文書をクラウドストレージからダウンロード(インポート)する

クラウドストレージの文書を Therefore に自動でダウンロード(インポート)することができます。これにより、Therefore を使用していない人からの文書を、クラウドストレージを通じて Therefore に自動で保存することなどができます。
これらを行うには、Therefore Solution Designer にて、インデックス作成プロファイルや Therefore Content Connector の設定を事前に行っておく必要があります。
連携できるクラウドストレージは、OneDrive、Box、Dropbox、または Google ドライブです。
クラウドストレージのアカウントは事前に準備してください。クラウドストレージのアカウント作成については、クラウドストレージのサービスプロバイダーのホームページなどでご確認ください。
Therefore Solution Designer でのクラウドストレージの登録手順については、「クラウドストレージを Therefore に登録する」を参照してください。
文書のダウンロード(インポート)手順の詳細については、ヘルプの「チュートリアル→Solution Designer→保存」も参照してください。

クラウドストレージから Therefore に文書を自動的に保存するには

ここでは、クラウドストレージの Box 上のフォルダーを定期的に監視し、該当のフォルダーに新たに文書が保存されると Therefore の指定したカテゴリーに文書が自動的に保存される処理を例に説明します。
設定の手順は、まずインデックス作成プロファイルで、文書を保存する Therefore のカテゴリーを指定します。

次に、Content Connector の入力フォルダーで、クラウドストレージ上で監視するフォルダーと、使用するインデックス作成プロファイルを指定します。
これにより、監視対象のクラウドストレージ上のフォルダーから、Therefore の指定したカテゴリーに文書が自動的に保存される仕組みができます。

インデックス作成プロファイルを作成する

Therefore Solution Designer で、クラウドストレージから Therefore のカテゴリーに文書をダウンロード(インポート)するためのプロファイルを作成します。ここでは、ダウンロード(インポート)した文書を「Box_Import」というカテゴリーに保存するプロファイルを作成する手順を説明します。このプロファイルは、後述する「入力フォルダーを作成する」で使用します。

手順では以下の設定を行います。

使用する設定の例

設定項目
設定値
プロファイル名
「Boxからのインポート」
クラウドストレージからインポートしたデータを保存する Therefore のカテゴリー名
「Box_Import」
1
[スタート] メニュー→ [ThereforeTM] → [ThereforeTM Solution Designer] をクリックします
Windows 10 の例です。
管理者権限を持ったユーザーでログインしてください。
[ThereforeTM Serverへの接続] 画面が表示された場合は、ユーザー名とパスワードを入力してください。
2
[インデックス作成プロファイル] を右クリックし、[新しいファイル プロファイル] をクリックします
[インデックス作成プロファイル] 画面が表示されます。
3
必要事項を入力し、[OK] をクリックします

項目
説明
プロファイル名
任意の名前を入力します。
フィルター
スクリプトを記述することにより、対象フォルダー内で処理を行う、または行わないファイルを指定することができます。
データ抽出
文書ファイルなどからデータを抽出するために使用します。新しいデータ抽出定義の作成、編集、複数エクストラクターの実行順序変更、削除などを行います。
カテゴリー
処理を行ったファイルを保存するカテゴリーを指定します。
スクリプト
カテゴリー フィールド割り当ての前に実行するスクリプトを作成します。
自動追加モード
プロファイルに対して自動追加モードを設定することができます。
カテゴリー フィールド
[カテゴリー] で指定したカテゴリーに付随するインデックス フィールドを表示します。
割り当て
インデックス フィールドに割り当てる処理を指定します。各カテゴリー フィールドの右側にあるドロップダウンリストから、割り当て変数を選択することができます。[…] をクリックすると、[インデックス フィールドの割り当て] 画面が表示され、割り当て処理の検証とエラー処理の設定を行うことができます。
テスト
インデックス作成プロファイルを、サンプルファイルを使って検証することができます。

入力フォルダーを作成する

監視対象に、保存された文書に対する Therefore Content Connector による処理方法を定義します。一度設定すると、その後は設定どおりにファイルが Therefore に自動的にダウンロード(インポート)されます。
ここでは、監視対象のクラウドストレージである「Box」の「Therefore_Import」フォルダーに保存されたデータを、「Boxからのインポート」というプロファイルを使用して、処理が成功したデータを Therefore に保存し、また、成功したデータと処理が適切に行われなかったファイルを自動的に振り分ける仕組みを設定します。

手順では以下の設定を行います。

使用する設定の例

設定項目
設定値
対象となるクラウドストレージ
「Box_Test」(Therefore Solution Designer に登録した名前)
クラウド上で文書が保存されているフォルダー(監視するフォルダー)
「/Therefore_Import/」フォルダー
使用するプロファイル
「Boxからのインポート」
処理が成功したデータを保存するクラウドストレージ上のフォルダー
「/Therefore_Import/Processed」フォルダー
処理に失敗したデータを保存するクラウドストレージ上のフォルダー
「/Therefore_Import/Failed」フォルダー
使用するクラウドストレージによっては入力値が異なる場合があります。
OneDrive の例では、「クラウド上で文書が保存されているフォルダー(監視するフォルダー)」に
「/Therefore_Import」と入力してください。
1
[スタート] メニュー→ [ThereforeTM] → [ThereforeTM Solution Designer] をクリックします
Windows 10 の例です。
管理者権限を持ったユーザーでログインしてください。
[ThereforeTM Serverへの接続] 画面が表示された場合は、ユーザー名とパスワードを入力してください。
2
[統合するアプリケーション] → [ThereforeTM Content Connector] → [入力フォルダー] を右クリックし、[新規作成] をクリックします
3
必要事項を入力し、[OK] をクリックします
項目
説明
フォルダーの種類
監視対象のクラウドストレージを指定します。
入力フォルダー
監視対象のフォルダーのパスを指定します。
名前
[入力フォルダー] の名前を指定します。
プロファイル/フィルター(ジョブ)
ジョブ(ダウンロード(インポート)する際に行う処理)を指定します。インデックス作成プロファイルやフィルターをジョブとして追加することにより、指定した処理が行われます。
ジョブを追加するには、[追加] をクリックします。ジョブの追加と削除、また、ジョブの処理順序を変更することができます。
処理済みのファイル
正しく処理されたファイルを格納するクラウドストレージ上のフォルダーを指定します。
 処理が正常に終了した後にファイルを削除する:本オプションを有効にすると、処理が完了後、ファイル(XML やテキストファイル)は削除されます。
 処理が正常に終了した後に参照ファイルを削除する:本オプションを有効にすると、処理が完了後、参照ファイル(実際の文書)は削除されます。
エラー ファイル
正しく処理されなかったファイルを格納するクラウドストレージ上のフォルダーを指定します。
ポーリング間隔
新規ファイルを確認する頻度を指定します。初期値は 10 分に設定されています。
一致するプロファイルがない場合はファイルを処理しない
本オプションを有効にすると、対象のファイルに一致するプロファイルが無い場合、そのファイルの処理を行いません。
次のサイズより小さいファイルは処理しない
本オプションを有効にすると、ファイルサイズが指定されたサイズよりも小さい場合、そのファイルの処理を行いません。初期値は 0 に設定されています。
[入力フォルダー] で設定したとおりにファイルが処理され、Therefore にダウンロード(インポート)されます。
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