ステイプルフィニッシャー・W1/中綴じフィニッシャー・W1/パンチャーユニット・BT1

ステイプルフィニッシャー・W1/中綴じフィニッシャー・W1は、ソート機能、グループ機能、シフト(ずらし)機能、ホチキス機能を備えています。
また、中綴じフィニッシャー・W1は中とじホチキス機能も備えています。
パンチャーユニット・BT1を装着すると、パンチ穴をあけることができます。
注意
フィニッシャーの動作中は、動作部に手や指を触れないでください。けがやフィニッシャーの故障の原因になることがあります。
フィニッシャーのトレイから用紙をとるときは、フィニッシャーの排紙口側に手をかけないでください。トレイが上昇して、手をはさむ恐れがあります。
フィニッシャーを装着しているときは、トレイ内のホチキスされる場所やローラー部に手を入れないでください。けがの原因になることがあります。
重要
フィニッシャーのトレイの上には排紙された用紙以外は載せないでください。トレイが破損する恐れがあります。
フィニッシャーの下に物を置かないでください。トレイが破損する恐れがあります。
64 g/m2未満の用紙を表紙に使用すると、中とじ時にしわが発生する場合があります。
小口トリマー・F1装着時、64 g/m2未満の用紙を表紙に使用すると、断裁時に用紙がずれて断裁される場合があります。
使用する用紙の紙幅が小さいと、用紙がばらつきのある状態で中とじされる場合があります。この場合は、紙幅を確認してください。
使用する用紙の紙幅が小さいと、用紙がばらつきのある状態でホチキス(コーナー/ダブル)される場合があります。この場合は、紙幅を確認してください。
小口トリマー・F1装着時、使用する用紙の紙幅が小さいと、断裁時に用紙がずれて断裁される場合があります。この場合は、紙幅を確認してください。
コート紙を表紙または挿入紙にして中とじ製本を行うと、コート紙の種類によっては、表紙の裏側または挿入紙の表側に本製品で出力した印刷面が写る場合があります。
コート紙を表紙または挿入紙にして中とじ製本やホチキス(コーナー、ダブル)を行うと、コート紙の種類によっては表面に汚れ(トナーの擦れ跡)が生じる場合があります。
コート紙を表紙にして中とじ製本を行うと、コート紙の種類によっては、表紙の折り目にひび割れが発生することがあります。
コート紙を表紙にしてホチキス(コーナー、ダブル)を複数部行うと、コート紙の種類によっては、すでにホチキスされた用紙の上に新たに出力された用紙の針とが重なりあって、コート紙の表面に汚れが生じる場合があります。

各部の名称とはたらき

フィニッシャー外観
中綴じフィニッシャー・W1
ステイプルフィニッシャー・W1
1.
上カバー
紙づまりが起きたときに開きます。(→紙づまりが起きたときには)
2.
前カバー
ホチキス針/中とじ針を補給するときや、パンチ屑/針足屑の処理をするときに開きます。また、紙づまり/針づまりが起きたときにもここを開きます。(→メンテナンストラブルシューティング
3.
製本トレイ(中綴じフィニッシャー・W1のみ)
ここに中とじ製本された出力紙が排紙されます。
4.
製本補助トレイ(中綴じフィニッシャー・W1のみ)
製本補助トレイをセットすると、トレイ上に積載できる部数が制限されます。
5.
トレイB
ここに出力紙が排紙されます。排紙トレイの設定により出力種類の設定を行うことができます。(→機能ごとに排紙トレイを設定する)
6.
トレイA
ここに出力紙が排紙されます。排紙トレイの設定により出力種類の設定を行うことができます。(→機能ごとに排紙トレイを設定する)
メモ
長尺用トレイ・B1(オプション)を装着しているときは、トレイAの先に排紙延長トレイが付きます。
トレイA/Bには、2つの整合板によって、排紙された出力紙を揃える機能があります。また、整合板の位置は調整することが可能です。詳細については、「フィニッシャーのトレイA/Bの紙そろえを調整する」を参照してください。
フィニッシャー内部
1.
パンチ屑入れ(パンチャーユニット・BT1)
パンチ屑を処理するときに取り外します。(→パンチ屑がたまったら(パンチャーユニット・BT1))
2.
針足屑入れ

フィニッシャーの機能

ステイプルフィニッシャー・W1/中綴じフィニッシャー・W1は次の機能を備えています。

ソート機能

プリント用紙を自動的にページぞろえして排紙する機能です。

グループ機能

原稿の各ページのプリント用紙を、ページごとに仕分けて排紙する機能です。

シフト(ずらし)機能

プリント用紙を手前にずらして排紙する機能です。プリント用紙は、排紙トレイの前後に交互にずらして排紙されます。

ホチキス機能

1部プリント後、自動的にホチキスユニットでとじて排紙する動作を連続して行う機能です。ホチキスされる箇所は次のようになります。
原稿台ガラスにセットした場合
コーナーホチキス
ダブルホチキス
*1
左上
*1
左とじ
*2
右上
*2
右とじ
*3
右下
*4
左下
フィーダーにセットした場合
コーナーホチキス
ダブルホチキス
*1
右上
*1
右とじ
*2
左上
*2
左とじ
*3
左下
*4
右下

中とじホチキス機能

プリントされた用紙を、中とじホチキスする機能です。
原稿
コピー
折って製本

パンチ機能

プリントされた用紙にパンチ穴をあける機能です。
パンチ穴をあけられる箇所は次のようになります。
原稿台ガラスの場合
フィーダーの場合
 *パンチ穴があけられる箇所
パンチ穴の間隔は次のようになります。
2穴
4穴
*80 mm

サドル折り機能

複数枚の用紙を2つ折りして出力する機能です。

重要
ホチキスができるのは以下の用紙サイズです。
ダブルホチキス:A3、B4、A4、A4R、B5、B5R、ユーザー設定サイズ(182 × 182 mm~297 × 432 mm)
コーナーホチキス:A3、B4、A4、A4R、B5、ユーザー設定サイズ(210 × 182 mm~297 × 432 mm)
郵便はがき、封筒、OHPフィルム、透明フィルム、ベラム紙、ラベル用紙にはホチキスできません。
中とじホチキスできる用紙サイズは、330 × 483 mm、305 × 457 mm、320 × 450 mm (SRA3)、A3、B4、A4R、ユーザー設定サイズ(210 × 279.4 mm~330.2 × 487.7 mm)です。
郵便はがき、封筒、OHPフィルム、透明フィルム、ベラム紙、ラベル用紙、パンチ済み紙、インデックス紙には中とじホチキスできません。
パンチ穴をあけられるのは以下の用紙サイズです。
2穴:A3、B4、A4、A4R、B5、B5R、ユーザー設定サイズ(182 × 182 mm ~ 297 × 432 mm)、ユーザー設定サイズ(297.1 × 182 mm ~ 304.8 × 457.2 mm)
4穴:A3、B4、A4、B5、ユーザー設定サイズ(257 × 182 mm ~ 297 × 432 mm)、ユーザー設定サイズ(297.1 × 182 mm ~ 304.8 × 457.2 mm)
郵便はがき、封筒、片面コート紙5、両面コート紙5、マットコート紙5、片面コート紙6、両面コート紙6、マットコート紙6、OHPフィルム、透明フィルム、エンボス紙7、エンボス紙8、ベラム紙、ラベル用紙、パンチ済み紙にはパンチ穴をあけることはできません。
サドル折りできる用紙サイズは、330 × 483 mm、305 × 457 mm、320 × 450 mm (SRA3)、A3、B4、A4R、ユーザー設定サイズ(210 × 279.4 mm~330.2 × 487.7 mm)です。
郵便はがき、封筒、OHPフィルム、透明フィルム、ベラム紙、ラベル用紙、パンチ済み紙、インデックス紙はサドル折りできません。
以下の場合は、トレイに出力された用紙がそろわない・用紙がトレイから落下するなどの現象がおきることがあります。
薄紙を使用している場合(温度・湿度の影響や用紙の特性・用紙のカールなどによる)
パンチを設定した場合
ユーザー設定用紙をお使いの場合、仕上げモードでパンチ穴とシフト(ずらし)を両方設定すると、用紙サイズによっては用紙の端にめくれなどの不具合が生じることがあります。その場合はシフトの設定をOFFにしてください。
メモ
フィニッシャーの針交換などのお手入れのしかたについては「メンテナンス」を、紙づまりや針づまりといったトラブルについては「トラブルシューティング」を参照してください。
フィニッシャーの各機能を設定している場合、トレイは用紙が排出されるにつれて下降していき、積載制限に達すると自動的に排紙可能なトレイに排紙先が移ります。排紙可能なトレイがすべて積載制限に達すると、プリント動作は停止します。この状態でトレイにあるすべての用紙を取り除くと、トレイが上昇し、残りのプリントが再開されます。
ホチキスされた用紙の束をトレイAに排紙することはできません。
ソート機能、グループ機能選択時に[シフト(ずらし)]を押してプリントした場合、出力された用紙束を以下のようにずらして排紙します。
ホチキスなし:
用紙束を約20 mmシフトする(用紙サイズがA4R以外の場合)
用紙束を約15 mmシフトする(用紙サイズA4Rの場合)
コーナーホチキス:
用紙束を約20 mmシフトする
ダブルホチキス:
用紙束を約20 mmシフトする
トレイは、用紙が排出されるにつれて下降していきます。ホチキスを設定している場合、トレイがある位置に達するか、または用紙束が200部(または所定の高さ)に達したときに、プリント動作とホチキス動作が停止します。この状態でトレイにあるすべての用紙を取り除くと、残りのプリント動作とホチキス動作が再開されます。
ホチキス処理中の用紙束は途中で取り除かずに完全にトレイに排紙されてから取り除いてください。
ステイプルフィニッシャー・W1には工場出荷時、ステイプル・N1が標準で装着されています。
中綴じフィニッシャー・W1には工場出荷時、ステイプル・N1/ステイプル・P1が標準で装着されています。
ホチキスする用紙枚数がA3、B4、A4R、B5Rの場合は50枚(80 g/m2)、A4、B5の場合は100枚(80 g/m2)を超えるとホチキスは行われず、ソート機能のみの動作となります。また、コート紙または厚紙を選択した場合は、50枚または100枚を超えていなくてもホチキスできない場合があります。
ホチキスの途中でフィニッシャーが停止して、「ホチキスユニットの針を補給してください。」と表示された場合は、針が残り少なくなり針ケースの交換が必要となっています。針ケースを交換してください。(→メンテナンス)
中とじホチキスは、中綴じフィニッシャー・W1のみの機能です。
中とじホチキスできる用紙の枚数は用紙の厚さや種類によって異なります。例えば、普通紙(80 g/m2)の場合は25枚(100ページ)までです。
中とじホチキスを設定した場合、紙の種類や枚数によって折り具合が変わることがあります。
ペーパーフォールディングユニット・J1を装着している場合、Z折り時にホチキスできる枚数については、「Z折り時のホチキスについて」を参照ください。
パンチャーユニット・BT1を装着している場合のみ、パンチ機能を使用できます。
サドル折りは、中綴じフィニッシャー・W1のみの機能です。
用紙は最大で5枚ごとにサドル折りされて排紙されます。
用紙の種類によっては、綴じ枚数の上限に達さないことがあります。その場合は、用紙を変更するか、綴じる枚数を減らしてください。

排紙可能な用紙サイズ

ステイプルフィニッシャー・W1/中綴じフィニッシャー・W1の排紙トレイに排紙できる用紙サイズは次のようになります。ただし、設定した機能によっては排紙できない場合があります。
:使用可能 ×:使用不可
用紙サイズ
トレイA
トレイB
製本トレイ
330 × 483 mm
305 × 457 mm
SRA3
A3
A4
×
A4R
A5R
×
×
B4
B5
×
B5R
×
はがき
×
×
往復はがき
×
×
4面はがき
×
封筒
×
×
ユーザー設定サイズ
100 × 148 mm~330.2 × 487.7 mm
*1
*2
ユーザー設定サイズ(長尺用紙)
210 × 487.8 mm~330.2 × 762 mm
*3
×
×
*1 ユーザー設定サイズが、182 × 182 mm~330.2 × 487.7 mmの場合のみ排紙できます。
*2 ユーザー設定サイズが、210 × 279.4 mm~330.2 × 487.7 mmの場合のみ排紙できます。
*3 ホチキスやパンチ穴開けなどの後処理はできません。
メモ
製本トレイは、中綴じフィニッシャー・W1装着時のみ使用できます。
B6サイズなど、幅が182 mm未満の用紙はトレイBから排紙できません。
12L1-041