二次転写電圧を変更する
標準紙に出力した場合と比較して、画像が薄くなったり、乱れたりした場合には、登録したユーザー設定用紙の二次転写電圧(トナー像を用紙に転写する際の電圧)を変更します。
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<二次転写電圧の調整>を調整すると、<先端部二次転写電圧の調整>、<後端部白抜け補正>および<画像位置調整>の設定に影響を与える可能性があります。必要に応じてそれらの項目を再調整してください。
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チャートプリントを設定/出⼒する
⼆次転写電圧を調整する場合、まずチャートプリントの⽤紙をプリントします。
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<二次転写電圧の調整>の<変更>を押す
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<チャートプリント設定>を押す
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チャートプリントを設定して、<次へ>を押す
<プリントするチャートの範囲> 微調整を⾏う場合は<設定されている電圧値の付近>を、⼤幅に調整が必要な場合は<すべて>を選択します。
<設定されている電圧値の付近>を選択した場合、設定されている電圧値から±5の範囲のチャートが出⼒されます。
<プリント面> ⼆次転写電圧を調整する⾯を選択します。
ユーザー設定用紙の<両面2面目>を<ON>に設定している、または手差しトレイに用紙をセットし、<用紙種類>から<両面2面目>を設定している場合は、<オモテ面のみ>を選択します。
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ユーザー設定⽤紙をセットしている給紙箇所を選択して、<OK>を押す
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<チャートプリント>を押す
チャートプリントが出⼒されます。
使⽤する⽤紙が⼗分にセットされていることを確認してからチャートプリントを出⼒してください。出⼒に必要な枚数は次のとおりです。
<プリントするチャートの範囲> | 搬送方向に対して水平な辺の長さが420mm以上の用紙 | 搬送方向に対して水平な辺の長さが420mm未満の用紙 |
<設定されている電圧値の付近> | 1枚 | 2枚 |
<すべて> | 4枚 | 8枚 |
⼆次転写電圧を調整する
出力したチャートの中から最適なパッチを目視により選び、二次転写電圧を調整します。
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出力したチャートプリントから最適なパッチを確認する
現在の設定値はチャートプリントの数字がマゼンタで印字されます。
マイナスの数字からプラスの数字へと昇順に確認していき、パッチ内の濃度が均一と思える箇所(サンプルでは-8)と、その数字から2つプラスのパッチ(サンプルでは、-7と-6)を比較し、最適と思える数字を選択します。
チャートの数字付近にアスタリスク(*)が1つ印字してある面がオモテになります。
選択した数字の中で差異がみられない場合は、3つの中から真ん中(サンプルでは-7)を選択してください。
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<二次転写電圧の調整>画面で<オモテ面>または<ウラ面>を選択して、<->、<+>で数値を入力する
ユーザー設定用紙の<両面2面目>を<ON>に設定している、または手差しトレイに用紙をセットし、<用紙種類>から<両面2面目>を設定している場合は、<ウラ面>の値を調整してください。
チャートプリントおよび次の表組みを参考に、二次転写電圧を調整してください。
| 現在の値よりも<->へ調整した方がよい場合 | 現在の値よりも<+>へ調整した方がよい場合 |
用紙の坪量 | 低い (用紙が薄い) | 高い (用紙が厚い) |
画像不良 | 高濃度部の濃度は正常だが、低濃度に小さな白点がでる。
高濃度部に小さな白点が出る。
高濃度部のトナーのり量が少なくなり、かつ小さな濃い斑点がでる。
低濃度部に濃い斑点がでる。
高濃度画像部に、搬送方向に沿ってすじ状の濃度ムラがでる。 | 高濃度部の濃度が不足している。
高濃度部の画像で不均一な濃度ムラがある。
高濃度部の画像の輪郭がぼやける。 |
画像不良 (平滑性の低い紙) | 表面がざらざらの用紙(エンボス紙など)の凹部で、低濃度画像の濃度が薄い。 | 表面がざらざらの用紙(エンボス紙など)の凹部で、高濃度画像部の濃度が薄い。 |
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<OK>を押す