に関するログです。
グループ管理ログ
8205
ユーザーグループの設定状況(登録/変更/削除)に関するログです。
システムメンテナンスログ
8206
ファームウェアのアップデート、MEAPアプリケーションのバックアップ/復元などに関するログです。
認証プリントログ
8207
留め置きプリントジョブの情報や操作履歴に関するログです。
設定の同期のログ
8208
監査ログ管理機能のログ
3001
ログの記録開始/終了や、ログのエクスポートなどに関するログです。
メモ
ログは最大 40,000 件まで記録できます。40,000 件を超えた場合は、古いログから順に消去されます。

バックアップ/復元に使用できる外付けストレージ

インターフェイス
USB 2.0、USB 3.0
ファイルシステム
FAT32、exFAT
パーティションサイズ
32 GBより大きいこと(複数のパーティションに区切られていないこと)
電源
外付け電源から給電するもの

ビジュアルメッセージ

ファイル形式
JPEG、PNG、BMP、GIF、アニメーションGIF、HTML(イントラネット内、インターネット)
ファイルサイズ
最大 10 MB
コンテンツ表示サイズ
799 ピクセル × 509 ピクセル
JPEG、PNG、BMP、GIF、アニメーションGIF
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HTML
上記サイズを超える場合:縮小せずにそのままのサイズで表示(スクロール対応)
上記サイズ未満の場合:拡大せずにそのままのサイズで表示
通信プロトコル
SMB、WebDAV、HTTP
CJ23-01S