設置環境について

A30J-008
設置場所の選定・構造
床構造について
設置スペース
設置環境
電源

設置場所の選定・構造

設置場所について 
直射日光について 
照明について 
搬入通路について

設置場所について 

次のような場所への設置は避けてください。
ホコリ、チリなどの多い場所
アルコール、シンナーなどの近く
温度が急に変化する場所
冷えきった部屋を急激に暖めたときなど、製品内部に水滴がつき(結露現象)、画像が著しく損なわれたり、原稿が正しく読み取られなかったり、プリント画像が写らないことがあります。
コンピューターなどの電子機器や精密機械の近く
電気的な原因や動作時の振動により、電子機器、精密機器などに悪影響を与えることがあります。
テレビ、ラジオなどの電子機器の近く
テレビやラジオ、オーディオ機器に、画面のチラツキや雑音の発生などの受信障害が生じることがあります。製品とは別系統の電源を使用し、離して設置してください。
超音波式加湿器、スプリンクラー式加湿器の近く
次のような場所に設置する際はレイアウト・使用環境にご留意ください。
揮発性物質を発する機器(※)の近く
揮発性物質が製品内部に混入し、画像に影響を与える可能性があります。該当の機器をご利用の場合は事前に営業担当/サービス部門にご相談ください。
※例:ホットメルト接着剤等を利用する機器(製本機、ラミネーター)やアロマ機器、ジアゾ複写機など
複数台設置について
本機を複数台設置する場合、吸気部が、他機の排気部と近づかないよう設置レイアウトについて事前に営業担当/サービス部門にご相談ください。
固定用のストッパーについて
一度設置したあとは、固定用のストッパーは外さないでください。カセットまたはペーパーデッキや本体ユニットをすべて引き出した状態で、機械前部に荷重をかけると、機械が前方に倒れる恐れがあり大変危険です。ストッパーは必ず固定しておいてください。

直射日光について 

直射日光の当たる場所への設置は避けてください。また、やむをえない場合は、カーテンなどで遮光してください。カーテンが製品の通気口をふさいだり、電源コードや電源プラグにかぶさらないように注意してください。

照明について 

機器の操作、及び保守作業のための推奨照度は、500 ルックス(床上75 cm)以上です。

搬入通路について

imagePRESS C270 / C265およびオプションのサイズと質量は各機器のサイズ/質量/回転移動に必要な廊下幅を参照してください。機器を搬入する通路に十分な搬入スペースと床強度があることを事前に確認してください。

床構造について

床構造について
床構造の基準値
各基準値の測定方法

床構造について

本機器の設置場所床は400 kg/m2以上の積載荷重が必要です。設置場所床がこの積載荷重を満たさない構造でも、柱や梁の近くなど、場所によっては設置可能な場合があります。お客様の担当施工業者とご相談のうえ、設置をおこなってください。とくに本機器を支えるアジャスターおよびキャスター部分では、床に集中的に荷重がかかります。荷重を分散させるため、敷板の設置をお勧めします。
カーペットや木製の床などに設置する場合も、敷板の設置をお勧めします。敷板に関しては担当販売員までお問合せください。
また、床や土台が不安定な場所への設置は避けてください。

床構造の基準値

imagePRESS C270 / C265とそのオプションを設置する際は、以下の基準値を厳守してください。
床剛性
400 kg/m2の荷重をかけた際に、床の沈み量が4 mm以下であること。
この基準にあてはまらない場合は、部分的に敷板を使用すること。
※マット、フローリング、ラバー製の床面においては敷板を使用する。
※沈み量によっては敷板を重ねて連結部の段差を調節する。
床平面度
任意の長方形領域(0.51 m × 0.50 m)における平面度が4 mm以下であること。
床高低差
任意の2点間(1 m間隔)にて3 mm以下であること。(沈み量は含みません。)
床傾斜
任意の2点間(1.6 m間隔)にて3 mm以下であること。

各基準値の測定方法

以下の要領で、各基準値を測定します。
敷板は、サイズ:890 mm×487.5 mm、重さ:13 kg、厚さ:4 mm相当の鉄板を使用してください。
床の耐荷重
装置を設置する建物の担当施工業者に、床設計の耐荷重仕様を確認してください。
床剛性
敷板を1枚準備し、大人2名(約150 kg)が板に乗って、床の沈み量を測定します。その測定値から、実機設置後の状態を比例計算によって予測します。
 
計算方法
t:床面から敷板上面までの高さ
Δt:荷重時の設置床面から敷板上面までの高さ
Ts(mm/kgf):予測床沈み量定数
Ts(MS):本機器床沈み量
とします。
まず、予測床沈み量定数を出します。
 Ts(mm/kgf)=(t-Δt)/150
予測床沈み量定数を用いて本機器の床沈み量を予測します。
Ts(MS)=(272(kgf)/2)×Ts(mm/kgf)
仮にt=4 mm、Δt=3 mmの場合予測床沈み量定数は
 (4-3)/150=0.006 となります。
このとき本機器の予測沈み量は
Ts(MS)=(272(kgf)/2)×0.006=0.816
となり0.816 mmとなります。
PODデッキライト・Cを接続する場合、PODデッキライト・Cの設置位置が本体よりも下がるように設置して下さい。(本体とPODデッキライト・Cの沈み量の差は同様に4 ㎜以内)また、PODデッキライト・Cの設置位置が本体よりも上がる場合、本体下側のみ敷板を入れて高さを調整してください。
床平面度
敷板1枚を敷き、中央に簡易水準器を置きます。敷板が水平になるように図中のAまたはB部分にスペーサー(コイン)を敷きます。スペーサーの厚みと枚数から床平面度を算出します。
計算方法
スペーサーとして厚さが一定のコインを使用します。
スペーサー厚さ:t(mm)
A部に置いたスペーサーの枚数:a(枚)
B部に置いたスペーサーの枚数:b(枚)
a>bならば平面度は、t×a (mm)
仮に厚さ1 mmのコインをスペーサーとして用いて、A部に2枚、B部に0枚スペーサーを敷いて水平を出した場合、床平面度は2 mmとなります。
床高低差
(床に段差がある場合に、この方法で測定します。)
敷板2枚を任意の場所に連続して置き、“床平面度”の測定方法で水平に設置します。さらにもう一枚の敷板を同じ方法で水平に設置して、2枚の間の段差から床高低差を簡易測定します。
測定時の注意事項
敷板は長辺を縦に並べるように置いてください。
床傾斜
(床がなだらかな傾斜になっている場合に、この方法で測定します。)
敷板2枚を任意の場所に連続して置き、“床平面度”の測定方法で片方の敷板を水平に設置します。さらにもう一枚の敷板の下にスペーサー(コイン)を入れて、最初に設置した敷板と高さを合わせて水平に設置します。この場合、スペーサーは、敷板のへりの任意の箇所においてください。基準とした高さの箇所(基準点)から一番遠くにおいたスペーサーの厚さから、床傾斜の簡易測定をします。(図参照)
測定時の注意事項
敷板は長辺を縦に並べるように置いてください
計算方法
スペーサーとして厚さが一定のコインを使用します。
スペーサー厚さ:t(mm)
スペーサー枚数:a(枚)
床傾斜 S=t×a (mm)
仮に厚さ1 mmのコインをスペーサーとして用いて、基準から一番遠い箇所のスペーサー(コイン)枚数が3枚だった場合、床傾斜は 1×3 mm=3 mmとなります。

設置スペース

必要な設置スペース
各機器のサイズ/質量/回転移動に必要な廊下幅

必要な設置スペース

本機器の周囲には、操作の妨げにならないよう十分なスペースをとってください。
また、各オプションの連結部に5 mmの隙間が必要です。

標準(最小)構成

コピートレイ・R装着時
背面のスペースについて
背面の操作の妨げにならないよう、最低でも100 mm以上を壁面から離して設置してください。
オプション構成によっては以下のスペースを確保してください。
手差し補助トレイ・Dおよび長尺用トレイ・Bを装着する場合:200 mm以上
フルオプション(最大)構成で記載のあるいずれか一つの排紙系/給紙系オプションを装着する場合:800 mm以上
前面および左右のスペースについて
サービス作業スペースを考慮して、最低でも500 mm以上を壁面から離して設置してください。
オプション構成によっては以下のスペースを確保してください。
フルオプション(最大)構成で記載のあるいずれか一つの排紙系/給紙系オプションを装着する場合:1,000 mm以上

フルオプション(最大)構成

以下の機器構成の場合
手差し補助トレイ・D
手差し給紙ユニット・D
スルーパスキット・B
多段デッキ・E
バッファーパスユニット・M
インサーター・R
ペーパーフォールディングユニット・K
中綴じフィニッシャー・AG
小口トリマー・G
天地トリマー・B
天地トリマーコンベア・B

背面のスペースについて

背面の操作の妨げにならないよう、最低でも800 mm以上を壁面から離して設置してください。
オプション構成によっては以下のスペースを確保してください。
フルオプション(最大)構成で記載のある排紙系/給紙系オプションのうち、いずれのオプションも装着していない場合:100 mm以上

前面および左右のスペースについて

サービス作業スペースを考慮して、最低でも1,000 mm以上を壁面から離して設置してください。
オプション構成によっては以下のスペースを確保してください。
フルオプション(最大)構成で記載のある排紙系/給紙系オプションのうち、いずれのオプションも装着していない場合:500 mm以上

各機器のサイズ/質量/回転移動に必要な廊下幅

機器名称
サイズ
(幅×奥行×高さ)
質量
回転移動に必要な廊下幅*1
imagePRESS C270 / C265
689 mm × 937 mm × 1,185mm
約263 kg
(トナー容器を含む)
1,663 mm
PODデッキライト・C
656 mm x 686 mm x 570 mm
約68 kg
1,449 mm
ペーパーデッキユニット・E
363 mm x 630 mm x 572 mm
約34 kg
1,227 mm
多段デッキ・E
990 mm* x 800 mm x 1,080 mm
*スルーパスキット・B、手差し給紙ユニット・D、手差し補助トレイ・Dを含める場合:1,572 mm
約178 kg
1,773 mm
ステイプルフィニッシャー・AG
800 mm* x 792 mm x 1,239 mm**
* 延長トレイを含める場合:890 mm
* 長尺用トレイ・Bを含める場合:1,136 mm
* フィニッシャー用長尺排紙トレイ・Bを含める場合:1,490 mm
** 長尺用トレイ・Bを含める場合:1,317 mm
** フィニッシャー用長尺排紙トレイ・Bを含める場合:1,317 mm
約130 kg
1,626 mm
中綴じフィニッシャー・AG
800 mm* x 792 mm x 1,239 mm**
* 延長トレイを含める場合:1,060 mm
* 長尺用トレイ・Bを含める場合:1,136 mm
* フィニッシャー用長尺排紙トレイ・Bを含める場合:1,490 mm
** 長尺用トレイ・Bを含める場合:1,317 mm
** フィニッシャー用長尺排紙トレイ・Bを含める場合:1,317 mm
約180 kg
1,626 mm
インサーター・R
746 mm x 793 mm x 1,407 mm
約61 kg
1,589 mm
ペーパーフォールディングユニット・K
336 mm x 793 mm x 1,190 mm
約71 kg
1,361 mm
小口トリマー・G
1,835 mm x 794 mm x 1,044 mm
(コンベヤ部含まず、排紙トレイを含む)
2,094 mm x 794 mm x 1,044 mm
(コンベヤ部、排紙トレイを含む)
約152 kg
2,499 mm
天地トリマー・B
549 mm x 773 mm x 1,044 mm
約145 kg
1,448 mm
ステイプルフィニッシャー・AC
527 mm* x 623 mm x 1,099 mm
*延長トレイ+回転トレイを伸ばした場合:656 mm
*長尺用トレイ・Bを含める場合:774 mm
約36 kg
1,316 mm
中綴じフィニッシャー・AC
527 mm* x 623 mm x 1,099 mm
*延長トレイ+回転トレイを伸ばした場合:656 mm
*長尺用トレイ・Bを含める場合:774 mm
約60 kg
1,316 mm
ペーパーフォールディングインサーターユニット・K
662 mm x 679 mm x 1,242 mm
約76 kg
1,448 mm
コピートレイ・R
244 mm* x 382 mm x 175 mm**
*延長トレイを伸ばした場合:420 mm
*長尺用トレイ・Bを含める場合:711 mm
**長尺用トレイ・Bを含める場合:402 mm
約1.1 kg
(長尺用トレイ・Bを含めない)
-
コピーカードリーダー
88 mm x 96 mm x 40 mm
(取り付け板・ケーブルを含めない)
約200 g
(取り付け板・ケーブルを含む)
-
*1 回転に必要な幅は、製品(機器)の対角線の長さ+約500 mmにしています。

設置環境

温度・湿度条件
温度勾配
換気
標高の制限

温度・湿度条件

水道の蛇口、湯沸器、加湿器、エアコン、ヒータ、ストーブの近くなど、低温低湿または高温高湿になる場所には設置は避けてください。
機器稼動中の温度・湿度許容範囲は20~27℃、15~60%です。
許容範囲外で稼動した場合、用紙の搬送や画質に影響が起こる可能性があります。
また、用紙の保管温度・湿度許容範囲は20~27℃、15~60%です。許容範囲外で用紙を保管した場合、用紙の搬送や画質に影響が起こる可能性があります。

温度勾配

冬期の空調運転開始時など、急激な温度変化にともない、用紙に歪みや伸縮が生じて、画像の位置精度が悪化したり、結露により本機器に障害が発生することがあります。これらの現象を避けるため、温度勾配は10℃/H以下にするようにお願いします。

換気

換気率は2回/h以上、設置スペースは30 m以上の空間を確保した設置環境に本機器を設置するようにしてください。
使用中の製品からは、オゾンなどが発生しますが、その量は人体に影響を及ぼさない程度です。
ただし、換気の悪い部屋で長時間使用する場合や、大量にプリントする場合には、快適な作業環境を保つため、部屋の換気をするようにしてください。また、本製品からの排気が人体に直接当たる場所には設置しないでください。

標高の制限

本機器は、標高4,000 m以下で設置してください。
※標高4,000mの気圧:607.8 hPa(参考値)

電源

電源条件
最大消費電力

電源条件

以下の仕様の電源設備をご用意ください。
電源の記載のない機器に関しましては、imagePRESS C270 / C265本体または他の機器より電源は供給されます。
機器名称
電源
電源コードプラグ
規格
電源コードの長さ
imagePRESS C270
AC 100 V 10 + 14 A 50/60 Hz 共通
JIS C 8303, 極数2(接地極付), 定格:15A/125V
2,000 mm
imagePRESS C265
AC 100 V 9 + 11 A 50/60 Hz 共通
JIS C 8303, 極数2(接地極付), 定格:15A/125V
2,000 mm
PODデッキライト・C
AC 100 V 2.4 A 50/60 Hz 共通
JIS C 8303, 極数2(接地極付), 定格:15A/125V
1,900 mm
ペーパーデッキユニット・E
本体より供給
-
-
多段デッキ・E
AC 100 V 6.5 A 50/60 Hz 共通
JIS C 8303, 極数2(接地極無), 定格:15A/125V
2,600 mm
手差し給紙ユニット・D
多段デッキ・Eより供給
-
-
ステイプルフィニッシャー・AG
AC 100 V 10 A 50/60 Hz 共通
JIS C 8303, 極数2(接地極付), 定格:15A/125V
1,900 mm
中綴じフィニッシャー・AG
AC 100 V 10 A 50/60 Hz 共通
JIS C 8303, 極数2(接地極付), 定格:15A/125V
1,900 mm
インサーター・R
AC100-240V 1A 50/60Hz 共通
JIS C 8303, 極数2(接地極付), 定格:15A/125V
1,900 mm
ペーパーフォールディングユニット・K
フィニッシャーより供給
-
-
小口トリマー・G
フィニッシャーより供給
-
-
天地トリマー・B
AC100V, 50/60Hz, 4.5A
JIS C 8303, 極数2(接地極付), 定格:15A/125V
2,000 mm
パンチャーユニット・BT
フィニッシャーより供給
-
-
ステイプルフィニッシャー・AC
本体より供給
-
-
中綴じフィニッシャー・AC
本体より供給
-
-
ペーパーフォールディングインサーターユニット・K
AC100-240V 1A 50/60Hz 共通
JIS C 8303, 極数2(接地極付), 定格:15A/125V
1,900 mm
2/4穴パンチャーユニット・A
フィニッシャーより供給
-
-

最大消費電力

imagePRESS C270 / C265本体と各機器の最大消費電力は以下のとおりです。
機器名称
最大消費電力
imagePRESS C270
1,000 + 1,500 W 以下*1
imagePRESS C265
900 + 1,100 W 以下*1
PODデッキライト・C
480 W 以下
ペーパーデッキユニット・E
本体に含まれる
多段デッキ・E
1,000 W 以下
手差し給紙ユニット・D
多段デッキ・Eに含まれる
ステイプルフィニッシャー・AG
500 W 以下
中綴じフィニッシャー・AG
500 W 以下
インサーター・R
120 W 以下
ペーパーフォールディングユニット・K
フィニッシャーに含まれる
小口トリマー・G
300 W 以下
天地トリマー・B
440 W 以下
パンチャーユニット・BT
フィニッシャーに含まれる
ステイプルフィニッシャー・AC
本体に含まれる
中綴じフィニッシャー・AC
本体に含まれる
ペーパーフォールディングインサーターユニット・K
120 W 以下
2/4穴パンチャーユニット・A
フィニッシャーに含まれる
*1 本体から電源を供給するオプション全てを含む

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