HP-GL/2命令(2/2)

HP Designjet 800で使用できるHP-GL/2命令について説明します。
本エミュレーションモードで意味の異なる命令については、それぞれの命令の中でその内容を説明します。

合成色制御命令(MC)

複数のグラフィックスを重ね合わせたときの色を設定します。
JIS
MC《モード(i)》《,オプションコード(i)》;
16進数
4Dh 43h《モード(i)》《2Chオプションコード(i)》3Bh
《モード(i)》
設定内容
0
合成しないで、元画像の色に置き換えられます。
1
重なる部分の色を合成します。
省略値:
0
《オプションコード(i)》
論理演算式によって定義された、RGB色空間を設定します。(D:「Destination(出力先の元画像)」、S:「Source(新しく書き込む画像)」、T:「Texture(テクスチャ)」、a:「AND(論理積)」、n:「NOT(論理否定)」、o:「OR(論理和)」、x:「XOR(排他)」)
ブール関数
ブール関数
0
0
19
SDTaon
1
DTSoon
20
DTSxnon
2
DTSona
21
DTSaon
3
TSon
22
TSDTSanaxx
4
SDTona
23
SSTxDSxaxn
5
DTon
24
STxTDxa
6
TDSxnon
25
SDTSanaxn
7
TDSaon
26
TDSTaox
8
SDTnaa
27
SDTSxaxn
9
TDSxon
28
TSDTaox
10
DTna
29
DSTDxaxn
11
TSDnaon
30
TDSox
12
STna
31
TDSoan
13
TDSnaon
32
DTSnaa
14
TDSonon
33
SDTxon
15
Tn
34
DSna
16
TDSona
35
STDnaon
17
DSon
36
STxDSxa
18
SDTxnon
37
TDSTanaxn
38
SDTSaox
75
TDSnox
39
SDTSxnox
76
SDTana
40
DTSxa
77
SSTxDSxoxn
41
TSDTSaoxxn
78
TDSTxox
42
DTSana
79
TDSnoan
43
SSTxTDxaxn
80
TDna
44
STDSoax
81
DSTnaon
45
TSDnox
82
DTSDaox
46
TSDTxox
83
STDSxaxn
47
TSDnoan
84
DTSonon
48
TSna
85
Dn
49
SDTnaon
86
DTSox
50
SDTSoox
87
DTSoan
51
Sn
88
TDSToax
52
STDSaox
89
DTSnox
53
STDSxnox
90
DTx
54
SDTox
91
DTSDonox
55
SDToan
92
DTSDxox
56
TSDToax
93
DTSnoan
57
STDnox
94
DTSDnaox
58
STDSxox
95
DTan
59
STDnoan
96
TDSxa
60
TSx
97
DSTDSaoxxn
61
STDSonox
98
DSTDoax
62
STDSnaox
99
SDTnox
63
TSan
100
SDTSoax
64
TSDnaa
101
DSTnox
65
DTSxon
102
DSx
66
SDxTDxa
103
SDTSonox
67
STDSanaxn
104
DSTDSonoxxn
68
SDna
105
TDSxxn
69
DTSnaon
106
DTSax
70
DSTDaox
107
TSDTSoaxxn
71
TSDTxaxn
108
SDTax
72
SDTxa
109
TDSTDoaxxn
73
TDSTDaoxxn
110
SDTSnoax
74
DTSDoax
111
TDSxnan
112
TDSana
149
DTSaxn
113
SSDxTDxaxn
150
DTSxx
114
SDTSxox
151
TSDTSonoxx
115
SDTnoan
152
SDTSonoxn
116
DSTDxox
153
DSxn
117
DSTnoan
154
DTSnax
118
SDTSnaox
155
SDTSoaxn
119
DSan
156
STDnax
120
TDSax
157
DSTDoaxn
121
DSTDSoaxxn
158
DSTDSaoxx
122
DTSDnoax
159
TDSxan
123
SDTxnan
160
DTa
124
STDSnoax
161
TDSTnaoxn
125
DTSxnan
162
DTSnoa
126
STxDSxo
163
DTSDxoxn
127
DTSaan
164
TDSTonoxn
128
DTSaa
165
TDxn
129
STxDSxon
166
DSTnax
130
DTSxna
167
TDSToaxn
131
STDSnoaxn
168
DTSoa
132
SDTxna
169
DTSoxn
133
TDSTnoaxn
170
D
134
DSTDSoaxx
171
DTSono
135
TDSaxn
172
STDSxax
136
DSa
173
DTSDaoxn
137
SDTSnaoxn
174
DSTnao
138
DSTnoa
175
DTno
139
DSTDxoxn
176
TDSnoa
140
SDTnoa
177
TDSTxoxn
141
SDTSxoxn
178
SSTxDSxox
142
SSDxTDxax
179
SDTanan
143
TDSanan
180
TSDnax
144
TDSxna
181
DTSDoaxn
145
SDTSnoaxn
182
DTSDTaoxx
146
DTSDToaxx
183
SDTxan
147
STDaxn
184
TSDTxax
148
TSDTSoaxx
185
DSTDaoxn
186
DTSnao
221
SDno
187
DSno
222
SDTxo
188
STDSanax
223
SDTano
189
SDxTDxan
224
TDSoa
190
DTSxo
225
TDSoxn
191
DTSano
226
DSTDxax
192
TSa
227
TSDTaoxn
193
STDSnaoxn
228
SDTSxax
194
STDSonoxn
229
TDSTaoxn
195
TSxn
230
SDTSanax
196
STDnoa
231
STxTDxan
197
STDSxoxn
232
SSTxDSxax
198
SDTnax
233
DSTDSanaxxn
199
TSDToaxn
234
DTSao
200
SDToa
235
DTSxno
201
STDoxn
236
SDTao
202
DTSDxax
237
SDTxno
203
STDSaoxn
238
DSo
204
S
239
SDTnoo
205
SDTono
240
T
206
SDTnao
241
TDSono
207
STno
242
TDSnao
208
TSDnoa
243
TSno
209
TSDTxoxn
244
TSDnao
210
TDSnax
245
TDno
211
STDSoaxn
246
TDSxo
212
SSTxTDxax
247
TDSano
213
DTSanan
248
TDSao
214
TSDTSaoxx
249
TDSxno
215
DTSxan
250
DTo
216
TDSTxax
251
DTSnoo
217
SDTSaoxn
252
TSo
218
DTSDanax
253
TSDnoo
219
STxDSxan
254
DTSoo
220
STDnao
255
1
*
各演算式は逆ポーランド方式になります。
省略値:
252(モード:0)、168(モード:1)

ペン数量命令(NP)

パレットの大きさ(ペンの数量)を設定します。
JIS
NP《n(i)》;
16進数
4Eh 50h《n(i)》3Bh
パレット内のペンの数量を指定します。ここでは、2をn乗した数の種類が設定されます。
たとえば、パラメータnに3を入力すると、パレットには8種類のペンが設定されます。

ペン移動命令(絶対座標)(PA)

指定された絶対座標にペンを移動します。ペンを下げていれば線が描かれ、ペンが上げていれば移動のみとなります。
JIS
PA《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;
16進数
50h 41h《X1座標(i/sd)2Ch Y1座標(i/sd)》《2Ch X2座標(i/sd)2Ch Y2座標(i/sd)2Ch …… 2Ch Xn座標(i/sd)2Ch Yn座標(i/sd)》3Bh
《X座標(i/sd)》《Y座標(i/sd)》
移動する座標点を指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッターユニット、オンのときはユーザーユニットになります。
パラメータを省略した場合は、本命令に続くパラメータを持つペン下げ命令(PD)およびペン上げ命令(PU)に対して絶対座標プロットモードを設定します。
本命令は、ペン下げ命令(PD)およびペン上げ命令(PU)と組み合わせて次のように使用することができます。なお、ウィンドウ内でのみプロットは可能です。
PA(,)PD(,)X1,Y1(,)PU(,)X2,Y2(,); ( )内のカンマは省略可能

ペンの色指定命令(PC)

パレット内のペンに対応する色を設定します。
JIS
PC《ペン(i)《,R(sd),G(sd),B(sd)》》;
16進数
50h 43h《ペン(i)《2Ch R(sd)2Ch G(sd)2Ch B(sd)》》3Bh
《ペン(i)》
ペン数量命令(NP)で設定したペンの数量の範囲で、ペンの種類を指定します。
《RGB(sd)》
それぞれのペンに対して、色を指定します。
色の指定は、相対座標色範囲命令(CR)で設定したRGB値の範囲で行います。
色の指定を省略したときの設定は、以下のとおりです。
パレット内のペンの数量
ペンの種類
2
0
1
4
0
1
2
3
8
0
1
2
3
4
5
6
マゼンタ
7
シアン

ペン下げ命令(PD)

現在位置でペンを下げます。座標を指定した場合は、座標点まで作図を行います。
JIS
PD《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;
16進数
50h 44h《X1座標(i/sd)2Ch Y1座標(i/sd)》《2Ch X2座標(i/sd)2Ch Y2座標(i/sd)2Ch …… 2Ch Xn座標(i/sd)2Ch Yn座標(i/sd)》3Bh
《X座標(i/sd)》《Y座標(i/sd)》
ペンを下げ、現在地から線をプロットする座標点を指定します。
座標値は、本命令の前にペン移動命令(絶対座標)(PA)が実行されていれば、絶対座標となり、ペン移動命令(相対座標)(PR)が実行されていれば、相対座標(X、Y方向の増分指定)となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッターユニット、オンのときはユーザーユニットになります。
パラメータを省略した場合は、座標の移動は行われずにペンが下がります。
ペン位置がウィンドウの外にある場合や、破線のペン上げ部分の場合、ペンは下がりません。
本命令は、多角形定義モード設定命令(PM)によってポリゴンバッファーに登録するときも有効です。

ポリライン暗号化命令(PE)

PA、PR、PU、PD、SP命令を暗号化します。コマンドを短縮できるので、ファイルのサイズを縮小したり、データ転送にかかる時間を短縮したりすることができます。
JIS
PE《フラグ(ASC)》《,値(i)《,X座標(i),Y座標(i)》》……《,フラグ(ASC)》《,値(i)《,X座標(i),Y座標(i)》》<; >
16進数
50h 45h《フラグ(ASC)》《2Ch値(i)《2Ch X座標(i)2Ch Y座標(i)》》……《2Chフラグ(ASC)》《2Ch値(i)《2Ch X座標(i)2Ch Y座標(i)》》<3Bh>
《フラグ(ASC)》
フラグパラメータに続く値の処理方法を指定します。フラグのデータ型はASCII文字になります。
フラグの8ビット目は無視されます。
本命令の実行後、文字プロットの状態は実行前の状態に戻ります。
設定内容
:
暗号化したいペンの種類を選択します*
<
ペンを上げます。
>
座標データに含まれるバイナリビットの数を指定します。
=
絶対座標にしたがって処理します。
7
座標の値を7ビットモードで処理します。
* 指定されない場合は、現在選択されているペンを使用します。
《値(i)》
フラグパラメータで指定した処理方法にしたがって、データを設定します。フラグパラメータで':' を選択した場合に、暗号化したいペンの種類を選択します。暗号化は32ビットまたは64ビット方式で行います。フラグパラメータで'>' を選択した場合に、座標データに含まれるバイナリビットの数を指定します。
《X座標値(i)》《Y座標値(i)》
X,Y座標値を指定します。

印刷開始命令(PG)

ページバッファー内の作図データを印刷します。
JIS
PG;
16進数
50h 47h 3Bh
パラメータを指定しても無効になります。
HP Designjet 800では、同一用紙に上書きしないように1ページ用紙を送る命令ですが、本エミュレーションモードでは印刷開始命令となります。

多角形定義モード設定命令(PM)

多角形を定義します。
JIS
PM<モード(i)>;
16進数
50h 4Dh<モード(i)>3Bh
<モード(i)>
多角形定義モードを指定します。
設定内容
0
ポリゴンバッファーをクリアし、多角形定義モードを設定します。
1
現在定義されているポリゴンバッファーをクローズします。
2
現在定義されているポリゴンバッファーをクローズし、多角形定義モードを解除します。
次の命令を使用して、多角形の定義を行えます。
上記のほか、初期値設定命令(IN)とプロッターに出力を要求する命令も有効です。
ポリゴンバッファーは、多角形定義モード設定命令(PM)だけでなく、次の命令でも使用されます。
次の命令は無視されます。

画素配置命令(PP)

多角形の塗りつぶしを行うときの、画素の配置方法を指定します。
JIS
PP《モード(i)》;
16進数
50h 50h《モード(i)》3Bh
《モード(i)》
設定内容
0
グリッドの交点の中央に、画素を配置します。
1
グリッドの交点によって生成されたボックス内に、画素を配置します。

ペン移動命令(相対座標)(PR)

現在のペン位置を基準に指定された相対座標にペンを移動します。ペンを下げていれば線が描かれ、ペンが上がっていれば移動のみとなります。
JIS
PR《X1増分(i/sd),Y1増分(i/sd)》《,X2増分(i/sd),Y2増分(i/sd),……,Xn増分(i/sd),Yn増分(i/sd)》;
16進数
50h 52h《X1増分(i/sd)2Ch Y1増分(i/sd)》《2Ch X2増分(i/sd)2Ch Y2増分(i/sd)2Ch …… 2Ch Xn増分(i/sd)2Ch Yn増分(i/sd)》3Bh
《X増分(i/sd)》《Y増分(i/sd)》
移動先を現在のペン位置からの相対座標で指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッターユニット、オンのときはユーザーユニットになります。
パラメータを省略した場合は、本命令に続くパラメータを持つペン下げ命令(PD)およびペン上げ命令(PU)に対して相対座標プロットモードを設定します。
本命令は、ペン下げ命令(PD)およびペン上げ命令(PU)と組み合わせて次のように使用することができます。なお、ウィンドウ内でのみプロットは可能です。
PR(,)PD(,)X1,Y1(,)PU(,)X2,Y2(,);( )内のカンマは省略可能

プロットサイズ設定命令(PS)

ハードクリップ領域(作図範囲)を指定します。
JIS
PS《高さ(i)》《,幅(i)》;
16進数
50h 53h《高さ(i)》《2Ch 幅(i)》3Bh
《高さ(i)》
ハードクリップ領域の高さを指定します。
《幅(i)》
ハードクリップ領域の幅を指定します。
メニューのクリップモードを[データ]に設定した場合、本命令で指定した高さ、幅の値によって原稿用紙サイズを以下のように選択します。
高さと幅を指定していない場合
高さと幅のどちらか一方を指定していない場合
高さと幅のどちらか一方に0を指定した場合
メニューの原稿用紙サイズで設定した用紙サイズが選択され、本命令による用紙サイズ選択は行われません。
高さと幅を指定する場合
高さが幅よりも大きな値のとき
幅が高さよりも大きな値のとき
メニューの原稿用紙サイズで設定した用紙サイズが選択され、本命令による用紙サイズ選択は行われません。
高さ、または幅が最大定形用紙サイズ(B0)の最大値以内のとき
最大定形用紙サイズ(B0)が設定されます。
高さ、または幅が最大定形用紙サイズ(B0)の最大値よりも大きいとき
ユーザー定義用紙が以下のように設定されます。
高さ= PS高さ(本コマンド設定値)+上余白(パネル設定値)* +下余白(パネル設定値)*
幅=PS幅(本コマンド設定値)+左余白(パネル設定値)* +右余白(パネル設定値)*
*メニューの余白で指定した上下左右の余白値です。
表1 PSコマンドにより選択される原稿用紙サイズ一覧
1プロッターユニット:0.025 mm
用紙サイズ
高さ
最小値
最大値*
最小値
最大値*
はがき
1
5920
1
4000
B5
5921
10280
4001
7280
レター
10281
11176
7281
8636
A4
11177
11880
8637
8400
B4
11881
14560
8401
10280
A3
14561
16800
10281
11880
レジャー
16801
17272
11881
11176
B3
17273
20600
11177
14560
A2
20601
23760
14561
16800
B2
23761
29120
16801
20600
A1
29121
33640
20601
23760
B1
33641
41200
23761
29120
A0
41201
47560
29121
33640
B0
47561
61074
33641
44034
ユーザー設定用紙
61075
80000
44035
80000
*最大値は、各用紙サイズの標準値です。ただし、最大定形用紙サイズ(B0)だけは、標準値(高さ 58240、幅 41200)に2834(10 mm)を足した値まで最大値として対応します。
B0高さの最大値:
58240(B0用紙の高さ)+ 2834(10 mm)= 61074
B0幅の最大値:
41200(B0用紙の幅)+ 2834(10 mm)= 44034

ペン上げ命令(PU)

ペンを現在位置で上げます。
JIS
PU《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),…
…,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;
16進数
50h 55h《X1座標(i/sd)2Ch Y1座標(i/sd)》2Ch<X2座標(i/sd)2Ch
Y2座標(i/sd)2Ch … 2Ch Xn座標(i/sd)2Ch Yn座標(i/sd)》3Bh
《X座標(i/sd)》《Y座標(i/sd)》
座標値を指定すると、ペンを上げてその位置まで移動します。
座標値は、本命令の前にペン移動命令(絶対座標)(PA)が実行されていれば、絶対座標となり、ペン移動命令(相対座標)(PR)が実行されていれば、相対座標(X、Y方向の増分指定)となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッターユニット、オンのときはユーザーユニットになります。
パラメータを省略した場合は、座標の移動は行われずにペンが上がります。
本命令は、多角形定義モード設定命令(PM)によってポリゴンバッファーに登録するときも有効です。

ペン幅命令(PW)

ペンの幅(太さ)を指定します。次にプロットする線の太さは、本命令にしたがって指定されます。
JIS
PW《幅(sd)《,ペン(i)》》;
16進数
50h 57h《幅(sd)《2Chペン(i)》》3Bh
《幅(sd)》
ペンの幅(太さ)を指定します。
《ペン(i)》
ペンの種類を指定します。パラメータを省略すると、《幅》の設定は、すべてのペンに適用されます。
文字プロットするときの線の太さは、補助フォント指定命令(AD)または標準フォント定義命令(SD)によって指定します。
本命令を省略すると、メニューの太さで設定した幅が指定されます。

絶対座標長方形塗りつぶし命令(RA)

現在のペン位置と指定する絶対座標を対角線上の2点とする、四角形の領域を塗りつぶします。
JIS
RA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>;
16進数
52h 41h<X座標(sd)>2Ch<Y座標(sd)>3Bh
<X座標(sd)><Y座標(sd)>
現在のペン位置に対して、長方形の対角線上の角となる座標を指定します。座標系は、スケーリングがオフのときはプロッターユニット、オンのときはユーザーユニットになります。
塗りつぶしは、現在選択されているペンおよび線の種類で行われます。
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。

ラスタ塗りつぶし定義命令(RF)

FT命令で塗りつぶしを行うための、四角形の領域のパターンを設定します。
JIS
RF《インデックス(i)《,幅(i),高さ(i),ペン数(i)》》……《,インデックス(i)《,幅(i),高さ(i),ペン数(i)》》;
16進数
52h 46h《インデックス(i)《2Ch幅(i)2Ch高さ(i)2Chペン数(i)》》……《2Chインデックス(i) 《2Ch幅(i)2Ch高さ(i)2Chペン数(i)》》3Bh
《インデックス(i)》
インデックスの種類を指定します。
指定範囲:
1 ~ 8
省略値:
1(固定)
《幅(i)》、《高さ(i)》
画素の幅と高さを指定します。
指定範囲:
8, 16, 32, 64
《ペン数(i)》
パターンを適用させる画素数と、その色を表します。たとえば、8(幅)×16(高さ)の画素で構成されたパターンでは、《ペン数》パラメータに128が必要になります。 128を満たしていない場合、残りの画素の色は白になります。X軸に平行して、パターンは印字されます。
省略値:
0(白)

座標系回転命令(RO)

プロッターユニットおよびユーザーユニットの座標系を90度回転します。
JIS
RO《角度(i)》;
16進数
52h 4Fh《角度(i)》3Bh
《角度(i)》
座標系を回転(90度)するか、回転を解除(0度)するかを指定します。
指定範囲:
0または90
メニューの座標回転で回転角度が設定されている場合は、本命令でさらに90度回転することになります。なお、座標を90度回転させると、スケーリングポイントP1、P2およびウィンドウは回転前の座標値を保持するため、最大作図範囲を超える領域ができます。座標系を回転した状態で、最大作図範囲内にスケーリングポイントP1、P2およびウィンドウを設定しなおす場合は、P1とP2入力命令(IP)およびウィンドウ設定命令(IW)を実行してください(ともにパラメータを指定しないと最大作図範囲に設定できます)。

リプロット命令(RP)

リプロットバッファーに登録されたプロットデータを使用してリプロットします。
JIS
RP《枚数(i)》;
16進数
52h 50h《枚数(i)》3Bh
《枚数(i)》
リプロットする枚数を指定します。
指定範囲:
0~32767
省略値:
1
この枚数の指定は、共通メニューの「コピー部数」によって影響されません。
本命令以前にプロットデータがあるときは、排紙命令となります。

相対座標長方形塗りつぶし命令(RR)

現在のペン位置からの相対的な位置を指定し、その位置と現在のペン位置を対角線上の2点とする四角形の領域を塗りつぶします。
JIS
RR<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>;
16進数
52h 52h<X増分(sd)>2Ch<Y増分(sd)>3Bh
<X増分(i/sd)><Y増分(i/sd)>
長方形の対角線上の角となる位置を現在のペン位置からの相対座標で指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッターユニット、オンのときはユーザーユニットになります。
塗りつぶしは、現在選択されているペンおよび線の種類で行われます。
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。

3点相対円弧命令(RT)

指定する相対座標を中心とし、現在のペン位置が始点となり、中間点、終点を通って円弧を描画します。
JIS
RT<X中間座標(sd)>,<Y中間座標(sd)>,<X終点座標(sd)>,<Y終点座標(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
16進数
52h 54h<X中間座標(sd)>2Ch<Y中間座標(sd)>2Ch<X終点座標(sd)>2Ch<Y終点座標(sd)>2Ch<中心角(sd)>《2Ch分解能(sd)》3Bh
《X中間座標》《Y中間座標》
円弧の中間点を相対座標で指定します。
《X終点座標》《Y終点座標》
円弧の終点を相対座標で指定します。
《分解能(sd)》
円の滑らかさを指定します。円は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値:
5度(角度モード)

補助フォント選択命令(SA)

現在指定されている補助フォントを使用します。
JIS
SA;
16進数
53h 41h 3Bh
標準フォントから補助フォント指定命令(AD)で指定した補助フォントに切り替え、補助フォントの文字を印字できるようにします。
補助フォントの選択は、本命令のほかに制御コードの補助フォントを選択(SO)によっても行えます。

スケーリング設定命令(SC)

スケーリングポイントP1、P2にユーザーユニットの値を割り当ててユーザーユニットの座標系を設定します。
JIS
SC《X最小値(i),X最大値(i),Y最小値(i),Y最大値(i)》;
16進数
53h 43h《X最小値(i)2Ch X最大値(i)2Ch Y最小値(i)2Ch Y最大値(i)》3Bh
《X最小値(i)》《X最大値(i)》《Y最小値(i)》《Y最大値(i)》
X、Yの最小値をスケーリングポイントP1の座標、X、Yの最大値をP2の座標値に割り当てます。それぞれの最小値および最大値によって、ユーザーユニットが決定されます。
パラメータを省略すると、初期状態(スケーリングが行われていない状態)に戻ります。
この場合は、以降のプロット命令はプロッターユニットで実行されます。
本命令で設定された座標系は、スケーリングポイントP1、P2の範囲だけではなく、作図範囲すべてに使用できます。また、スケーリングは、P1、P2の位置や範囲を変更すると、新しいP1、P2に対して再設定されます。P1とP2入力命令(IP)
本命令の後、次の命令はユーザーユニットで処理されます。

標準フォント定義命令(SD)

標準フォントの属性を指定します。
JIS
SD《種類(i)》《,値(sd)》……《,種類(i)》《,値(sd)》;
16進数
53h 44h《種類(i)》《2Ch値(sd)》……《2Ch種類(i)》《2Ch値(sd)》3Bh
《種類(i)》
属性の種類を指定します。
種類
属性
1
Character Set(文字セット)
2
Font Spacing(文字間隔)
3
Pitch(文字ピッチ)
4
Height(サイズ)
5
Posture(スタイル)
6
Stroke Weight(太さ)
7
Typeface(書体)
《値(sd)》
Character Set(文字セット)
文字セットの属性を指定します。
設定内容
設定内容
0 (=277)
Roman8 (default)
426
Ventura International
1
Math-7
458
Ventura U.S.
2
Line Draw-7
11
JIS ASCII
3
HP Large Characters
43
Katakana
4
Norwegian v1
267
Kana-8
37
United Kingdom
299
Korean-8
38
French
1611
JIS Kanji-1
39
German
1643
JIS Kanji-2
263
Greek-8
12
Line Draw-7
8
Hebrew-7
44
HP Block Characters
264
Hebrew-8
76
Tax Line Draw
9
Italian
268
Line Draw-8
202
Microsoft Publishing
300
Ventura ITC Zapf Dingbats
234
DeskTop
330
PS Text
332
PS ITC Zapf Dingbats
364
ITC Zapf Dingbats Series 100
531
HP-GL Download
563
HP-GL Drafting
396
ITC Zapf Dingbats Series 200
595
HP-GL Special Symbols
20
Thai-8
428
ITC Zapf Dingbats Series 300
276
Turkish-8
21
ANSI US ASCII
13
Math-7
53
Legal
45
Tech-7 (DEC)
181
HPL Language Set
173
PS Math
245
OEM-1 (DEC Set)
205
Ventura Math
277 (=0)
Roman8
269
Math-8
309
Windows
14
ECMA-94 Latin 1 (8-bit version)
341
コンピュータ-8
373
コンピュータ-8 Denmark/Norway
78
ECMA-94 Latin 2
405
コンピュータ-850
174
ECMA-128 Latin 5
501
Pi Font
334
ECMA-113/88 Latin/Cyrillic
565
コンピュータ-852
22
Arabic (MacKay's Version)
15
OCR-A
278
Arabic-8
47
OCR-B
25
3 of 9 Barcode
79
OCR-M
57
Industrial 2 of 5 Barcode
16
APL (typewriter-paired)
89
Matrix 2 of 5 Barcode
48
APL (bit-paired)
153
Interleaved 2 of 5 Barcode
145
コンピュータ Line
18
Cyrillic ASCII
185
CODABAR Barcode
50
Cyrillic
217
MSI/Plessey Barcode
114
コンピュータ Cyrillic
249
Code 11 Barcode
19
Swedish for names
281
UPC/EAN Barcode
83
Spanish
505
USPS Zip
243
HP European Spanish
26
Not used
275
HP Latin Spanish
省略値:
0または277
Font Spacing(文字間隔)
文字間隔の属性を指定します。
設定
0
fixed spacing
1
variable spacing
省略値:
0(fixed spacing)
Pitch(文字ピッチ)
文字ピッチの属性を指定します。
指定範囲:
0~32,767.9999
Height(サイズ)
サイズの属性を指定します。
指定範囲:
0~32,767.9999
Posture(スタイル)
スタイルの属性を指定します。
設定
0
upright
1
Italic
Stroke Weight(太さ)
太さの属性を指定します。
設定
-7
very light
-3
light
0
normal
3
bold
7
very bold
9999
*
* Typeface(書体)でstick fontを指定した場合にのみ適用されます。また、stick fontは現在のペンの太さで描画されます。
省略値:
0(normal)
Typeface(書体)
書体の属性を指定します。
設定内容
設定内容
0
Line Printer or Line Draw
41
Trade Gothic
1
Pica
42
Goudy Old Style
2
Elite
43
ITC Zapf Chancery
3
Courier
44
Clarendon
4
Helvetica
45
ITC Zapf Dingbats
5
Times Roman
46
Cooper
6
Letter Gothic
47
ITC Bookman
7
Script
48
Stick (default)
8
Prestige
49
HP-GL Drafting
9
Caslon
50
HP-GL fixed and variable arc
10
Orator
11
Presentation
51
Gill Sans
13
Serifa
52
Univers
14
Futura
53
Bodoni
15
Palatino
54
Rockwell
16
ITC Souvenir
55
Melior
17
Optima
56
ITC Tiffany
18
ITC Garamond
57
ITC Clearface
20
Coronet
58
Amelia
21
Broadway
59
Park Avenue
23
Century Schoolbook
60
Handel Gothic
24
University Roman
61
Dom Casual
27
ITC Korinna
62
ITC Benguiat
28
Naskh (generic Arabic typeface)
63
ITC Cheltenham
64
Century Expanded
29
Cloister Black
65
Franklin Gothic
30
ITC Galliard
68
Plantin
31
ITC Avant Garde Gothic
69
Trump Mediaeval
32
Brush
70
Futura Black
33
Blippo
71
ITC American Typewriter
34
Hobo
72
Antique Olive
35
Windsor
73
Uncial
38
Peignot
74
ITC Bauhaus
39
Baskerville
75
Century Oldstyle
76
ITC Eras
102
Garth Graphic
77
ITC Friz Quadrata
103
ITC Ronda
78
ITC Lubalin Graph
104
OCR-A
79
Eurostile
105
ITC Century
80
Mincho
106
Englische Schreibschrift
81
ITC Serif Gothic
107
Flash
82
Signet Roundhand
108
Gothic Outline (URW)
83
Souvenir Gothic
109
Stencil (ATF)
84
Stymie
110
OCR-B
87
Bernhard Modern
111
Akzidenz-Grotesk
89
Excelsior
112
TD Logos
90
Grand Ronde Script
113
Shannon
91
Ondine
114
ITC Century
92
P.T.Barnum
152
Maru Gosikku
93
Kaufman
153
Gosikku (Kaku)
94
ITC Bolt Bold
154
Socho
96
Helv Monospaced
155
Kyokasho
97
Revue
156
Kaisho
101
Garamond (Stempel)
省略値:
48(固定ベクタ)

文字サイズ指定命令(絶対値)(SI)

文字の大きさをセンチメートル単位で指定します。
JIS
SI《文字の幅(sd),文字の高さ(sd)》;
16進数
53h 49h《文字の幅(sd)2Ch 文字の高さ(sd)》3Bh
《文字の幅(sd)》《文字の高さ(sd)》
文字の幅と高さを指定します。
単位:
cm
省略値:
省略時は、幅0.285cm、高さ0.375cm となります。
文字の高さは、大文字の高さで統一されます。可変文字の文字幅は、全文字の平均になります。
文字の幅に負の値を指定すると、文字の左右を反転できます。また、文字の高さに負の値を指定すると、文字の上下を反転できます。たとえば、文字の高さと幅が3 cmのときの固定ピッチ文字、漢字の文字サイズ、文字間隔、改行幅は次のようになります。

斜体文字命令(SL)

プロットする文字の傾きを指定します。
JIS
SL《tanθ(sd)》;
16進数
53h 4Ch《tanθ(sd)》3Bh
《tanθ(sd)》
垂直線を基準とした角度θの正接(tanθ)を指定します。
省略値:
0(θ=0)
正の値のときは時計方向に傾き、負の値のときは反時計方向に傾きます。
斜体から標準に文字に戻す場合は、SL0;を指定します。

シンボルモード命令(SM)

プロット命令によって指定された座標点に、現在選択されている文字セットの文字(シンボル)を描きます。
JIS
SM《シンボル(ASC)》;
16進数
53h 4Dh《シンボル(ASC)》3Bh
《シンボル(ASC)》
座標点にプロットする文字を指定します。
パラメータを省略すると、シンボルモードが解除されます。また、「;」(3Bh)、SP (32h)および制御コードを指定するとシンボルモードは解除されます。
本命令は、次の命令と共に使用し、それぞれの線分の端点を基準(中心)として文字をプロットします。
文字の大きさ、方向、傾きは次によって指定できます。

ペン選択命令(SP)

ペン番号を指定します。
JIS
SP《ペン番号(i)》;
16進数
53h 50h《ペン番号(i)》3Bh
《ペン番号(i)》
ペンの番号を指定します。
指定範囲:
0~15
省略値:
0
本エミュレーションモードでは、メニューのペングループによって、ペン0からペン15に対して、線の太さとペンの色(カラー値またはグレー値)の初期値が設定されています。太さグレー番号

文字サイズ指定命令(相対値)(SR)

プロットする文字の大きさを、スケーリングポイントP1、P2間の距離のパーセント値で指定します。
JIS
SR《文字の幅(sd),文字の高さ(sd)》;
16進数
53h 52h《文字の幅(sd)2Ch 文字の高さ(sd)》3Bh
文字の幅(sd)文字の高さ(sd)
文字の幅と高さをP1・P2間の距離(X座標値、Y座標値)のパーセント値で指定します。
指定範囲:
-128~+127.9999
省略値
(幅):
0.75(P1・P2が標準状態のとき)
(高さ):
1.5 (P1・P2が標準状態のとき)
パラメータに負の値を指定すると、プロットする文字が反転します。
文字の高さは、大文字の高さで統一されます。可変文字の場合は、文字幅はすべての文字の平均になります。
本命令によって文字の幅や高さを設定した場合、スケーリングポイントP1、P2の位置が変わると、実際にプロットする文字の大きさは設定した比率にしたがって変化します。

標準フォント選択命令(SS)

現在指定されている標準フォントを使用します。
JIS
SS;
16進数
53h 53h 3Bh
補助フォントの使用が指定されている場合、補助フォントから標準フォントに切り替え、標準フォントの文字を印字できるようにします。
標準フォントの選択は、本命令のほかに制御コード標準フォントを選択(SI)によっても行えます。

網掛けベクタ命令(SV)

図形データに適用させる網掛けパターンを選択します。
JIS
SV《網掛けパターン(i)》《,オプション1(i)《,オプション2(i)》》;
16進数
53h 56h《網掛けパターン(i)》《2Chオプション1(i)《2Chオプション2(i)》》3Bh
《網掛けパターン(i)》
網掛けパターンを指定します。
設定内容
0
網掛けを行いません。
1
影付きの塗りつぶしを行います。
2
ユーザー定義型の塗りつぶしを行います。
《オプション1(i)》
網掛けパターンのパラメータで'1'を指定した場合、パーセント値で影の割合を指定します。値が大きいほど、影は濃くなります。
指定範囲:
0 ~ 100
網掛けパターンのパラメータで'2'を指定した場合、ラスタ塗りつぶし定義命令(RF)で選択されたインデックスを指定します。
《オプション2(i)》
現在設定されているペンの色を使用するかどうかを指定します。
設定内容
0
現在のペンの色を使用しません。
1
現在のペンの色を使用します。

透過データ命令(TD)

通常、制御コードの文字は印字されませんが、本命令によって制御コードを印字することができます。
JIS
TD《モード(i)》;
16進数
54h 44h《モード(i)》3Bh
《モード(i)》
設定内容
0
標準モード。制御コードは印字されません。
1
透過モード。制御コードを印字します。

透過モード命令(TR)

グラフィックスの白い領域をプロットする方法について設定します。
JIS
TR《モード(i)》;
16進数
54h 52h《モード(i)》3Bh
《モード(i)》
設定内容
0
透過モードを設定しません。黒い領域の上に、白い領域をかぶせた場合、重なった部分の色は白になります。
1
透過モードを設定します。黒い領域の上に、白い領域をかぶせた場合、重なった部分の色は黒になります。

ユーザー定義型線の種類選択命令(UL)

線の種類選択命令(LT)で使用する線の種類を作成します。
JIS
UL《インデックス(i)《,間隔(sd)》……》;
16進数
55h 4Ch《インデックス(i)《2Ch間隔(sd)》……》3Bh
《インデックス(i)》
線の種類を選択します。
指定範囲:
1 ~ 8
《間隔(sd)》
字下げと字上げを交互に行います。値はLT命令のパターン長のパーセンテージにしたがって変換されます。パラメータには、0または正の値を指定する必要があります。

扇形塗りつぶし命令(WG)

現在のペン位置を中心とし、指定された半径と角度の扇形の領域を塗りつぶします。
JIS
WG<半径(sd)>,<始点角(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
16進数
57h 47h<半径(sd)>2Ch<始点角(sd)>2Ch<中心角(sd)>《2Ch 分解能(sd)》3Bh
<半径(sd)>
扇形の半径を指定します。
正の値を指定すると中心点から右方向の水平位置が基準点(0度)となり、負の値を指定すると左方向の水平位置が基準点となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッターユニット、オンのときはユーザーユニットになります。
<始点角(sd)>
扇形の始点となる角度を指定します。正の値を指定すると半径の符号で決まる基準点から反時計方向、負の値を指定すると時計方向になります。
<中心角(sd)>
扇形の中心角を指定します。正の値を指定すると円周上の始点角の位置から反時計方向、負の値を指定すると時計方向に描きます。
《分解能(sd)》
扇形の滑らかさを指定します。扇形の弧は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値: 5度(角度モード)
塗りつぶしは、現在選択されているペンおよび線の種類で行われます。
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。

ペン幅の単位選択命令(WU)

ペン幅命令(PW)で指定するペン幅の単位を指定します。
JIS
WU《モード(i)》;
16進数
57h 55h《モード(i)》3Bh
《モード(i)》
設定内容
0
ミリメートルでペン幅を指定します。
1
スケーリングポイントP1、P2間の対角線上の距離におけるパーセント値で、ペンの幅を指定します。
省略値: 1
842H-131