CSVファイルを使用したアドレス帳の編集

アドレス帳をCSV形式でエクスポートした場合の、CSVファイルの記述について説明します。
CSVファイルはヘッダーと本体からなり、本体の属性を直接編集して、アドレス帳の宛先を追加/変更できます。

ヘッダー

CSVファイルのヘッダーには、以下の情報が記述されています。
情報
必須
補足
# Canon AddressBook CSV version: 0x0002
固定値です。
# Charset: SJIS
固定値です。
# dn: fixed
*1
dnをワンタッチ番号として扱うようにすることを示しています。
インポート先がワンタッチ宛先表の場合にのみ、記述します。
ワンタッチ宛先表からエクスポートした場合は、記述されています。
# SubAddressBookName: 宛先表名称
コロン(:)の後ろに半角スペースを空けて、宛先表名称を入力します。
宛先表名称を設定しない場合は、コロンの後ろを空欄(未入力の状態)にします。
# DB Version: 0x010a
固定値です。
# Crypto Version: 2
アドレス帳のCSVファイルを新規作成する場合は、記述しません。
# Crypto Attribute: pwd
アドレス帳のCSVファイルを新規作成する場合は、記述しません。
*1ワンタッチ宛先表の場合のみ
メモ
「Crypto」に関するヘッダーが記述されている場合
本体のpwd属性を編集する場合は、「Crypto」の 2 つのヘッダーを削除します。「Crypto」に関するヘッダーが記述されていると、インポート時にパスワードが正しく復号化されません。
※「Crypto」に関するヘッダーは、宛先に設定されているパスワードが暗号化されている場合に記述されます。

本体の属性

CSVファイルの本体には、宛先の情報を示す以下の属性が記述されます。
属性名
必須
説明
objectclass
宛先の種類です。
以下のいずれかを指定します。指定した種類によって、以降の必須属性が異なります。
メール:email
ファクス:g3fax
Iファクス:ifax
IPファクス:ipfax
ファイルの保存先(共有フォルダー/ファイルサーバー/アドバンスドボックス):remotefilesystem
グループ:groupfid
cn
宛先の名称です。
文字コードSJISの文字を使用できます。
省略すると、宛先の名称は空欄になります。
cnread
宛先のフリガナです。
アルファベット/数字/半角カタカナを使用できます。
省略すると、フリガナは空欄になります。
cnshort
ワンタッチボタンの名称です。
文字コードSJISの文字を使用できます。
省略すると、ワンタッチボタンの名称は空欄になります。
subdbid
インポート先の宛先表番号です。
記述不要です。インポート時にリモートUI上で指定します。
mailaddess
*1
メールアドレスです。
宛先の種類がメールまたはIファクスの場合に必須です。
dialdata
*1
ファクス番号です。
宛先の種類がファクスの場合に必須です。
宛先の種類がIPファクスで、URIを使用する場合は、入力不要です。
uri
*1
IPファクスで使用するURIです。
宛先の種類がIPファクスで、URIを使用する場合に必須です。
uriflag属性(URI使用フラグ)も設定する必要があります。
url
*1
ホスト名またはIPアドレスです。
宛先の種類がファイルの保存先の場合に必須です。
アルファベットと記号を使用できます。
path
ファイルの保存先(フォルダー)のパスです。
アルファベットと記号を使用できます。
protocol
*1
送信プロトコルです。
宛先の種類がファイルの保存先の場合に必須です。
以下のいずれかを入力します。
SMBの場合:smb
FTPの場合:ftp
WebDAVの場合:addonprotocol0225
username
*1
宛先にログインするためのユーザー名です。
宛先の種類がファイルの保存先で、認証が必要な宛先の場合に必須です。
pwd
*1
宛先にログインするためのパスワードです。
宛先の種類がファイルの保存先で、認証が必要な宛先の場合に必須です。
member
*1
グループに登録されている宛先やユーザーボックスです。
宛先の種類がグループの場合に必須です。
indxid
宛先に割り振られる通し番号です。
インポート先により、入力する内容が異なります。
ワンタッチ宛先表の場合:必須です。宛先を登録するワンタッチボタンの番号(001~200)を入力します。
ワンタッチ宛先表以外の場合:201~1800で任意の番号を入力します。
enablepartial
メール送信時のデータ分割設定です。
分割する場合:on
分割しない場合:off
sub
宛先がファクスの場合のサブアドレスです。
ISDN(G4FAX)のための設定です。
faxprotocol
ファクスのプロトコルです。
以下のいずれかを入力します。
g3
ecm
g4
ecm
ファクスのECM送信設定です。
ECM送信する場合:on
ECM送信しない場合:off
txstartspeed
ファクスの送信スピードです。
2400/4800/7200/9600/14400/33600のいずれかを入力します。
commode
ファクスの通信モードです。
以下のいずれかを入力します。
国内回線の場合:domestic
国際回線1の場合:international1
国際回線2の場合:international2
国際回線3の場合:international3
lineselect
ファクスの回線選択です。
以下のいずれかを入力します。
回線1~4の場合:line1/line2/line3/line4
論理回線(モデムダイヤルイン)1~4の場合:logicline1/logicline2/logicline3/logicline4
自動選択の場合:auto
省略すると、「auto」に設定されます。
uricommode
*1
IPファクスの通信モードです。
IPファクスを導入した環境で、宛先の種類がファクスの場合に必須です。
以下のいずれかを入力します。
G3の場合:ip_g3
NGNの場合:ip_ngn
イントラネットの場合:ip_lsv
VoIPゲートウェイの場合:ip_gw
NGNマイナンバーの場合:ip_ngnmnum
uriflag
*1
IPファクスのURI使用フラグです。
宛先の種類がIPファクスで、URIを使用する場合に必須です。
URIを使用する場合:TRUE
URIを使用しない場合:FALSE
pwdinputflag
パスワードを毎回入力するかどうかの設定です。
入力する場合:on
入力しない場合:off
ifaxmodeI
Iファクスのモード(シンプル/フル)です。
「simple」または「full」を入力します。
transsvcstr1
Iファクスの中継サービス用文字列1です。
半角 40 文字以内で入力します。
transsvcstr2
Iファクスの中継サービス用文字列2です。
半角 16 文字以内で入力します。
ifaxdirectmode
Iファクスのダイレクト送信設定です。
ダイレクト送信する場合:on
ダイレクト送信しない場合:off
documenttype
Iファクスのドキュメントタイプです。
以下のいずれかを入力します。
カラー送信の場合:cl
白黒送信の場合:bw
bwpapersize
Iファクスの用紙サイズです。
bwcompressiontype
Iファクスの圧縮フォーマットです。
bwpixeltype
Iファクスの色空間です。
bwbitsperpixel
Iファクスのビット数です。
bwresolution
Iファクスの解像度です。
clpapersize
カラーIファクスの用紙サイズです。
clcompressiontype
カラーIファクスの圧縮フォーマットです。
「jpeg」固定です。
clpixeltype
カラーIファクスの色空間です。
「rgb」固定です。
clbitsperpixel
カラーIファクスのビット数です。
「8」固定です。
clresolution
カラーIファクスの解像度です。
accesscode
アクセスコードです。
7 桁以内の半角数字で入力します。
uuid
宛先を一意に識別するためのUUIDです。
CSVファイルを新規作成する場合は、入力不要です。
cnreadlang
フリガナの文字コードです。
使用する言語のコードを入力します。日本語(Shift_JIS)の場合は「ja」です。
enablesfp
未使用のため、入力不要です。
memberobjectuuid
個人宛先表/ユーザーグループ宛先表用の属性です。
loginusername
個人宛先表/ユーザーグループ宛先表用の属性です。
logindomainname
個人宛先表/ユーザーグループ宛先表用の属性です。
usergroupname
個人宛先表/ユーザーグループ宛先表用の属性です。
personalid
個人宛先表/ユーザーグループ宛先表用の属性です。
*1宛先の種類による
9Y6F-1XL