基本制御命令

基本制御命令は、9種類あります。

水平タブ位置への移動([HT])

印字位置を同一行内で最も近い右側の水平タブ位置に移動します。水平タブ位置の設定([ESC] D)
JIS
HT
16進数
09h
初期状態の水平タブ位置は、文字幅に関係なく漢字半角8文字ごとに設定されています。
現在印字位置より右側に水平タブが設定されていない場合や、次の水平タブ位置が右マージン位置を越えている場合、本制御命令は無視されます。
アンダーラインの指定が行われている場合、移動先までの間にアンダーラインは引かれません。

改行([LF])

行バッファーの印字データを印字して、復帰改行します。
JIS
LF
16進数
0Ah
現在印字位置は、次の行の左マージン位置になります。
下方への移動量は、現在の改行ピッチにしたがいます。
本制御命令によって、文字の横幅拡大指定(自動解除付き)([SO])が解除されます。

垂直タブ位置への移動([VT])

行バッファーの印字データを印字して、印字位置を次の垂直タブのある行の左マージン位置に移動します。
JIS
VT
16進数
0Bh
現在印字位置が最終の垂直タブ位置を越えている場合は、FF と同じ動作になります。
初期状態(垂直タブが設定されていない)では、LF と同じ動作になります。また、垂直タブ位置の設定([ESC] B)でタブ位置がクリアされている場合は、CR と同じ動作になります。

改ページ([FF])

行バッファーの印字データを印字して、印字位置を次のページの1行目の左マージン位置に移動します。
JIS
FF
16進数
0Ch
カット紙のページフォーマット(Fmode 1、2)では、用紙を排出してページフォーマットにしたがった先頭行に移動します。ただし、上余白が設定されている場合はその位置になります。
連続用紙のページフォーマット(Fmode 3、4、6)およびカット紙を縮小するページフォーマット(Fmode 7、8)では、現在のページ長にしたがって次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。
本制御命令によって、文字の横幅拡大指定(自動解除付き)([SO])が解除されます。

復帰([CR])

行バッファーの印字データを印字して、印字位置を左マージン位置に移動します。
JIS
CR
16進数
0Dh
メニューの改行機能で[改行]を設定した場合、 LF と同じ動作(改行)を行います。

文字の横幅拡大指定(自動解除付き)([SO])

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の横幅を2倍に拡大して印字します。
JIS
SO
16進数
0Eh
本制御命令による文字の横幅拡大の指定は、次のいずれかによって解除されます。
行方向の移動を行う制御命令 LF 、 VT 、 FF 、 ESC W NUL 、 CR (改行をともなう場合)
バッファーフルによる印字

文字の横幅縮小指定([SI])

1バイトコード文字(ANK文字)の横幅を縮小して印字します。
JIS
SI
16進数
0Fh
本制御命令による文字の横幅拡大の指定は、文字の横幅縮小解除([DC2])によって解除されます。
本制御命令によって、10cpi、12cpiの文字は約1/1.7倍、プロポーショナル文字は1/2倍に縮小されます。また、15cpiの文字に対しては本制御命令は無効になります。

文字の横幅縮小解除([DC2])

文字の横幅縮小指定([SI])によって指定された1バイトコード文字の縮小印字を解除します。
JIS
DC2
16進数
12h

文字の横幅拡大(自動解除付き)解除([DC4])

文字の横幅拡大指定(自動解除付き)([SO])によって指定された1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の拡大印字を解除します。
JIS
DC4
16進数
14h
文字の横幅拡大指定/解除([ESC] W)による拡大指定は解除されません。
842H-01Y