LIPSモードの制御命令

LIPSモードに関する制御命令には、1種類のシーケンスがあります。

LIPS-ヘキサ形式モードの開始(@ @ L ?)

本制御命令を受信した後、以降のデータをヘキサ形式のデータとして処理し、LIPSの制御命令を使用できるようにします(このモードをLIPS-ヘキサ形式モードと呼びます)。
JIS
@ @ L ?
16進数
40h 40h 4Ch 3Fh
ヘキサ形式とは、1バイト(8ビット)のデータを示すコード(16進数)を、上位と下位に分けて2バイトの文字形式(アスキーコード)で表します。
LIPS-ヘキサ形式モードでは、LIPSの制御命令、文字コード、および後退 BS とスペース SP のみ有効になります。したがって、そのほかの本エミュレーションモードの制御命令およびLIPSのバイナリ形式の制御命令は無効になります。
本制御命令を受信すると、印字データがある場合は印字して排紙後、ソフトリセット処理が行われます。さらに、LIPS-ヘキサ形式モードに移行後、パラメータリセット処理が行われます。
LIPS-ヘキサ形式モードは、LIPSの制御命令「ジョブ終了命令 ESC P O J ESC ¥)を受信すると終了します。
LIPS-ヘキサ形式モード時にバイナリ形式の後退([BS])およびスペース([SP])を受信すると、次の動作を行ないます。なお、「後退( [BS])」および「スペース([SP])」 がヘキサ形式で送られた場合は無効となります。
「後退( [BS])」を受信すると、直前のヘキサ形式データ1文字を消去します。
「スペース([SP])」を受信すると、「後退( [BS])」によって消去されたヘキサ形式データ1文字を復活させます。複数のデータが削除されている場合は、先に消去されたデータから先に復活させます。
ヘキサ形式でデータを送る場合は、メニューのHEX/LIPS機能で[有効]を設定してください。[無効]の場合はヘキサ形式として扱われません。
LIPS-ヘキサ形式モード時、次のLIPSの制御命令は無視されます。
コメント表示命令1/2
ESC P y ESC ¥、 ESC P 0 y ESC ¥
また、LIPS-ヘキサ中は、テキストモードではハード・リセット命令が無視され、VDMモードではソフト・リセット命令とハード・リセット命令がLIPS-ヘキサ形式モードの終了命令となります。
ハードリセット命令 ESC c
ソフトリセット命令 ESC <
LIPS-ヘキサ形式モードは、LIPSのジョブ終了命令が送られた時点で終了します。その後に送られる命令等がある場合、文字コードとして印字されます。
842H-0LU