用紙の補給

用紙を補給する方法について説明します。

用紙のカールに関する注意事項

紙づまりや印字不良が起こる場合、多くは用紙がカールしていることに原因があります。用紙のかたさやカール方向、カールの大きさは本製品が用紙を搬送する際に大きな影響を与えます。用紙をセットする際は、以下の内容をよくお読みになり、必ず用紙のカール量を補正してください。

用紙のすき目とカールの向きの関係について

用紙はすき目の方向(紙の繊維方向)によってかたさが異なり、すき目に対して平行にカールしやすくなります。
106~128 g/m2 のコート紙または63 g/m2 以下の薄紙は、搬送方向に対してすき目が平行に入っている用紙のご使用をおすすめします。

カールの補正

カールによる不具合を防ぐために、用紙のカールを適正量におさめる必要があります。
用紙の種類・厚さによって不具合が発生するカール量が異なります。以下を参考にし、カール量が適正範囲内におさまるよう用紙のカールを補正し、用紙を再セットしてください。

カール測定方法

用紙を水平な場所に置き、搬送方向先端に定規をあてて両端のカール量を測定します。下カールの場合は、用紙を上下反対にして測定してください。
垂直カールの測定方法
* 搬送方向
平行カールの測定方法
* 搬送方向
重要
厚くて小さいサイズの用紙については、下記の条件に加え、用紙先端の奥と手前のカール量の差を5 mm以下に抑える必要があります。

搬送方向に対するカール補正の推奨範囲

搬送方向に対し垂直にカールしている場合の推奨範囲
本体から給紙する場合
181~220 g/m2かつ搬送方向の長さが200 mm以下の用紙(はがき以外)の場合、下カール5 mm以下を推奨します。上カールは推奨しません。
はがきの場合、カールしている用紙は使用できません。
その他の坪量/サイズの用紙は、上カール、下カールとも5 mm以下を推奨します。
PODデッキライト・C/PODデッキライトXL・A/多段デッキ・Cから給紙する場合
221~300 g/m2かつ搬送方向の長さが200 mm以下の用紙の場合、上カール5 mm以下を推奨します。下カールは推奨しません。
その他の坪量/サイズの用紙は、上カール、下カールとも5 mm以下を推奨します。
手差し給紙ユニット・Cから給紙する場合
105 g/m2以下の用紙の場合、上カール、下カールとも10 ㎜以下を推奨します。
106~163 g/m2の用紙の場合、上カールは10 ㎜以下、下カールは5 ㎜以下を推奨します。
164~300 g/m2の用紙またははがきの場合、上カールは5 ㎜以下を推奨します。下カールは推奨しません。
重要
封筒は平らな場所でカールや端部のくせがなくなるようによくしごいてからセットしてください。手差し給紙ユニット・Cに一度にセットできる封筒は10枚までです。
搬送方向に対し平行にカールしている場合の推奨範囲
本体およびPODデッキライト・C/PODデッキライトXL・A/多段デッキ・Cから給紙する場合
搬送方向に対し平行にカールしていると、ペーパーデッキ内のサイド規制板との間にすき間が空き、用紙が斜めに送られる恐れがあります。やむをえず平行にカールしている用紙を使用する場合は、必ず下記グラフの推奨範囲内にカール量を抑えてください。なお、厚紙(164~300 g/m2)の場合、カールしている用紙は使用することができません。
厚紙(164~300 g/m2)はカール量にかかわらず搬送不良を発生させる場合があります。使用する場合、A4サイズ以下の用紙の場合は長辺と平行にすき目が入っているものを、B4サイズ以上の場合は短辺と平行にすき目が入っているもののご使用をおすすめします。
手差し給紙ユニット・Cから給紙する場合
105 g/m2以下の用紙の場合、上カール、下カールとも10 ㎜以下を推奨します。
106~163 g/m2の用紙の場合、上カールは10 ㎜以下、下カールは5 ㎜以下を推奨します。
重要
164~300 g/m2の用紙またははがきの場合、カールしている用紙は使用できません。
封筒は平らな場所でカールや端部のくせがなくなるようによくしごいてからセットしてください。手差し給紙ユニット・Cに一度にセットできる封筒は10枚までです。
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